TOEICの勉強法！リーディング対策のはじめ方
初めてのTOEIC受験、まずはリーディングの勉強から始めた方がいいかな？
そう思った方は、鋭い勘がはたらく方ですね。
TOEICはリスニングセクションから始まりますが、英語初心者の方や、しばらく英語から遠ざかっていた方がまず手をつけるべきは、リーディングなんです。
赤ちゃんは言語習得の天才だといわれますが、最初から読み書きなどできませんので、もちろんリスニングから勉強(という表現も変ですが)するわけです。
片言から発し始め、言語能力に優れている子なら数年で、主語と述語を正しく使って話せるようになるでしょう。
しかし、7歳以上になると母国語にない音は脳がブロックしてしまうため、同じプロセスでの言語習得は非効率的なのです。
正しい英語を聞いていれば、文法なんて後から身に付く・・・という理論は、残念ながらイマイチ信ぴょう性に欠けます。
英語圏で生まれ育った人でも、義務教育でいわゆる国語教育をしっかりと受けなかった人は、TOEICの文法問題を解くことも長い文章を読み解くこともできないからです。
これは、国語が大の苦手の日本人を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。
国語の文法問題全滅で、びっくりするような点数を取ってしまう生徒さんもクラスにいたのではないでしょうか？
「じゃあ、英語のリーディングはどうやって勉強すればいい？」
そんな疑問をスッキリ解消して、毎日着実にTOEIC本番に向けて英語力をアップできる勉強法を、この記事でお伝えしていきます。
まずは自分のレベルを知ることから
Trust yourself!
写真の英語は、「自分を信じて」という意味です。
大ヒットしたディズニークラシック「アラジン」でも、Do you trust me?(僕を信じろ)という表現が出てきます。
アラジンにそう言われたジャスミンがYes(いいわ)と答える、心トキめくシーンです。
高いTOEICスコアを保持することで、英語を活かせる仕事に就職・転職できたり、アルバイトでも外国人との接客を任されるなど日本にいながらにして世界は大きく広がります。
まずは、TOEIC公式問題集などで本番形式のテストを自分で時間を測って解いてみましょう。
「最初からテストなんて・・・まずは勉強して実力アップさせてからチャレンジしたい」
と、及び腰になるかもしれませんが、まずはスタート時点の実力と苦手分野を把握することが大切です。
Part1～4はリスニング、Part5～7がリーディングです。
TOEICのリスニングはある意味特殊で、Part3と4では問題用紙記載の英文を速読理解する力も求められます。
これが、英語初心者がまずリーディング勉強から着手すべき理由です。
リスニングと同時並行で勉強しても、もちろん構いませんし、その方が好ましいです。
ちょっとした英文や新出単語を読むときでも、正しい発音を調べてアクセントの位置を意識して読むことで、独学でも綺麗な発音を身に付けていくことが可能です。
英語初心者と一口にいっても、中学卒業レベルの基礎的な英語力が身に付いている人と、そうではない、アルファベットをようやく覚えているというレベルの人では、適した勉強方法もおのずとちがってきます。
1問5点で採点して、リーディングとリスニングの合計点は990点満点ですので、自分がどのくらい取れているか確認してみましょう。
300点に達しているかどうかが、一つの分かれ目です。
TOEIC300点は英検3級合格レベル、つまり中学卒業レベルはクリアーしています。
100点台、200点台の人は中学英語からきっちり土台を固めていくことが大切です。
基礎の基礎は中学英語で学びますので、ここがしっかりとできていないと上からいくら積み上げようとしても、なだれのように崩れ落ちてしまうからです。
英語の基礎の勉強法
Your everyday effort drives you into the future.
あなたの日々の努力が未来を切り拓くのです。
TOEICスコアについては、本当にそう思います。
日々の英語の勉強こそ、すべてです。
TOEIC本番形式テストを試してみて、300点以下で英語の基礎力を培う必要がある人の勉強法をご紹介します。
まず、NHKラジオ講座の基礎英語1、2、3のテキストを購入することをおすすめします。
1冊500円程度で安価ですし、ネット環境があれば前週分の放送をいつでも無料で何度でも聞くことができます。
英語初心者は、全ての単語の発音がわからないでしょうから、一つ一つ自力で辞書で調べるというのはそれだけで大変な作業です。
この負担をぐっと軽減して、TOEICリスニングにも役立つ正しい発音を英語初心者が無理なく身に付けられる、経済的にも最適な方法が、この基礎英語シリーズの活用なのです。
ただ、難点は4月からシリーズがスタートして、1年かけてレベルに応じた文法をマスターしていく構成になっていることです。
中途半端な時期でもちゃんと基礎から学びたい人は、この基礎英語にプラスして中学英語の参考書を用意するといいでしょう。
勉強法ですが、頭で考えるのではなく、とにかくノートに英文をどんどん書き出します。
もちろん、書いた英文は声に出して読み、一英文につきその和訳をすぐ下に書き出すとセットで頭にインプットできます。
I was taken to the hospital because my mother was too worried.
過去形の受身表現が二つ連なった英文ですが、和訳を書いていないと英語初心者の方はすぐにわからなくなってしまいます。
「母があまりにも心配していたので、私は病院へ連れて行かれた。」
上記が正しい訳文ですが、母国語で理解するとそうそう忘れないものです。
wasがis/amの過去形で、be動詞＋過去分詞が受身形、このような文法構造を丸暗記するよりも実は英文を和訳とセットでインプットしてしまう方が楽なのです。
もちろん、英文法の構造は理解しておく必要があります。
要は、バランスが取れた勉強が基礎作りには大事なのです。
そして、バランスよく英語を学べる教材のおすすめが、NHKの基礎英語シリーズと中学英語教科書です。
教科書には和訳が書いていないので、購入するときは必ず教科書ガイドもセットで買うといいでしょう。
英語初心者のTOEICリーディング勉強法
TOEICテストで300点以上は今の実力で取れそうだという人は、TOEIC形式のリーディング問題で勉強を進めることができます。
TOEICテストは、英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価するテストですが、実用的な英語力を測定するためビジネス分野からの出題が多い傾向にあります。
それゆえに、日本企業は英検よりも、TOEICスコアを入社時や昇進・昇格の条件とすることが多いのです。
「中学卒業レベルの英語でビジネスの英語なんて無理では？」
と、当然思うでしょう。
でも、TOEICで出題されるビジネス英語表現には、難解なものはそれほどありません。
基本5文型で解釈できる単純な英文ながら、今も英語圏のビジネスにおいて頻繁に使われる旬の英語表現が出題されやすいのです。
今の職場で英語力が必要とされる人は、TOEICを勉強することが日々の仕事英語にも直結します。
臆することなく、果敢に長文問題にもチャレンジしてみましょう。
最初のうちは、一日一長文にしっかり向き合って、出てきた単語や熟語をしっかりと習得していきましょう。
勉強法は、基礎力を培うときと同様で、長文を解いた後の復習において一英文ずつ、和訳と一緒に書き出し、音読しながらインプットしていきます。
しっかり勉強して覚えたつもりでも、人間は時が経てば忘れるものです。
長文問題集は最低3回は回せるように、書き込まずに繰り返し勉強することをおすすめします。
まとめ
Passion led us here.
情熱が私たちをここまで導いてくれた。
上記の写真と英文は、ストーリー性があると思いませんか？
passionは名詞で情熱、leadは不規則動詞で過去形と過去分詞はled、こんな風に受験英語のごとく丸暗記するよりも楽しく学ぶことができます。
TOEICテストは、ビジネス英語が中心で英語初心者の自分には大変だと構えてしまう人も多いですが、基本的な英語力が問われる試験でもあります。
例文掲載が充実した、自分が使いやすい文法書を一冊用意しておくと、少々レベルの高いリーディング問題でも取り組んでいくことができます。
英語は生きたコミュニケーションツールです。
初心者だからわからないと思い込まず、英語表現にたくさん触れるようにすると、楽しく英語を身に付けていけるので、一石二鳥です。
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介！
