TOEICの勉強法!大学生がTOEICを就職に活かすには?
TOEICの点数が高いと就職に有利だって聞くけれど、大学生がTOEICを就活に生かすためにはどうしたらいいんだろう?そう思っている学生さんをメインに、今回はTOEICを就活に生かすための方法や勉強の仕方、スケジュールについて書いていきます!
この記事のContents
はじめに:学生であるということの客観視
さて、TOEICを就職活動、すなわち就活に活かすためにはどうすればよいかと言うことで、ここでは学生さん、特に大学生を主な読者として話をしていきます。
大学生の就職活動はいつの時代も悩ましい問題の一つです。その中でTOEICという資格をどのように勉強して活用していくのか。
これは、短い大学生活、ここでは4年とさせていただきますが、そのどこで開始するのかという問題でもあります。
学生は社会人に比べて時間の融通が利くこと、それが最大の利点です。「えっ、時間なんてないよ…」と反射的に言ってしまうそこのあなた、それは間違いです。社会人は学生以上に時間の余裕がありません。
どのような仕事であるにせよ、相当の時間を職場に拘束されるため、勉強のスケジュールが立てにくくなりますし、残業などのイレギュラーな予定変更要因まで増えますから決して楽ではありません。
それに加えて、日々の労働は大学講義のように易々とスキップしたりサボタージュしたりすることはできませんから、疲労も蓄積していきます。
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そのような状況を考えるなら、様々なサークル活動やアルバイトで時間を削られているにせよ、自己都合でそれらを調整できる大学生時代と言うのは、TOEICに取り組むうえでは非常に良い時期なのです。
いつ始めるか:1~2回生受験がベスト!
では、その時間のある学生さんがTOEIC受験と勉強を始めるとして、いつがよいのでしょうか?
これには明確な時間割が存在します。端的に言うのであれば、就職活動が正式に行事として加わってくる3回生よりも前、1~2回生の間に勉強を開始し、少なくとも一回以上は受験してしまうのがベストです。
就職活動については様々な情報サイトや媒体があるのでここでは大きく話を割きませんが、概ね3回生時から企業へのES送付、面接などが本格派すると考えると、その合間にTOEICの学習を盛り込むことは自殺行為に近いと言えるでしょう。
TOEICの学習は、ある程度英語が得意でセンター試験などの入試でも高得点を獲得した人であっても、慣れるまでにある程度の時間が必要です。
何より、試験問題から案内、何から何まで全て英語で行われますから、最低限リスニングなどの対策に耳を慣らしておく必要があります。客観的に見て自分が海外に留学したりした経験がなく英語の聞き取りが苦手なのであれば、猶更その勉強の時間を大学入学早期に確保しておく必要があるでしょう。
1~2回生受験がお勧めな理由は他にもあります。まずESや履歴書に書く公式認定証を獲得できると言うこと。
TOEICの試験は受験後一か月でスコアを記載した公式認定証が送付されてきますから、少なくとも2回生の2月あたりまでには受験して結果を残しておきたいところです。また、早い時期に受ければ受けるほど、自分のスコアの欠点などを修正して再度受験することが可能です。最も遅い試験受験でも3月度がありますから、4月の上旬ぎりぎりで公式認定証が届き、ESの心強い味方となってくれるはずです。
以上のことから、TOEICを就活に活かしたい人はスピードが優先されます。早いうちに受験勉強をスタートして高得点を上げるよう複数回受験するのが最も望ましい戦略になります。
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ところで、もし3回生以上の方でTOEIC受験を考えている人がいたら、先ずは自分の就活スケジュールとTOEIC公式の受験スケジュールを確認し、無理のないスケジュールの組み立てで一度受験してみることがお勧めです。後述しますが、初めてのTOEIC受験では最低3ヶ月準備に余裕を見た方がいいので、それくらいの期間を設けて計画を立ててください。
具体的な勉強の仕方:大学生活を利用する
一応TOEICの受験方針は定まった、さてどのように勉強していこうか…と考えた時、大学生の皆さんにはもう一つ、皆さんが客観的に恵まれている事実をお伝えしたいと思います。
おそらく皆さんの大学には大学生協がある筈です。そこに行って、生協が協賛している企業などのTOEIC講座を調べてみましょう。ある程度の資金が必要になりますが、様々なTOEIC対策の教室が用意され、生協で広告されていることを知る筈です。
学内の英語関係学科が開設している場合もあれば、学外の語学・資格専門学校に委託したコースである場合も多いでしょう。
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自分一人で勉強する自信がない場合、こうした学内・学外TOEIC専修特別コースを利用し、友人などと一緒にTOEICを実生活のイベントの一つにして学習していくことが有用です。一人で学習するよりは確実にモチベーションが上がりますし、教材なども指定、用意してくれるので、間違いなく捗るはずです。
また、せっかく貴重な学生生活の時間を割り当てるのですから、まずは自分の大学がTOEICで単位を認定しているかどうかも探ってみましょう。運が良ければ自分の大学が一定以上のTOEIC点数がある場合に単位として認定してくれていることもある筈です。その場合は真っ先にその点数を目指して学習してください。
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/data/search.html
また、大学の教養科目などの英語の講義を活用して英語力をブラッシュアップすることもお勧めです。
大学レベルの講義となると、通常は社会人レベルの英語や新聞記事の翻訳などを行うことも多いでしょうし、リスニングもビジネス場面に即したものに近づいていくことが多いので、TOEICの試験とリンクすることが多くなってきます。ネイティブの教師が話すコミュニケーション系の授業も増えてくるはずなので、そういったものには是非積極的に参加し、TOEICと単位取得とを結び付けるような生活を心がけてみてください。
就職活動:TOEICを使った自分のブランド化
さて、TOEICの受験はするとして、次は公式認定証に記された得点をどのように自分の就職活動に役立てていくのか、と言う話になります。
興味深いデータがTOEICの公式から出ているので見てみましょう。
TOEICニュースレターの2015年度版で、新入社員が獲得しているTOEICの平均分布が出ているのです。これを見てみると、業種別にそこまでバラつきがないことがわかります。
引用:http://www.toeic.or.jp/library/toeic_data/sys/letter/TOEICNewsletter126.pdf
強いて言えば、TOEICの点数が高いのは公共団体、マスメディア、商社関連の新入社員です。この分野では600点以上、日本人として一応社会人が持っている平均レベルの英語力を持った新入社員が入社しているということがわかります。
そのほかの業種のスコアをざっと眺めてみても、概ね500のあたりを前後していることが窺えます。
ここからわかることは、500点が就職活動のESに載せられる最低限のラインだということです。内定者平均は544点。就職活動をする大学生が有利に活用できるTOEICスコアとして求めうるのは、この一回り上の600点から730点だと考えます。
730点以上あれば言うことはありませんが、初回受験の人などは600点を一つの目標とする形で良いでしょう。この点数であれば、真面目に公式問題集と英単語集などを繰り返し学習することによって到達することが可能です。
600点以上を越えるスコアを獲得すれば、面接でも少しは英語の実力があり、今後とも教育すれば様々な部署に対応できる人材であることをアピールできます。採用者の目線からは、一応学生生活の合間にしっかりとスキルアップする自己管理能力はあるのだと言う評価が可能となるでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はTOEICを受験するメリットや就活への活かし方をメインに記事を書きました。ESに記入することで採用側にアピールする武器になるTOEIC。700点以上を超えれば更にあなたの強みとなる筈なので、頑張ってください!
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!