TOEICの勉強法!初心者のためのパート別対策 Part3編
TOEIC受験は初めてだし、英語力も今はそれほど高いわけでもない、せいぜい英検準2級程度。
雑誌のTOEIC攻略記事を読んでも、基本的なことの説明が省略されていて、理解できない。
この記事ではそんな人のために、英語の基礎的な知識もわかりやすく解説しながら、TOEICパート3の勉強法をご紹介します。
勉強法だけ伝授されても、結局やらないから意味ないんだよなぁ・・・
そんな人もきっと中にはいるでしょう。
それでも、この記事を読んでくださっているということは、「やっぱりTOEICで良いスコアを取りたい」という気持ちがあるからでしょう。
私は英語が大の苦手で、中学1年生の頃は成績が「1」でした。
そこから、英語を猛勉強して中2からは常に英語は最高評価、英検1級、TOEIC920点を取得しました。
そんな経験から、英語が今は苦手という人が、読むだけで英語力をちょっぴり向上させられるような記事内容にしています。
経験上、英語はわかるようになれば楽しくなる、楽しくなればもっと身につくということがわかっているからです。
では、早速英語力を身に着けながら、勉強法をみていきましょう。
TOEICパート3の傾向と対策
TOEICパート3は、2~3人の登場人物の英会話を聞いて、設問に答えるリスニング問題です。
2016年5月末のTOEIC試験問題改正によって、従来は2人の会話のみだったものが3人までに増え、難易度が上がったとみられています。
各人物の発言が2~3センテンスずつ、交互にやりとりされ、30秒ほど続きます。
パート3の特徴として、リスニングの本文放送後に流れる設問と選択肢(これは放送されない)が問題用紙に印字されています。
問題で何が聞かれるのかを把握しないまま30秒間英語を聞いて、それから一気に3つの設問に答えるとなると、英語力以前に内容を忘れてしまっていることが多いものです。
よって、TOEICパート3においては、本文が流れる前にいかにすばやく問題用紙に記載されている設問内容に目を通し、内容を把握できるかが重要になります。
設問をすばやく読み取り理解してパート3を攻略するために、具体的勉強法を学びましょう。
問題用紙記載の設問理解のトレーニング
パート3のリスニング問題における、各設問の例を和訳と共に見ていきましょう。
この記事を読み終わる頃には、英語力をワンステップアップさせますので、出てくる英文は声に出して2~3回音読してみてください。
できれば、紙に英文と和訳をセットで書き出して、さらに読み上げると一層効果的です。
・Where does this conversation take place?
この会話が行われている場所はどこですか?
この問題は頻繁に聞かれるものですので、パッと見たら理解できるようにしておきましょう。
会話(conversation)がどこで(where)起きているか(take place)、いずれも頻出単語です。
take placeは、熟語として覚えておかないと、リスニングに出てきた場合混乱しやすいです。
take=連れていく、place=場所、などとバラバラに考えないように、例文をいくつか勉強しておきましょう。
The ceremony is to take place on April 10th.
式典は4月10日に行われる予定である。
No honest or meaningful conversation ever took place because no one admitted that there was anything wrong.
間違いがあったとは誰も認めなかったので、率直で有意義な会話がされることは一度もなかった。
be動詞+不定詞(to 動詞の原形)で未来のことを表すのか・・・there is は(~がある)だったよな、こんな風に何となく理解しておけば大丈夫です。
文法書を取り出してすべて確認することよりも、正しい英文をとにかく書いて読んで、インプットする方が初心者にとっては大事なのです。
正しい英文を正しい訳文と共に音読して、書き出すことで、自然と正しい文法表現は身についていくからです。
二番目の例文は、日本語にはこのような表現はあまりないため、とっつきにくいかもしれません。
これも、頭で理解しようとするよりも、英語と和訳を繰り返し読んで書くことで、言語として感覚的にインプットしてしまう方が近道です。
文法知識で覚えたものは忘れやすいですが、感覚的にインプットされたものは時を経ても、理屈はわからなくても正しい語順は覚えているものです。
問題数が多いTOEIC試験だからこそ、感覚的に問題が解けた方が有利なのです。
以前教えた生徒さんに、大変優秀で偏差値の高い学校に通う学生さんがいました。
彼は文法書を隅から隅まで読み込む真面目な生徒さんでしたが、英語を声に出して音読するということを私と出会うまで一切していなかったのです。
よって、リスニング問題は大の苦手で、リーディングも全てを頭脳フル回転で向き合っていたため、長丁場のTOEIC試験は疲弊してしまっていました。
英語を楽しく効率的に学ぶには、五感をフル活用して、時には理屈抜きでインプットしてしまうことがポイントです。
パート3の設問を速読理解するためには、理解がスムーズにできなかった英文を、一文ずつ和訳とセットで音読と記述によってインプットしていく勉強法が近道です。
会話理解のための勉強法
blah blah blahとは、かくかくしかじか、という意味で一種のスラングとして使われています。
発音も(ブラァブラァブラァ)と、簡単です。
さて、本題に入りましょう。
TOEICパート3のリスニング問題の内容は、英会話です。
Readingの長文問題には出てこないような、会話特有の表現も多いので英会話を学ぶ必要があります。
高いお金を出して英会話教室に通わなくとも、毎月500円でおつりがくるNHKラジオ講座の「ラジオ英会話」で効率的に勉強できます。
パソコンでNHKラジオ講座のホームページから、前週分のレッスンをいつでも何度でも無料で聞くことができるので便利です。
ここでは、パート3のリスニング放送内容と類似のオリジナル例をご紹介します。
A:Excuse me. I’m looking for the documents from the meeting yesterday. Does anybody know where it is?
B:Hmm…I’m not sure, but I can share what I have if you’d like. Which part of the documents do you need?
A: I really appreciate your offer. I just need the annual report as I have the rest of them at home.
B:Gee, I’m sorry, I think I’ve lost that part. Now I’m in trouble.
C: Here I am! I will send both of you an email with the annual report. There…it’s done. Can you open the attached file?
黙読するだけではなく、声に出して音読してみてくださいね。
日本語訳を見る前に、まずは独力で意味を理解するよう努めてみましょう。
「この単語の意味は何だろう?」
そう思ったら、迷わず辞書でチェックしましょう。
まずはトライしてから、下の日本語訳と一文ずつ英文を照らし合わせていきましょう。
A:ちょっといいですか。昨日の会議の資料を探しているんです。どなたか、場所を知りませんか?
B:えーと・・・それはわからないけれど、よければ私の資料をお見せしましょうか。どの資料が必要ですか。
A: 感謝いたします。年間レポートだけが必要なんです。残りは自宅にありますので。
B:わあ、ごめんなさい。その部分はなくしてしまったようです。今度は私も困ってしまいました。
C: 私の出番ですよ。年間レポートをお二人にメールしますね。はい、完了。添付ファイルを開けますか?
最初に英文だけで自力で向き合った結果と照らし合わせて、いかがでしたか?
この中に、TOEICリスニング頻出の会話独特の表現がいくつも出てきています。
in troubleは困っているという意味で、troubleという単語自体が英会話でよく使われます。
日本人、特に英語初心者はtravelと聞き間違いしやすいので、パソコンなどで音声を確認してみてください。
The trouble is, he is tired out.
困ったことに、彼はすっかり疲れ切っている。
上記のような使い方もよくされます。
attached fileは添付ファイルの意味ですが、attachという動詞単体でリーディング、リスニング共によく使われます。
同じ英文の言い換えで、Can you see the file attached?という表現もできます。
英会話表現は、覚えるというよりも「こんな表現ができるのか!」と楽しみながら勉強していくことがおすすめです。
まとめ
Confidence is the key to success.
成功の秘訣は自信を持つことです。
では、自信はどこから生まれるのか?
英語の場合は、断然「勉強量」です。
「留学経験もなく、日本で机上で勉強しただけで英会話がすらすらと理解できるわけがない」
このように考えて諦めてしまう人がいますが、実は留学したからといって必ずしもTOEICで高スコアは取れません。
私も留学経験がありますが、同じ1年間英語のシャワーを浴び続けても、ある一定のレベルから上にいくためには努力が物を言います。
日本から一度も出たことがないのに、帰国子女と対等の英語力を持つ人ともこれまで何人も出会いました。
英語の勉強の成果が目に見えてスコアの結果として表れるまでには、最低3ヶ月かかるといわれます。
英語初心者の方は、とにかく良質な英語と和訳を何度も声に出して読み、紙に書き出していくことで確実に誰でも英語力を向上させることができます。
問題が解けると気持ちが良く、さらに勉強にも身が入ります。
Put your most effort and be determined to make a success of TOEIC.
TOEICで成功することを胸に誓って、全力で取り組んでみてください!
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!