TOEICの勉強法!初心者のためのパート別対策 Part4編
英語初心者の方が読むだけで英語の勉強になる、得をする、そんな内容の記事になっています。
TOEICパート4は、リスニングセクションの最後のパートです。
集中力が切れそうな頃に、リスニングパートの中でも難問の長文リスニング問題があるので、TOEIC受験経験がある人ほど、このパートに苦手意識を持つ人が多いかもしれません。
TOEICパート4は、設問と4つの選択肢すべての英文が問題用紙に記載されているので、実はリスニング能力だけではなく速読力も求められるのです。
リスニングが苦手な人も、この問題印字英文をすばやく読解することで、得点アップにつなげることができます。
この記事においては、TOEIC受験が初めて!という方や、英検準2級以下の英語初・中級者の方向けに、TOEICパート4の勉強法を解説していきます。
TOEICパート4の概要
パート4を攻略する勉強法に入る前に、まずは出題形式と傾向について知っておきましょう。
問題数は全部で30問、リスニングセクション最後の大問です。
1つの英語長文につき、3つの問題に答えていくので、パート4では「10の長文」が流れます。
1つの長文は30~40秒で、これは英語初心者には非常に長く感じるでしょう。
セクションの説明文が英語で読まれた後、1つ目の長文が放送されます。
その後、3問の設問の英文が放送されます。
設問と設問の間は8秒間程空くので、この間に解答をマークしなければいけません。
理想としては、長文が流れる前に設問を黙読しておき、リスニングしながら解答をチェックします。
長文の放送が終わってから3問の問題に向き合うとなると、たとえ母国語の放送であったとしても内容を忘れてしまっているものです。
リスニング中にチェックしておいた答えを、音声が停止されている時間にマークシートに書き込み、空いた時間は次の設問と解答に目を通す時間に回します。
注意点としては、長文は1度だけしか放送されないことです。
1発勝負だからこそ、事前に設問と選択肢にできるだけ目を通してリスニングに臨むことが重要になってきます。
また、2016年5月末からTOEICテストの問題形式が一部変更されました。
パート4においては問題数は変更ありませんが、形式として話し手の意図を問うものや図表が含まれる問題が追加され、難易度としてはやや上昇したとみられています。
問題形式と傾向を把握したところで、早速勉強法をみていきましょう。
TOEICパート4の初心者向け勉強法①リスニングの基礎力
リスニングが大の苦手!という英語初心者の方は、突然TOEICパート4形式の問題に挑戦しても全く歯が立たないでしょう。
単語一つ一つも聞き取れないのであれば、いくら過去問題や類似問題と向き合っても、時間の無駄になってしまいます。
正確には、英語の勉強に関してはやって無駄になることはないのですが、あまりに現状のレベルとかけ離れた問題に挑戦することはストレスになってしまいます。
英語の勉強は、楽しくなければなかなか続かないものです。
そこで、まずはリスニングの基礎力をつけることから始めましょう。
レベルに合わせた良質な英語を毎日聞くことが大切なので、毎月のテキストが500円程度と安価で、良質な英語が学べるNHKラジオ英語講座の活用がおすすめです。
普段一人で英語を学習するときの勉強法のポイントをお伝えします。
・What is the purpose of this annoucement?
この放送の目的は何ですか?
・Where will the welcome party take place tonight?
今夜歓迎パーティーはどこで開かれますか?
上記英文は、リスニングパート4の設問でよくあるパターンの例です。
このように設問は、where(どこ)、what(何)、who(誰)、how(どのように)、which(どの)、when(いつ)の5W1Hと呼ばれる疑問符で始まるものがほとんどです。
リスニング本文が読まれる前に、さっとこうした設問に目を通して内容を把握することが必要になってくるので、英文と和訳がセットになっているようなテキストや問題集を使って毎日英文を音読して、和訳とセットでインプットしていきます。
その際、「正しい発音」で一つ一つの単語を音読するよう、心がけてください。
耳からリスニングの練習をするだけでなく、自ら正しい発音で声に出すことで、リスニングの英語理解力が向上するからです。
上記の例文を英語初心者が声に出すと、次のような発音になりやすいです。
ワット・イズ・ザ・パーパス・オブ・ディス・アナウンスメント?
しかし、リスニングにおいてこのように一つ一つの単語がバラバラに聞こえることはなく、前の単語と後ろの単語が流れるようにつながって発音されるのです。
カタカナで表現することは不可能なので、音声とセットで勉強を進めるといいでしょう。
固定観念を取り除き、聞こえたままに発音することが大切です。
TOEIC公式問題集などのリスニング問題にいきなりチャレンジするのではなく、一文ずつ止めて、発音し、和訳とセットで紙に書き出す練習からスタートするのもいいでしょう。
TOEICパート4の初心者向け勉強法②シャドウウィング
Don’t worry! Be inquisitive!
心配いらないよ!好奇心を持って楽しくやろう!
英語に限らず、わからないことだらけの勉強は、やっていても退屈してつらくなってくるものです。
英語初心者の方が、突然パート4の本番形式の問題に挑戦しても、やはり難しいでしょう。
毎日、自分のレベルに合ったラジオ英語講座を聞いたり、英文の音読や書き取りを行うことで、着実に英語力の基礎はついていきます。
それと並行して、次はパート4のシャドウウィングに挑戦しましょう。
一気に長文を聞いてもちんぷんかんぷんなので、一文ずつ停止して、聞いたことを書き取るのです。
次のような英文が放送されたとします。
This is Peter Anderson, calling from Fist Service Law Office.
こちらはファーストサービス法律事務所のピーターアンダーソンです。
単純な英文ですが、英語初心者の方は固有名詞がたくさん並ぶと混乱してしまうことが多いです。
Fist Service Law Officeは法律事務所の名称で、このように会社名や学校名が放送分にあることは多々あります。
シャドウウィングの練習をしておくことで、徐々にパート4で頻出のパターンがわかってきます。
一文ずつ取り組むことで、丁寧に理解しながら進めていくことができるので、「問題を解くだけ解いて、やりっぱなし」というもったいない勉強をしなくて済みます。
勉強に取り組んだ分だけ、着実に英語力を向上させることができるのです。
This is to inform you about our meeting on Wednesday next week.
来週水曜の我々の会議についてお知らせします。
こうした表現も、TOEICリスニングでよく出てきます。
英語初心者だと、be動詞と言えば「I am a girl(私は女の子)」といったSVCの基本英文や「I was taken to the hospital.(病院へ連れて行かれた)」といった受身形が頭に浮かぶのではないでしょうか。
パート4では、このようにbe動詞のあとに不定詞(to +動詞の原形)を持ってきて、「~するためのお知らせ/メール/電話/等等」とする形式が多いのです。
この表現が出てきたら、アナウンスメントなどの目的が明らかにされるので、要注意ポイントです。
しっかり集中して、聞き取るようにします。
一文ずつ丁寧にシャドウウィングしていくことで、本番形式の問題に挑戦するときに内容がスムーズに理解できるようになります。
問題が理解できて、解けると、英語の勉強はもっと楽しくなります。
まとめ
You can study English much more and much better.
あなたはもっとたくさん英語を勉強できるし、もっと効率よく勉強することもできる。
コツコツ勉強する真面目な日本人が、なぜ英語が苦手なのでしょうか?
それは、リスニングとスピーキングの勉強に重点を置いていないことが一因としてあります。
言語は、耳から鍛えていくことも大事なのです。
語彙力や文法力を含めたリーディング力は、学校で習う英語である程度基礎ができていることが多いので、リスニング力を向上させることでTOEICスコアが大幅に伸びることもよくあります。
この記事でご紹介した、NHKラジオ英語講座を活用した勉強法や、シャドウウィング法は英語・TOEIC初心者のリスニング力向上に大変効果的です。
海外に行かなくても、そしてお金をかけなくても、英語力を向上させることは可能です。
ぜひ、効果的な勉強法でTOEICスコアをアップさせてください。
応援しています!!
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!