TOEICの勉強法!仕事との連携で、スコアアップする社会人の勉強法 リスニング編
社会人になって英語を使おうと思っても、なかなか使いこなせない方も多いのではないでしょうか。
特にリスニングのPart2, Part3はビジネス・シーンから多くが出題されるテストですので、仕事と絡めて覚えていった方が効率が良いです。
仕事と連携してTOEICに対するリスニングの得点力を上げていく勉強方法をご紹介します。
この記事のContents
社会人になったら仕事で英語が使えるか
私の場合、最初の頃は海外の人達が英語で話していても、一文が長くなるとなかなか聴き取れないことが多かったです。
特に電話越しでは音質が悪く、仕事の内容に関する会話以前のところにいました。
その後、海外と電話会議等の機会が増えて、英語を使うことも多くなりました。
ただ、それが理由で上達したわけではなく、ある覚悟を決めたのが契機でした。
「片手間に英語を使っていても効率が悪い」
こちらの意図が相手に通じませんし、帰宅時間も遅くなるので、何も良いことはなかったので、決心しました。
「英語で普通にコミュニケーションできるようになろう」
それから伸び始めて、3年経ったころから、英語で海外へ電話をかけたり、海外との電話・ビデオ会議の議事進行ができるようになっていました。
私にとっては書くことと同じくらいに会話ができることも必要だったので、独学で頑張りました。
その時の勉強の反省点もふまえて勉強法を解説します。
社会人の特徴
社会人は次のような特徴を持っています。
・お金がともなう
仕事を持つので、定常的な収入を得ることができるようになります。
お金はTOEICでも品質のテーマです。
・時間の価値向上
仕事に時間を使うことになった結果、自分で自由になる時間は減り、時間の相対的価値は上がります。
時間もTOEICについては頻出で、特に時制には注意が必要です。
・公私がある
主に時間と場所によって、仕事とプライベートが分かれるようになります。
このため、会話が個人としてなのか、仕事として話しているのかを見極めることが必要になります。
・責任がともなう
仕事に対する責任と家族に対する責任が発生し、自らの行動にも責任を持つようになります。
文章を読む時も書き手の責任範囲を理解することで、文章の目的を見極める一助になります。
・コミュニケーションの価値向上
仕事をする相手は普通は他人ですから、あうんの呼吸はほぼ通じません。
外国人であればなおさらですから、相手・目的・文脈を意識しながら、コミュニケーションをとる必要があります。
そして、TOEICの問題はそういうことを意識しないと解けない形式になっています。
どうでしょうか、こうしてみると社会人の特徴と言えども、TOEICに関連付けられそうなテーマがありませんか?
続いて、仕事をTOEIC対策にどう役立てるかを理解するために、TOEICスコア700超の受験者達の弱点を見ていきましょう。
受験者レベルと弱点
国際ビジネスコミュニケーション協会ではTOEICの各スコア別に長所と弱点を公開しています。
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/guide04/guide04_02/score_descriptor.html
対策をする上では、長所よりも弱点のほうが参考になります。
リスニングについて、レンジとしてはスコア275~370を想定し、到達しなければならない目標は次のようになります。
<目標>
・趣旨、目的、基本的な文脈の理解する
・文詳細を理解する
そして、弱点(課題)を要約すると次のようになります。
<課題>
・難しい語彙
★広い範囲にわたる情報の関連付け
★複雑な構文
★否定構文
★情報が繰り返されない
★言い換え
・難しい文法
★印をつけたものが、仕事に関連させた方がより対策できるものです。
課題に対策するにあたり、勉強するための情報ソースを紹介します。
リスニングについてはコンテンツの種類をあまり広げない方が良いと思います。
8割以上理解できたら、次のコンテンツに手を出してみるで良いのではないでしょうか。
Part2, Part3, Part4を鑑みてもまず次の2つは聞いておいて下さい。
どちらも、Podcastですので、気軽に聞けます。
Business English Pod
https://www.businessenglishpod.com/
Harvard Business Review Ideacast
http://feeds.harvardbusiness.org/harvardbusiness/ideacast
Managers tools
https://www.manager-tools.com/
では、それぞれの課題について、仕事に関連させた取り組みを説明します。
広い範囲にわたる情報の関連付け
会議等でいろんな人が発言した情報を関連付ける能力が必要となってきます。
長文リスニングとなるPart3, Part4で主に出題されます。
例で説明します。
Part3:
Speaker A) Senior management has drafted a plan on budgets cutting for upcoming year.
Speaker B) When do we need to deliver those plan to our team members?
Speaker A) Don’t rush. Executive said they needed discussion with managers before they finalized it.
Speaker B) What their concern on the plan?
Speaker A) They have to be sure if the plan work well without reducing line of business.
設問です。
What does executive want with the plan?
A) Increase line of business.
B) Reducing business cost for next year.
C) To deliver the plan to all employees immediately.
D) Discharge team members.
これは予算カットに関する会話ですが、1行目と5行目の話を合わせて、正答はBになります。
予算は減らすのに商材は減らさないということなので、コストダウンになります。
このような文に対応するためには、会社の成績表である決算発表の英語版を見ておくことです。
様々な財政状態の英語表現があった方が良いので、自社だけでなく他社の発表も見ておいた方が良いと思います。
“Financial results”で検索すると出てきます。
複雑な構文
TOEICには「超」がつくほどの複雑な構文は出てきません。
ただし、関係代名詞、人称代名詞、指示代名詞は多用されますので、書いて使って見る習慣を付けてください。
例)
There is another way which we are willing to propose.
是非、提案したいもう一手がある。
Those who can’t join the party need to leave here before 5.
パーティに出ない 人は5時までにに退場すること
否定構文
仕事では婉曲表現が使われることが少なくないので、全否定、部分否定等を覚えた方が良いです。
仕事相手に対して枕詞のようにして、常に使うようにすると自然に覚えます。
例)
It’s not quite disappointing. However there some items which needs to be improved.
悪くないと思うけど、いくつか改善した方が良いね。
Never fail to complete the form.
その用紙への記入ミスはしないように
情報が繰り返されない
情報が繰り返されないので、聴き取りの練習をするのは当然として、文脈を使む練習が必要です。
文脈とは「何をどういう展開で話しているか」ということです。
例)
Speaker A) It’s not your fault but I should have told you about it.
Speaker B) I think I could do more.
Speaker A) Let’s review what was going on.
これは建設的で、互いに問題を解決しようという文脈です。
次は違う例です
Speaker A) It’s not your fault but it’s your responsibility.
Speaker B) I didn’t know it.
Speaker A) Anyway, organize plan B ASAP.
これは批判的な雰囲気です。
この例で言うと、たとえSpeaker Bの言葉が抜けていたとしても、会話の流れは推察できます。
これを身につけるには”You are mentioning…”, “You said …”といって、相手の言ったことの繰り返して確認することです。
これによってだんだん相手の言ってることが正確に聴き取れるようになってきますから、文脈もわかるようになります。
言い換え
これはTOEICで頻出のパターンです。
簡単な受け答えのPart2からこの傾向は出ます。
Yes/Noで答えないタイプで例を挙げます。
Part2:その1
Let’s go eat lunch at the new restaurant.
A) Sure, I made lunch for all of you.
B) I’ll join you once I complete this document.
C) No, we met near the restaurant.
昼食に行く話で、正答はBです。
Part2:その2
You just came back from Chicago, didn’t you?
A) I’m exhausted.
B) Yes, it was broad.
C) Where is the location?
これも出張または旅行から帰ってきたという会話ですが、正答はAです。
Part2:その3
Company disclosed pay grade of each job.
A) Yes, I can pay it online.
B) It’s not enough for me.
C) Company was closed yesterday.
これは会社の状況ですが、正答はBです。
言い換えを身につけるには「情報が繰り返されない」と同様に、違う言葉で聴き返すことです。
例えば、”Correct me if I’m wrong….”, “Let me paraphrase…”と言って、会話相手の言った意味を復唱してみましょう。
まとめ
仕事とは切り離して英語を勉強している方も多いと思います。
しかし、仕事はほぼ毎日するものですから、うまくこれに組み合わせない手はありません。
責任ある仕事で英語を使っていくからこそ、ビジネスレベルの英語も身につきます。
ビジネス関係の問題が多いTOEIC対策にもなります。
是非、相乗効果を実現してください。