TOEICの勉強法!1ヵ月で600点を取るには? ② リーディング編
TOEICの勉強法をマスターして、1か月でTOEIC600点は取れるのか!?
「1か月で絶対に600点は取れます!」なんて言わずに、「1か月で600点はたぶん取れます!」
と「TOEICの勉強法!1ヵ月で600点を取るには?① リスニング編」で豪語しましたが、今回は「リーディング編」です。
この記事のContents
リスニングとリーディングの難易度
引用:www.darrenwhittington.com
取り組み方については、「リスニング編」でも説明しましたが、期間が1ヵ月と決まっている以上、根性が必要です。
「一日に英語に接する時間を増やす」ことも「リスニング編」で言いましたが、リスニングと違い、リーディング能力を高めるのは、難しいです。
個人的に考える英語能力の難易度は、「話す>書く>読む>聞く」の順番です。
人によっては、「話す」方が「書く」より簡単だ、という方もいるとは思います。
でも、日本には英語が「書ける」けど、「話せない」人はたくさんいますよね?
日本人にとっては、「話す」が一番難しいと思います。
ともあれ、TOEICには「話す」と「書く」は別のTOEIC SW試験が用意されて、一般に言うTOEICは「読む」と「聞く」の能力を問います。
これはこれで、「聞く」方が「読む」より簡単なの? と思う方もいると思います。
中学校・高校で学ぶ英語は、「聞く」よりも「読む」方が多くのウェイトを占めていますので、「読む」ことに慣れている方は多いともいます。
ではそれはTOEICでも通じるのか?
通じません!
TOEICの公式サイトが出している平均スコアを見てみましょう。
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/data/data_avelist/data_ave01_13.html
リスニングの方が、平均スコアが高いのです。
リスニングの方が身につけやすい、ということなんです。
それは単純に、「リスニングの方が接する時間を長くできるから」です。
リーディングはリスニングと違い、しっかり自分で読まない限り、問題は進みません。
ではリスニングより難しいリーディングの勉強法は、どうすればいいでしょうか?
「量をこなす!」しかありません。
効率よくリーディング量を増やす
引用:www.huffingtonpost.com
リーディング対策だからと言って、英語ならなんでもかんでも読めばいいってものじゃありません。
リーディング対策として、「多読」を薦める人もいますが、個人的に読み流すだけで意味を調べないのは、かゆいところに手が届かないような感じがして好きではありません。
じっくり読んでいいんです。
意味がわからない単語が出てきたら、調べましょう。
この時、単語帳は作らない方がいいです。
一個ずつ書いて覚えるのもいいですが、時間がかかりますし、今回は「書く」ことは二の次です。
1ヵ月で600を目指すなら、効率を重視しましょう。
では何を読む?
もちろん、まずは「TOEIC公式問題集」です。
時間を計って一度解き、正誤だけを確認したら、もう一度解きます。
今度は辞書も使って、時間も気にせず、自分がきちんと答えに納得できるまで、じっくり解きます。
一通り解いたら、今度は声に出して読みましょう。
できるだけ、英語らしくなるように注意しながら、音読します。
この「英語らしく読む」というのは実は慣れていないと難しく、慣れると英語の区切りが何となく見えてきます。
リーディングセクションの解き方
リーディングセクションは、45分間のリスニングセクションが終わってから始まります。
リスニングで体力を使い果たした場合、集中力が持ちません。
リスニング・リーディング、両方を合わせた2時間、フルに集中力が持つようにトレーニングしましょう。
そのためにも、何ども時間を計って模試を解き、時間の感覚を身につける必要があります。
リーディングセクションも、問題数はリスニングセクションと同じく100問ですが、リスニングのように勝手に問題が進んでいってくれるわけでありません。
自分で読み進めて行くのですが、ペースを間違えると、試験時間が残り5分になった時に、まだPart7に入っていない、なんてことになりかねません。
100問で75分。秒にして4,500秒。
1問45秒で解いて、ちょうどです。
これを長いと見るか、短いと見るかですが、短いです。
じっくり読む時間なんてありません。
パッと見て答えがわかる問題も、実はたくさんあります。
答えがわかった時点で次の問題へ行きます。
深く考えず、ほぼ直感で進んでいきます。
この直感が正答になるように、テストまでにじっくり何度も読むのです。
では、Partごとに見ていきましょう。
リーディングセクション Part5
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample05.html
■Part5 短文穴埋め問題(30問)
文章に空欄があって、その空欄に最も適当なものを選ぶ問題です。
新形式になって問題数が10問減りました。
TOEICに限らず、さまざまなレベルのさまざまな英語テストで見受けられる問題です。
問題のレベルは幅広く、それこそ中学レベルの英語力で解ける問題もあります。
当てはまる4つの語句を選ぶ語彙力を問う問題もあります。
単語の品詞変化や、動詞の変化を問う文法問題もあります。
ネックになりやすいのはこの文法問題です。
語彙力を問う場合は、間違えても単語の意味を調べればすぐに答えがわかります。
ですが、文法問題の場合は、語彙+文法のルールを知らなければ、解くことができません。
特に関係詞や準動詞が絡む問題は、一見簡単そうに見えて、なぜそうなるのか、を理解するには相応の文法力が必要になります。
かといって、一から文法の総復習をしようと思うと、それだけで1ヵ月以上かかってしまいます。
TOEICには同じタイプの問題がよく出てきますので、何度も解いて、文法を調べるうちに、頻出問題がわかってきます。
1ヵ月で600点を目指すなら、あえて文法には深入りせず、簡単な文法問題と語彙力でカバーしましょう。
リーディングセクション Part6
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample06.html
■Part6 長文穴埋め問題(16問)
こちらは新形式になって、長文まる1つ分問題が増えました。
長文の中に空欄があります。
Part5と同じ形式ですが、新形式になって、文章を選ぶ問題も増えました。
単語を選ぶだけであれば、解き方はPart5と同じですし、前後の文を読まなければ分らないパターンもほとんどありません。
パッと見て解いていけます。
文章を選ぶ問題は、長文自体がどんな内容なのかを分かっていないと解けないでしょう。
例えば、全体に求人の文章であれば、「興味があれば連絡ください」的な文章が正答、といった形になります。
はっきり言って、このPartは長文自体を熟読しなくても解けます。
というか、熟読する時間はありません。
空欄のある文章と選択肢を見るだけで、答えるようにしましょう。
これがある意味ジレンマですが、TOEICの解答スピードを短期間で上げるには、テクニックが重要になりますが、テクニックだけ向上させると、本当の意味で英語力があるのか分からなくなってしまいます。
王道はじっくり単語を調べつつ長文を熟読し、問題を解いていく勉強法ですが、1ヵ月の短期間で600点を目指すなら、テクニックの向上は欠かせません。
リーディングセクション Part7
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample07_01.html
■Part7 1つの文章
よくある長文読解問題で、ひとつの長文につき、2,3問あります。
新方式になって1問増えました。
TOEICらしいと言えるのは、長文の内容が、チラシ、求人広告、社内メール、新聞のコラム、新方式になってからはスマホのチャットなど、日常生活で目にしやすいものであることです。
本来なら長文をしっかり読んで、問題に答えるのが王道ですが、何といっても時間です。
問題の難易度そのもので言えば、英検準1級や、英検1級の長文問題とは比べ物にならないぐらい簡単です。
英検の上位級は論文や長い新聞記事などが出題され、時間をかけてじっくり読みこんで、かつ知識も要求される、どちらかというと普段の生活ではあまり見ない内容の文章だからです。
TOEICに必要なのはスピード。
解き方のテクニックで言えば、まず設問と選択肢を読みます。
そして長文の中から答えを探します。
ほとんどの問題は、設問の順番と長文の中に答がある順番が一致しています。
最初の設問と選択肢を読んで、長文を上から読みます。
答えがあったら、次の設問と選択肢を読んで、長文をさっきの続きから読みます。
最終設問の答えがわかったら、たとえ一段落分長文が残っていようが、無視して次の長文問題へ進みます。
精読というより、答えを探す作業になってしまいますが、これが一番早いです。
Part7でよく出題されるのが、「言い換え」です。
例えばfree(無料)と長文内で出ていても、選択肢にはno chargeと書かれている、などです。
これは多種にわたるので、類語を含めた語彙力が必要になります。
引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample07_03.html
■Part7 複数の文章
もともとは2つの長文を読んで設問を解く問題でしたが、新方式になってから、3つの長文もあります。
広告+注文画面+クレームのメール、のように、関連性のあるものになっています。
注文系では、例えば一つ目の広告文に「お急ぎ便を希望の方はチェックを付けてください」があり、二つ目の注文文に「[X]お急ぎ便」となっていて、問題が合計の金額を問う場合、お急ぎ便の送料を入れたものが答えになっていないといけません。
たった一語、たった一記号を見落とすだけで、不正解になる可能性もある問題です。
ここでも問われるのがスピード。
ゆっくりじっくり読んだらそれほど難しい内容ではないのに、時間がない。
まずは設問と選択肢を読み、答えを探します。
ごく稀にすべての長文を読まないと答えがわからない問題もありますが、ほとんどの問題は、各長文内に答えがあります。
1ヵ月で600点を取るリーディングのまとめ
引用:blog.adaptprep.com
長文を読むスピードは人によってさまざまです。
Part5とPart6をいかに早く終わらせて、Part7を解く時間を作るかがポイントになります。
新方式になってから、Part5の問題数が減ったので、長文を早く読む能力がより一層求められています。
読むスピードは一朝一夕では上がらないですが、1ヵ月で600点を目指すなら、スピードをつけることはもちろん、足りない部分をテクニックでカバーしていくしかありません。
本屋さんなどではTOEICの勉強法、対策本、Part別攻略、多種多様に取りそろえられています。
目移りしてたくさん本を買っても、やらなければ意味がありません。
まずは「TOEIC公式問題集」を何度も解いて、量が足らないと感じたら、苦手Partの問題を解きましょう。
本番前1週間は、ひたすら模試です。
時間を計って解く。
正誤を確認したら、今度は解説を見ながら、辞書を使いながら、じっくり解いていきましょう。
リスニングの回でもいいましたが、最終的にものをいうのは「英語と接する時間をどれだけ増やせたか」にかかっています。
効率よく、そして楽しんで、勉強を進めましょう。
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!