TOEICの勉強法! TOEICスコア900、英検1級、英語講師歴16年の管理人がお伝えする最良のTOEIC勉強法を紹介!

TOEICの勉強法!初心者へのアドバイス

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TOEIC初心者の人がどのようにTOEIC試験に臨めばいいのか。高得点所持者となった筆者が初心者あるあるを踏まえつつ、様々なアドバイスを込めた注意点をこの記事ではお伝えいたします!

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はじめに

TOEIC初心者とは言うものの、今まで完全にTOEICを受験したことがない人にとって、TOEIC試験はかなりの難敵になります。

例えば、TOEIC試験について何も知らない人は、公式サイト「TOEIC SQUARE」のサンプル問題ページにアクセスして、どれくらいのものか解いてみるのが一番です。音声問題やリーディング問題など、様々なサンプル問題が掲載されておりますので、まずは試しにそれに触れてみてください。

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引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample01.html

初心者の皆さんは英語試験としてのTOEICについて、はっきりとしたイメージを抱いていないことがほとんどです。

TOEIC試験は国際コミュニケーションのための英語力を測ると言う試験で、日本の国内外を問わず、実際に英語の使われている場面でどれだけ機転の利いた受け答えができるか、その素養を客観的な試験で計測します。資格や免許のように「一定以上の技能があることを自称することを公的に(あるいは準公的に)認める」と言う類のものではなく、どれだけの得点を持っているか、と言う目安としての基準となります。

高得点者が優遇されるかどうかはその場合によりますが、TOEIC試験の運営側は自らの試験の社会的な認知度を向上させるため、企業や官公庁など、さまざまな方面に働きかけ、一定の成果を上げています。

例えば、英語教育部門では、730点以上が中学・高校以上の英語教師に求められる水準となっています。

またそのほかの優遇制度としては、日本国内で報酬を得て通訳活動が可能な通訳案内士においては、860点以上で英語の学科試験が免除になります。

また、私企業の分野でも、採用部門や人事評価部門におけるTOEICに関する需要は2000年代から高まりました。

これは、就職氷河期以降激化した新卒採用などでの客観的な英語力アピールのためにTOEICの需要が伸び、企業がその波に乗って、海外在住経験などの明確な英語力を担保するものとは別の基準として、学生らに膾炙していたTOEIC試験を積極的に評価対象としていったこと、TOEIC運営側がそれに強く後押しを行ったことが背景にあります。

このような経緯から、試験としてのTOEICは、もともとは免許や資格ではないものの、日本では既に英語能力を表示する社会的な身分証明ツールとして組み込まれています。高得点を取れば取るほどに社会的には英語の力があるのだ、と認められる試験、それがTOEICです。

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引用:http://www.lifehacker.jp/2012/11/121102_4tools.html

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TOEICの注意点

しかし、この日本では万能資格であるようなTOEICですが、初心者の皆さんに注意しておくべきことが幾つかありますので、ここで述べさせていただきます。

まず、TOEIC自体の試験としての価値は今のところ「アジアでだけ高い」と言うことです。

これはTOEICの社会的な認知度が日本であまりにも一人歩きしてしまったがために発生した事態です。あくまでも採用選考の一基準として使われ始めたTOEIC試験について、「就職活動するのであれば持っておいたほうがよい」と言う意見が広まり過ぎ、英語が苦手な人でもとりあえずは受けておこう、会社に「このスコアくらいなければ幹部職には就けさせられない」と言われたから受験しよう、と言う流れが加速してしまったのです。

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引用:https://shikaku-plus.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/image-toeic-title.jpg

これは超学歴社会である韓国でも同様なのですが、とにかく英語力を客観的な免状として示すためにお手軽なものとしてTOEICはあまりにも一人歩きしている観が否めません。

初心者の方でTOEICに過大な期待を抱きすぎている人は、まずこの点を顧みておく必要があります。

次に、TOEICで高得点をたたき出したとしても、それが必ずしも英語能力の実力に比例しない、と言うことです。

これは特に2000年代後半から言われてきたことです。

前述の通りTOEICの社会的なプレステージが上がってしまったがために、巷には大量のTOEIC試験対策の参考書があふれ、大学や英会話スクールなどでも、英検と並んでTOEIC受験を優先させる講義を採用することで受験者の興味関心、就職への有利さを煽り、試験問題を解くためだけの技巧優先に受験者を誘導し、試験スコアを向上させていきました。

確かにTOEICスコアにはそれなりの英語能力の裏付けが必要であり、英語を英語として理解できる実力がなければ高得点を稼ぐことはできません。

しかし、高得点者の筆者から言わせて頂ければ、必ずしもTOEICの高得点は英語能力の実証にはつながらない、と初心者の方々に言うことはできるのです。

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高得点者の矛盾

例えば、皆さんのこれまでの人生で高校の先生などが英語を話しているシーンを思い浮かべてみましょう。

この先生はそれなりにTOEICの試験が高く、英検等の資格を持っていたかもしれません。しかし、実際に英語でALTの先生と話しているシーンがあったでしょうか?あるいは、授業用の英文などの「仕込みのある」内容ではなく、咄嗟に話しかけてきた外国人に即座の応対をできたことがあるでしょうか?

これは会社の上司や同僚でも構いません。

TOEIC試験で高得点を稼いでいた人でも、英語が満足に話せないと言うことはよくあるのです。

これは、試験で点数を取るためだけに勉強してその後はうっちゃってしまう日本人の悪習と言うこともできます。試験攻略だけに目が向きすぎて、その後の勉強が継続されないからです。

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引用:http://www.misaki.rdy.jp/illust/child/gakkou/juken/sozai/203.jpg

更に、TOEIC試験の弱点は、リーディングとリスニングが、スピーキングとライティングから分離していると言う点です。

この点は昔から大きく問題点として取り上げられてきたことですが、実は2007年までTOEICの会話・筆記試験である「スピーキング・ライティング」は実施されておらず、リスニングと読解だけに偏り過ぎていて実用性が低い、と言われ続けていました。

近年はこの指摘を受容して問題点を解消するために様々な試験制度改革が為され、実用性を高めるためにメールやスマートフォンSMSなどの文面にも対応した内容に改正されていますが、それでも一度にスピーキングとライティングまでを測る実用英語検定などとは大きく水を分けられた試験であると考えて良いでしょう。

最後に、TOEIC試験は「疲れる」試験であることです。試験時間は2時間、総数200問を、休憩・移動なしで一度に解かなければなりません。体力がなければなかなか最後まで解答することは難しいですから、その点も注意しておく必要があります。

TOEICの学習方法

そういうわけでTOEICは英語試験としてはやや偏りがあり、体力的に厳しい試験であると言うこと、実際には資格試験のようなものとして扱われるため、テスト攻略のための勉強が中心になっていること、を説明してまいりました。初心者はどのようにこの試験に臨めばいいのでしょうか?

初心者の皆さんは、まずこの試験に何を求めるのかを明確にすることから始めてください。高得点を目指したいと言うのであれば、初心者に課せられる道は長く険しいものになります。

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引用:http://www.fredsullivan.com/tag/long-and-winding-road/

英語を英語として聞いて理解でき、また即答できるような実力をTOEIC高得点のために身に着けるとしても、やはりそれなりに時間をかけて英語を学習していかなければなりません。少なくとも週の過半数は学習に費やし、毎日リスニング教材に触れるような貪欲さが求められると思ってよいでしょう。

そこまで得点を求めない、英語の実力チェックとして受験したいと言うのであれば、それこそ腰を据えて英語を学習する覚悟を持って、複数回受験するモチベーションを維持してください。必ず英語力の強化につながります。

また、教材を買い、勉強に時間をかけるだけの経済的余裕をある程度設けることも必要です。仕事に追われて勉強時間が確保できなければTOEICで満足な効果を上げることはできません。

どのような初心者であっても、公式問題集は必ず攻略するべき教材となりますので、こちらの購入も忘れないようにして下さい。

おわりに

いかがでしたでしょうか。TOEIC試験は癖があり、初心者が挑むうえではある程度「難しい」と言う意識がなければ弾かれてしまうような試験です。相当の学習時間が要求されることになりますので、めげずにがんばりましょう!

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