TOEICで900点を取る勉強法! リーディング編
TOEIC800点まではわりとスムーズに得点アップしても、900点の壁を超えるとなると容易ではありません。
海外経験がないとTOEIC900越えは無理じゃないの?
そう思うかもしれませんが、実は海外留学経験者でもTOEIC900に到達している人は少数派です。
なぜ高得点が難しいか、その鍵を握るのがリーディングセクションです。
リスニングセクションの方が平均点も高く、それこそ海外在住経験がある人なら問題形式に慣れておけば満点も狙えるでしょう。
リーディングの正答率がリスニングよりも低いのは、まず問題量の多さにあります。
全体のスコアが900点越えとなるように、英語上級者向けに効率的なTOEICリーディングの勉強法をご紹介します。
この記事のContents
英文法は完璧に
TOEICスコア800を超えている英語中・上級者であれば、短文穴埋め問題のPart5は簡単に感じることでしょう。
特別な対策はしなくても大丈夫ですが、もし文法問題でミスが多ければ文法の基本書を一冊買って、苦手分野の基本文法をおさらいしましょう。
留学経験があるなど、英語に自信がある人ほど、基本文法に立ち返ることをためらいがちです。
そうしたプライドはTOEIC900突破を目指すに当たっては、きれいさっぱり断ち切りましょう。
文法の勉強法は、英語上級者だからといって特に変わりません。
構造を頭で理解することも大事ですが、何よりも学んだ正しい文法の英文をそのままインプットすることが重要です。
英語上級者だけでなく、ネイティブイングリッシュスピーカーでも混乱してしまうのが、仮定法です。
この仮定法は、高校の授業で次のような例文を暗記させて指導するケースが多いです。
If I were a bird, I would fly to you.
もし私は鳥なら、あなたのところへ飛んでいくのに。
現在において起こり得ないようなことを仮定する場合、上の例文のように過去形を用いた仮定法過去で表現します。
日本語では同じ仮定でも、実現する可能性のある事実を述べるときは、現在形を用いた下のような直説法で表現します。
If she has more than one eraser, she will lend one to you.
彼女はもし消しゴムを2つ以上持っていれば、1つ君に貸してくれるよ。
Part5で英語上級者でも落としやすい文法問題といえば、分詞構文でしょう。
現在分詞で始まるもの、過去分詞で始まるものの2つのパターンがありますが、表す意味は実に多岐に渡ります。
だからこそ、頭で理解するだけでなく、英文ごとインプットする方が効率的です。
①Having no money, I did not buy the souvenir.
お金がなくて、私はその絵を買わなかった。
②Arriving at the station, I called my mother.
駅に着いて、私は母に電話をかけた。
③Walking along the street, he found an old hospital.
道を歩いていると、彼は古い病院を見つけた。
④Turning to the right, you’ll find my house.
右に曲がれば、私の家があるよ。
⑤Admitting that his decision was right, I cannot praise him.
彼の決断が正しいことを認めるとしても、褒める気にはならない。
上記例文は、分詞構文が表す5つの主な意味を示す例文です。
①理由、②前後の時間、③同時、④条件、⑤譲歩で、一つ一つ日本語で説明するよりも、上級者なら例文を見れば理解できるのではないでしょうか。
また、英語初・中級者でも、頭でいつまでも考えるよりは、どんどん例文に触れる方が理解できるようになります。
英語で情報を得る勉強法
TOEIC900点台、英検1級などを目指す英語上級者がリーディング力を伸ばすには、英字新聞を読め、英語のニュースを聞け、とはよく言われることです。
とはいえ、英字新聞や英語のニュースは、数年間英語圏に住んでいる人でも日頃から意識的に語彙力向上に取り組んでいなければ、なかなか理解できません。
逆に言えば、意欲的に英語学習に取り組むことで、日本にいながら英語を学習する人でも英字新聞を読みこなせるようになるのです。
英字新聞が読めるようになると、TOEICのリーディング問題をさくさく読んで、正確に解答していくことが楽々できるようになります。
「英字新聞を読みこなすなんて、とてもとても、ムリっ!」
そう、背っぽを向かないでくださいね。
もちろん、一朝一夕にというわけにはいきませんが、諦めずにコツコツ向き合うことで必ず英字新聞を英語のまま、すんなり読み解くことができるようになります。
いきなり英字新聞やTIMEの英語記事を広げても、余計に「ムリっ!」という気持ちが強くなってしまうかもしれません。
まずは、もっと低いハードルから練習して、徐々に慣れていきましょう。
おすすめは、英英辞典の活用です。
英語上級者が難しいと感じる英語は、実は英語圏の中高生や日本でいう国語が苦手な英語ネイティブにとっても、意味がよくわからない単語であることが多いです。
そういう人にもわかる英語で説明しているので、わかりやすい英文になっていますし、英英辞典の説明文に使われるような英語表現はTOEIC頻出のマスト表現である場合が多いのです。
たとえば、英字新聞や英語ニュースでほぼ毎回といっていいほど見かける単語、bureaucracyは英語でこのような説明がされています。
(often disapproving) the system of official rules and ways of doing things that a government or an organization has, especialy when these seem to be too complicated:
(Oxford Advanced Learner’s Dictionary より)
ふむふむ、しばしばdisapproveしがち・・・disが付くと反意語のことが多いから、approve=賛成しない、つまり快く思われないで使われることが多い単語なんだな、と察しがつきます。
何かをするとき(of doing things)のシステムや公のルールか。
で、そのシステムやルールとは、政府(government)や組織(an organization)のものなんだな。
特に(especially)、すごく複雑(too complicated)そうに思えるシステムやルールのことを指すときに、このbureacracyが使われるのか。
英英辞典ならこれだけの情報が記載されていますが、英和辞典だと、「煩雑なお役所手続」この一言だけです。
英英辞典を使う方が、一つの単語を習得するときに、何倍も英語力が向上する要素が入り組んでいることがわかるのではないでしょうか。
何より、TOEICの問題量を時間内にこなすのに必要な、英語で英語を理解する能力を培うトレーニングになります。
ちなみに、bureaucracyには他に、①官僚②官僚政治の意味があります。
英語上級者必須の単語なので、意味ごとの例文もご紹介します。
①I read an article about the elite bureaucracy interacting with the corporate sector on today’s newspaper.
私は今朝の新聞で、産業界と結びつくエリート官僚たちに関する記事を読みました。
②He’s ashamed of the corrupt and enfeebled government bureaucracy of his country.
彼は、自国の堕落し弱体化した政府官僚組織を恥じている。
派生語の、bureau(主にアメリカの官庁の局)、bureaucrat(官僚)も、それぞれの発音と共にチェックしておきましょう。
まとめ
Studying English make you get closer to the goal of TOEIC score over 900!
英語を勉強すれば、TOEIC900の目標に近づける!
当たり前のことですが、Francis Bacon の有名な下記の言葉をひねってみました。
Histories make men wise.
歴史は人を賢くする。
TOEICの学習教材は書店やネット上でたくさん出回っていますが、言語は日々人々に使われて時に変化したり、流行の波によって使われたり使われなくなったりします。
TOEICの試験傾向として、やはり英語圏で今実際に使われている表現が多く問われています。
文法書などによる机上の英語勉強法のみならず、ぜひ英語ニュースや洋画などで生きた英語に触れる勉強法にも上級者こそチャレンジしてほしいところです。
That’s the key to success!
それが、成功への道です。
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!