TOEICの勉強法!初心者のためのパート別対策 Part6編
英検準2級にようやく合格できて、2級にチャレンジしたいけれど問題が難しいと感じている。
仕事の必要性から仕方なく英語に再チャレンジすることになったものの、中学レベルの英語も怪しい。
初めてTOEICを受験するけれど、問題を見ても半分もわからない。
そんな英語初心者の方々を対象として、この記事においてはTOEICパート6に的を絞った勉強法をご紹介します。
テクニック的な勉強法だけをお伝えするのではありません。
英語初心者の方々が、本記事を読むだけで英語力をアップできるように、TOEIC必須の英語表現もわかりやすく解説に織り交ぜていきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたの英語力は一つレベルアップするはずです。
TOEICパート6とは?
TOEICパート6は、リーディングの長文穴埋め問題です。
2016年5月末のTOEIC問題改正により、問題数は12問から16問に増えました。
改正によって、従来のパート6にはなかった文章挿入問題が加わりました。
ただ、文章挿入問題については、初心者は捨て問にしてもいいでしょう。
上級者でも解答に時間がかかる上、正答率も低いためです。
TOEICは問題数が多いので、わかる問題からどんどん解いていくことが得点アップのコツでもあります。
高得点を目指す上級者であれば万弁なく得点する必要がありますが、英語・TOEIC初心者の場合は時間がかかりそうな問題は飛ばしていきましょう。
特に、Part6の後は最も出題数が多いTOEICの山場、Part7が待ち構えています。
Part7は英語初心者でも解ける問題が多いので、気力・集中力は温存しておいた方が良いでしょう。
パート6では、長文が4つ用意されています。
各文章にある4つの空白に最も適した語句や文章を、選択肢から選んで解答します。
出題される英語文書は、Eメールや手紙、お知らせ(annnouncement)、通知(notice)、記事(article)、メモ(memo)などがあります。
文書の内容を理解するためには、まずどの文書形式かを把握することも解答を導く手助けとなります。
次項以降では、新出題形式のパターンで実践演習しながら、勉強法を解説していきます。
パート6のオリジナル例題にチャレンジ!
それでは、早速パート6のオリジナル例題にチャレンジしてみましょう。
難易度は、通常のTOEICと同様ですが、解説は英語初心者向けに丁寧にしていきますのでご安心くださいね。
まずは、がんばってチャレンジしてみてください!
Ready? GO!!
Dear Ms. Park,
We regret the problem you experienced with the Fun Flash 400X.
We are ( 1 ) for your bringing this problem to our attention.
The manufacturing problem has been corrected.
We ( 2 ) for the inconvenience this has cuased you.
We are ( 3 ) a refund and another two Fun Flash 400 X Disposable Cameras.
We hope that you will use them and see the true quality of our products.
( 4 ).
1.
(A) sad
(B) anxious
(C) grateful
(D) angry
2.
(A) are apologized
(B) apologized
(C) apologize
(D) wiill be apologizing
3.
(A) submitting
(B) enclosing
(C) playing
(D) satisfiying
4.
(A) Thanks for returning the document.
(B) The dicision has been made.
(C) For the more information check our website.
(D) Please do not hesitate to contact us if you have any questions.
Sincerely,
おつかれさまでした!!
次に、解答を和訳と共にチェックしてみましょう。
オリジナル例題の解答と和訳
TOECパート6 改正対応のオリジナル例題の英文を、一文ずつ和訳付きで正解を表示しています。
この記事を読んでいるのが自宅などで、声を出せるようであれば、できれば音読しながら読んでいってください。
Dear Ms. Park,
パークさんへ
We regert the problem you experienced with the Fun Flash 400X.
ファンフラッシュ400につきまして、問題がありましたことをお詫びいたします。
We are grateful for your bringing this problem to our attention.
この問題につきまして、私共にお知らせいただいたことに感謝申し上げます。
The manufacturing problem has been corrected.
製造過程における問題点は改善されました。
We apologize for the inconvenience this has caused you.
ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
We are enclosing a refund and another two Fun Flas 400 Disposable Cameras.
返金分と新しい2台のファンフラッシュ使い捨てカメラを同封させていただきます。
We hope that you will use them and see the true quality of our products.
ぜひお使いいただいて、私共の製品の本来の性能をご体感いただければ幸いです。
Please do not hesitate to contact us if you have any questions.
ご不明な点等ございましたら、いつでもご連絡くださいませ。
Sincerely,
敬具
正答率はいかがでしたか?
企業から顧客への謝罪のビジネスレターで、こうした形式の出題パターンはTOEICで多く見られます。
英語表現も基本的な頻出語句ばかりなので、次の項でわかりやすく解説していきます。
解説に入る前に、できればもう一度正しい英文を音読しておいてください。
問題に挑戦した後の復習が重要
早速、TOEICパート6 オリジナル例題の解説をしていきます。
分かりやすく解説しますので、読むのをストップすることなく、ついてきてくださいね!
冒頭の、we regret…(~であることを残念に思う)は、謝罪の婉曲表現としてよく使われます。
We greatly regret the trouble we have caused.
私たちが起こしてしまった問題を大変後悔しています。
上記のように「後悔する」という単語の意味の通りに訳してもかまいません。
例文の中のgreatlyという単語と、次の英文に出てくるgratefulは混同しやすいのですが、別の単語です。
greatlyは、素晴らしいという意味の形容詞greatの派生語ですが、gratefulは「感謝している」という意味の形容詞です。
gratefulは、thank you ~と同じ意味で使われる表現です。
We want you to know fist of all how grateful we are for your kindness.
あなたのご親切に私たちがどれだけ感謝しているか、まず知っていただきたいのです。
上記のようにgratefulを使うことで、thank you だけでは伝えきれない感謝の気持ちも表現することができます。
sad(悲しい)、anxious(心配な)、angry(怒っている)は、いずれもネガティブな意味の英語なので、文脈に合わないことが判断できます。
次の選択問題のapologize(謝る)は、英語の基礎的単語なので発音までしっかりチェックしておきましょう。
I’m sorryと同じくらい、謝罪場面でよく使われる単語です。
3問目の選択問題では、単語の意味で当てはめるので語彙力が勝負です。
単語の難易度としては簡単な方から、play(遊ぶ)、satisfy(満足させる)、enclose(同封する)、sumit(提出する)となりますが、4つ全てTOEIC頻出単語です。
あらゆる長文に出てきますので、次の例文で覚えてしまいましょう。
My teacher is satisfied with the submitted report of mine which contains how to play in an orchestra.
オーケストラでの演奏方法に関しても言及している私の提出済みリポートに、先生は満足しています。
is satisfiedは受身形、submitted reportは分子構文と複雑な例文のように思うかもしれませんが、難しい文法のことは考えず正しい英文を多くインプットすることで自然と理解していけます。
最後の文章挿入問題は、難易度としては高くはないのですが、4つの英文すべてに目を通して理解しなければいけないので時間はかかるでしょう。
会社から個人へのビジネスレターにおいては、if you have any questions/ should you have any questions(ご質問があれば)please contact us/do not hesitate to contact us (ご連絡ください)という表現はよくされます。
まとめ
TOEICは問題数も多いので、初挑戦で英語初心者の方は問題にチャレンジしたことに満足してしまい、答え合わせだけして終わってしまう人がいます。
しかし、復習を省いてしまうとせっかく英文問題にチャレンジしても、英語の実力はなかなか伸びていきません。
時間がないときは、正しい英文を音読するだけでも効果があります。
できれば英文と和訳を一文ずつ紙に書き出し、さらにわからなかった単語を辞書でチェックして、別の例文も見てみることをおすすめします。
この記事においては、TOEIC新形式のパート6のオリジナル例題に取り組んでもらい、同時に復習方法についても実体験してもらいました。
今回ご紹介したように、新しい単語に出会う度に例文ごと五感を使ってインプットしていくようにすると、いずれ大きくTOEICスコアがアップするときが必ず来ます。
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!