TOEICの勉強法!600点はどう活かせる?
何事も、明確な目的・ゴールが見えると、人は集中して取り組めるものです。
TOEICも同じで、何となく600点を目指すのと、「就職活動で英語力が重視される○○社に必ず入社する」といった強い目的意識を持った勉強法をする人とでは、身に付く英語力に差が生じます。
東洋のシンドラーと呼ばれ、映画の題材にもなった故・杉原千畝は、英語が堪能であったことでも知られます。
「外務省の留学生試験に合格する」という明確な目標を定めた千畝は、図書館にこもり英語雑誌を片っ端から速読して英語を身に付けたといわれています。
TOEIC600点を取得することで、もう英語ができない人というレッテルからは解放されます。
進学、留学、就職、転職、昇進、さまざまなシーンで英語力を証明することに一役買ってくれます。
TOEIC600のスコアが実生活、ビジネスで具体的にどう活きてくるのか、ご紹介します。
また、TOEIC600を取得するために、楽に無理なくできる勉強法のポイントもお伝えします。
TOEIC600点が証明してくれる英語力
TOEICの満点は990点なので、約6割正解できる人が600点保持者ということになります。
たかが6割なんて・・・と思うかもしれませんが、日本のビジネスマンの平均スコアは400点台といわれています。
直前まで英語を勉強してきた大学新卒者でさえ、TOEIC平均は500点に満たないと考えられています。
だからといって、TOEICは決して難解な内容の英語試験ではありません。
日本人が苦手とするリスニング問題が、リーディング問題と同比率で出題することも平均点の低迷に関係しています。
また、試験時間に対して他の英語試験よりも問題数が多いことから、感覚的に英語が身に付いていない人が多い日本人では得点しずらいといった事情もあります。
つまり、平均的な大学新卒者・サラリーマンのスコアを100点以上上回るTOEIC600点保持者は、一定のスピードで英語を読んで、聞いて理解する力が備わっているということです。
TOEIC公式ホームページにおいては、TOEICスコア600~695の人の英語力の目安を次のように示しています。
①自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。
②ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。
日本のビジネス社会におけるTOEIC600点の評価
TOEIC600点を取得すると、実際にどのようなメリットがあるのかご紹介します。
高校卒業レベルの基本的な英語力があることの証明となるのが、TOEIC600だといわれます。
ただ、先述したとおり日本人の平均スコアが低いので、新卒の就活であればTOEIC600があると有利になります。
特に理系エンジニアや小学校教員など、直接的に英語力が求められるとまではいかないまでも、仕事において英語力がプラスとなる職業では、応募時点でTOEIC600があると面接する側に安心感を与えます。
全社員にTOEICの受験を義務付ける企業においては、TOEIC600が全部署に共通する昇格・昇進の条件となっていることが多いです。
海外赴任の社内選抜や海外部門に求められるラインとなると、TOEIC700、800とさらなる高スコアとなる傾向にあります。
また、TPPも基本合意に至り、日本社会における急速なグローバル化に伴って、企業が求める英語力は年々レベルアップしているといわれます。
そうはいっても、TOEIC600レベルの英語力があるのとないのとでは、雲泥の差です。
英語に苦手意識のある日本人は他の先進諸国と比べて、驚くほど多いのです。
TOEIC600がある人は英語の素地があると、一般的には見なされます。
素地があると上達も早いため、入社時点において英語ペラペラではなくても、「英語力については、社内教育で何とかなりそうだな」と判断してもらえるわけです。
「トップ企業に内定をもらうにはTOEIC900点以上が必要」
このようなことを、まことしやかに言う人もいますが、英語力が必要とされる大手企業は社内研修においてみっちり英語トレーニングをすることが多いです。
英語の素養さえあれば、ビジネスに必要な英語力は入社してから身に付けることも可能となります。
その意味で、TOEIC600のスコアは就職・転職・昇進などで強力な武器とまではいかないものの、英語の基礎力が備わっていることの客観的な証明となるでしょう。
TOEIC600を無理なく取得するための勉強法
Every accomplishment starts with the decision to try.
上記の英文が、日本語でどういう意味だか、わかりますか?
with?誰かと一緒に、ということ?
to tryは不定詞だから、用法はなんだろう・・・
そんなことが、頭の中を駆け巡ってしまうかもしれませんね。
実はこの英文は英語の中で最もシンプルな文型である、SV(主語+動詞)型です。
I play.(私は遊ぶ。)と同様の、ごく単純な文型なのです。
意味としては、「全ての成果はまず挑戦することへの決意から始まる」となります。
日本人はとかく頭の中で正しい英語を考えてしまいがちですが、多くの英文に触れることで、実はそれほど複雑に考えなくてもいいのだということが徐々にわかってきます。
TOEIC600を達成するために求められる英語力は、ごくごく基本的なものです。
忙しい学生やビジネスマンが、英語の勉強をするためのまとまった時間を作ることはなかなか難しいでしょう。
また、無理をすると続かなくなってしまいます。
英語の上達には、日々の継続した勉強が不可欠です。
このような英文を駅や外出先で見かけたとき、立ち止まって英文を読むだけでも十分勉強になります。
訪日外国人の急増により、町中の至るところで英語と日本語訳のセットが見られます。
これを日頃の英語の勉強法として取り入れると、生きた英語が無理なく自然に身に付いていきます。
まずポイントとして、英語の電子辞書を持っていない人は思い切って購入しましょう。
機能性はどれも最近は優れているので、電池の持ち時間(しょっちゅうバッテリー切れすると気持ちも萎えてしまうものです)と持ち運びやすい形状・重量のものを選ぶことをおすすめします。
そして、仕事に限らずプライベートにおいても、常に電子辞書を携帯するようにしてみてください。
美術館の英文の説明書きや、動物園の英語のパンフレットなどをできるだけ読むように心掛けてみます。
このとき、「英文を読まなければ!」という義務感よりも、「英語ではどうやって説明されているんだろう」という好奇心を持って読んでみると英語の勉強効果が倍増します。
また、TOEIC600を取得するために必要な、基本的な英文法や単語を身に付けるためにはNHKラジオ英語講座の基礎英語1、2、3を聞いて勉強する方法が最も効率的でしょう。
テキストは1冊500円でおつりがくる値段なので、コストパフォーマンスも抜群です。
どの書店にも通常置いてあるので、一度テキストを手に取ってみると、優れたテキスト構成となっていることがわかるでしょう。
まとめ
Success depends on you.
さあ、上の英文の和訳も考えてみましょうか。
depend on は、たしか、頼るという意味ったよな・・・・そう考えた方、惜しいです!
depend onには主に2つの意味用法があり、この場合は「~次第である」という意味で使われています。
つまり、「成功するかどうかはあなた次第です。」という意味になります。
TOEIC600のスコアをクリアーすると、英語の基礎力が備わっていることの客観的証明ができるようになります。
就職・転職活動や、社内での立ち位置にプラスの材料となるだけでなく、英語力の基礎ができるとそれは自分の自信にも繋がります。
ビジネスにおいて、今後ますます英語力が求められることは必須です。
英語力の基礎さえあれば、どんどん磨いて高スコアを目指していくことも可能です。
まずは、英語力を極めるための足掛かりとなるTOEICスコア600を無理なく確実に、目指していきましょう。
培った英語力は、一生もののあなたのスキルになります。
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!