TOEICの勉強法！1ヵ月で800の壁を突破する！？
TOEIC700点台までは、段々TOEICのスコアが良くなっていくのを実感できたけれど、800点超えはなかなかできない・・・。
このように悩む人は多く、「もう、これが限界なんじゃないか？」と思ってあきらめてしまう人もいます。
たしかにTOEIC800点となると、英検準１級から１級のレベルに相当し、かなり高いレベルです。
TOEIC以外でも、「英検準1級まで取得したけれど、これ以上は海外経験がないと無理なのではないか？」と、スランプに陥る人が多いです。
1年程度の留学経験がある人でも、TOEIC800点を超えられる人は少数派です。
しかし、私は長年の教師経験を通し、海外経験がなくても地道な勉強法で、TOEIC800に到達した人をたくさん見てきました。
もう1ヶ月しかないから、とあきらめてしまってはもったいないです！
英語の素地がある人が基本の勉強法に立ち返り、必死で続ければ、１ヶ月で800点を取ることは不可能ではありません。
それでは、1ヶ月間でするべき基本の勉強法とポイントをみていきましょう。
この記事のContents
語彙の正しい増やし方
単語を覚えて語彙を増やすことは、TOEIC攻略の基本中の基本です。
そんなこと当たり前、もちろん知っているよ。
単語を覚えるよう努力してきたけど、前回も800は取れなかった。
そう反応する人が多いでしょうし、だからこそ基本に立ち返る必要があるのです。
単語には、正しい覚え方があります。
昔は、単語なんて覚えればどんな方法でもいいだろうと考える人が多く、単語と意味だけが書かれた単語帳が大ヒットしました。
時を経て、そうした単語と意味だけの単語帳では非効率的だと認識されてきて、今では例文も添えられている単語帳が多いです。
しかし、やはり市販の単語帳には限界があります。
１つの単語には、複数の意味があります。
例えば「as」という単語には、「～するとき」「～ように」「～なので」などたくさんの意味があります。
それぞれの意味だけをただ覚えても、どういった英文でどういう意味で使われるのかはわかりません。
複数の意味を持つ単語は、似たような選択肢を並べられて、ひっかけ問題で狙われます。
リーディングでもリスニングでもオールマイティに得点しなければTOEIC800の壁は超えられませんから、単語は1つの意味毎に英文とセットで正確にインプットしていくことが大切です。
具体的な勉強法としては、知らなかった語彙や表現の例文を辞書で調べ、声に出しながらノートに書き出します。
英語、日本語、英語、日本語、英語というようにサンドイッチ状態にして、書いていくと頭に残りやすいです。
As I enterd the room, they applauded.
私が部屋に入っていったとき、彼らは拍手した。
このような英文と和訳のセットを、できれば3回ずつ書き出して音読します。
何度も調べた単語が含まれる文に触れることによって、脳がその単語をインプットしやすくなるのです。
英英辞典の活用
もう一つ、単語を覚えやすくして、かつTOEIC800をクリアするために不可欠な読解スピードをアップさせる方法があります。
TOEIC800を目指す人でも、ほとんどの人が単語を英和辞典で調べています。
しかし、一番力がつくのは英英辞典で調べることです。
英英辞典で調べることによって、その単語を英語のまま理解できるようになります。
この訓練をすることで、問題数が多く時間との勝負であるリーディングのPart7や、長い英文のヒアリング問題のスコアアップに役立ちます。
例えば「foresee」という単語を英英辞典で調べると、次のように説明がされています。
to think something is going to happen in the future/ to know about something before it happen.
「foresee」は日本語で予測する、予言するという意味です。
Another way to say anticipate or predict is foresee.
anticipateやpredictの方が一般的に浸透していますが、foreseeも同義語です。
こうした同義語のちょっとしたニュアンスのちがいを感じられるのも、英英辞典ならではです。
anticipateの意味は、to see what might happen in the future and take action to prepare for it
foreseeとちがって、予期してさらに行動を伴うようなニュアンスが含まれます。
predictは、to say that something will happen in the future と説明されていて、先の2単語よりも強い予知であることが感じられます。
foreseeは、ビジネスの先を見越すといった意味でよく使われ、TOEICでも次のような英文でよく出てきます。
Paul foresaw the growth of online retailing before anyone else.
英英辞典を常用することで、日本語に訳さず英語のまま理解できるように自然とトレーニングされます。
問題数が多いTOEIC攻略に必要なスピードを1ヶ月という短期間で身に付けるためには、英英辞典を活用した勉強法が非常に有効です。
長文読解力を磨く
TOEIC800点突破の鍵を握るのは、長文読解力です。
2016年5月末のTOEIC問題形式の変更により、リスニングセクションにおいて問題用紙に記載された英文を読んで答える問題が大幅に増えました。
音声の放送が始まる前に、問題文に軽く目を通して聞き取るポイントを把握しておかなければ、長い英文の放送が終わる頃には内容を忘れてしまいがちです。
つまり、長文を早く正確に読み解く力は、リーディングだけでなくリスニング分野においても必要とされます。
TOEIC800を突破するためのリーディング力は、相当高いレベルが求められます。
中学～高校の英語の授業で習う基礎的な文法は理解できていることが絶対条件ですので、もしあやふやな単元があれば、文法書でそこだけでも復習しておきましょう。
文法は苦手、という人は頭で理解しようと考えているからです。
母国語の文法は後付けで習いますが、私たち日本人は自然と正しい文法で日本語を使いこなしていますよね。
英語も同様に、まずは特有の文法表現を何度も読んで書くことで、体感的に英語をしみこませてしまいましょう。
英語のネイティブでも明確に文法構造を説明できる人は少ない、仮定法の例文を挙げてみます。
If I were a bird, I would fly to you.
もし私が鳥なら、あなたのところに飛んでいくのに。
現在の仮定でも過去形を使うなど、時制の部分などはこれまでのルールと異なるため、この英文を暗記しておくと迷いが生じません。
TOEICのPart７の問題を時間無制限で見直しもして解いた場合、正答率が9割以上という人も多いのではないでしょうか。
それほど難解な語彙や複雑な構造の英文はないので、TOEIC800を目指す人であれば時間をかけて取り組めば高い正答率となるはずです。
8割以下の正解率であれば、長文読解に特化した問題集を用いた勉強法をまず実践してください。
復習の際、理解できなかった英文を和訳と照らし合わせ、ノートに何度か書き出し、声に出して音読をして、英語を英語のまま理解できるまでインプットしてください。
時間無制限であれば9割以上正解できる人は、多読による勉強法が有効です。
では、何を読むか？
よく推奨される英字新聞はまだハードルが高く、途中で挫折してしまう人もいるでしょう。
最近では、夏目漱石の「吾輩は猫である」の英訳本「I am a cat」が日本の書店で並ぶなど、訪日外国人の増加に伴い日本でもさまざまな洋書が手に入ります。
一度は目にしたことのあるような、日本の作家が書いた往年の傑作が英語で読めるので、楽しく退屈見せずに長文に慣れていくことができます。
「そうしたいところだけど、そんな本を読む時間はないんだ。」
学生は勉強にバイト、大人は仕事にプライベートと忙しく、厳しいことをいうようですが、誰だって同じような言い訳はできてしまいます。
バスを待っている間の1ページ、寝る前に数ページ、こうした積み重ねで差がついていきます。
隙間時間を無駄にせず、少しずつ読むことで、確実に着実にTOEIC800点を取るための歩みを進めることが出来ます。
直前1ヶ月だからこそ、日々の英語読解のトレーニングが重要なのです。
TOEIC試験本番で多くの長文と短時間に集中して向き合って実力を発揮するために、英文読解の体力をつけておく必要があります。
まとめ
TOEIC800点以上を取得することができれば、ビジネスで通用する高いレベルの英語力があることの証明となります。
英語力を証明する唯一の国家資格である、通訳案内士の一次試験の英語科目も、TOEIC840点以上の取得者は免除されます。
千里の道も一歩から、です。
1ヶ月前で焦る気持ちもあるでしょうが、日々地道にコツコツと勉強していきましょう。
There is no failure except in no longer trying.
あきらめない限り、失敗などないのです。
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介！
