TOEICの勉強法! TOEICスコア900、英検1級、英語講師歴16年の管理人がお伝えする最良のTOEIC勉強法を紹介!

TOEICの勉強法!発音をとらえてリスニングアップ

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TOEICテストのリスニングセクションは、実は初心者にはかなり厳しい面のある、発音に癖のある試験になっております。初心者が聞き分けづらい英語圏の大まかな発音の差異をここで確認し、試験に役立ててください!

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はじめに:TOEICのリスニングは癖がある

一般的にTOEICテストとして日本で有名な試験はTOEICリーディング・リスニングテストです。

このうち、リスニングテストは、初心者が受ける試験としては一部かなり癖のある試験となっています。

それと言うのも、TOEIC試験の英語は実は4種類のアクセントを採用しているからです。

その4種類は、英国英語アクセント、米国英語アクセント、カナダ英語アクセント、そしてオーストラリア英語アクセントと言った、英語圏を代表するもろもろのアクセントです。

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米国人ネイティブの耳からすると、これらのアクセントごとにすぐ出身がわかるほど、発音や強勢の違いがあります。

日本語で言えば、標準語とされる東京の言葉から見て、関西や東北、そして九州の人の話す日本語にはおかしなアクセントの訛りがでる、と言う感覚に近いでしょう。

これはわりと最近の試験内容アップデートで、それまでは米国英語アクセントのみで試験が作られていました。

ところが、TOEICのライバルとも言える英検がこれら4種類のアクセントを採用し、国内英語試験としては実用性・実際の英語に一歩近づいたのです。

これを追う形で、TOEICもアクセントの数を増やし、リスニング問題の中で異なる複数地域のアクセントを組み合わせて出題する、と言う方針に変更してきました。

この4地域別アクセントは、それぞれ別個にアクセントの違いがあります。

英語の成り立ちからすれば、英国英語がスタートで、米国・カナダ英語がそれに続き、最後にオーストラリア英語が生まれていく、と言うタイムラインになります。

しかし、様々な時代の影響から、日本人にとって馴染みの深いアクセントは、米国が一番で、英国とカナダがそれに続き、オーストラリアはオセアニナに位置する一番身近な英語圏であるにも関わらず、なかなか馴染みがないものとなっています。

話を戻すと、通常暮らしているだけではなかなか英語圏の外国人に触れることはなく、そのためにアクセントと言う概念そのものが乏しくて、アクセントの風変わりな英語を聞き取れない、と言う方も多いでしょう。

この記事ではまず、各地域のアクセントの癖を語り、次に、最終的にはTOEICスコアを向上させるという目的を果たすための学習方法を考えると言う形式で話を進めていきます。

それでは、まずはアクセントの違いや特徴を見ていきましょう。

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米国アクセント

米国アクセントは、日本人にとっては一番馴染みのある英語アクセントです。

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中学校から高校で習う英語課程のリスニング教材はほとんどが米国アクセントのネイティブによって吹きこまれていることが多いのです。

何よりも、バブル期から現代まで、英語文化の代表格として日本の英語教育を牽引してきたのが米国だったので、その恩恵を受けていると言えるでしょう。

それでは、米国アクセントのクセを見ていきます。

米国アクセント最大の特徴は、子音の発音です。

特に注目するのは、tの発音です。

米国英語アクセントだと、単語の末尾につくtは発音されることがほぼ無く、単語の中で母音と繋がる場合にはdの発音に近くなります。

よく引き合いに出される例としては、bottleの発音が「ボトル」ではなく「ボドゥ」に近くなったり、butterの発音が「バター」ではなく「バダー」近くなったりします。

また、子音があまり目立たず、平坦な流れの英語になりやすいと言えるでしょう。

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カナダ英語アクセント

カナダ英語アクセントは、日本人にとってはアメリカ英語に近く聞こえ、そこまで難解なアクセントを持っていないように思われます。

しかし、非常に特徴的な発音が幾つかあるので、ここで列挙してみます。

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先ずはカナディアン・ライジングと呼ばれる、本来は舌を寝かせた状態で発音するところを、若干反らせた状態で話すと言うものです。

この発音に従うと、aboutの発音が「アバウト」よりも「アブォート」、iceが「アイス」よりも「エイス」に近い形になります。

もうひとつはコット・コートマージャーと言い、母音oに近い、唇を丸めて発音するcaughtのɔの発音と、唇を丸めないcotのɑの発音がほぼ同じになると言う現象です。

その母音の発音に引きずられて、カナディアン・シフトと言うアクセントもでてきます。

例えば、batのæの母音がa、betなどのɛがæに、bitのɪがɛになったりします。

少しわかりにくいのですが、発音がすこし膨らむ、米国のものよりふわっとする、と言うイメージを持つとよいでしょう。

英国英語アクセント

英国、すなわちイギリスの英語は、初心者が最初に躓く「わかりにくい発音の英語」と言ってよいでしょう。

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米国英語の横に平たい英語を聞いた後に英国英語を聞くと、なにやら妙な違いがあることに気が付きます。

子音を発音することが多い、米国英語とは正反対の感触を受けることが多いのです。

例えば、米国英語で話したbottleの発音は「ボトル」そのものに、butterの発音が「バター」のままで発音されます。

また、日本人にも難しい巻き舌のrも、後ろに母音を伴わない限り、省略されて発音されます。

例えばcarは「カー」と発音されるので、日本人のカタカナ英語に若干近づいた感じの音に聞こえることも多いのです。

しかし、少しだけ気を付ける点もあります。

英国英語はフランス語の影響が強いので、chやgeの発音をフランス風に近づけ、scheduleを「シェジュール」garageを「ガラジュ」などと発音するのです。

この癖は独特、かつTOEICに頻出ですので、特に注意する必要があります。

オーストラリア英語

最後にオーストラリア英語ですが、こちらもなかなか曲者です。

英国の植民地の歴史が長く、英国南東部およびアイルランド系移民が多かったことから、南東部方言やアイルランド経由の英語が根付いた地域の発音となります。

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特筆すべき特徴は、A等の発音が「エー」ではなく、「アイ」「オイ」に近づいている、と言うものでしょう。

地域によっては、aboutが「アビャウト」に聞こえるほど訛りが出てくる場合もあります。

また、英国発音を少し捻ったような発音で、uを潰れた「エ」と発音したり、maroonを「マルーン」ではなく「マロウン」と発音して長母音が二重母音になったりすると言う独特の癖があるのです。

初心者が耳にすると、何やら違う国の言葉に聞こえることもあるでしょう。

TOEIC学習中に「なんだか全くわからない発音だ」と思ったら、オーストラリア英語であることが多いので、落ち着いて「オーストラリア英語かも」と考えるようにしましょう。

TOEIC試験で気を付ける発音や出題傾向

以上のように、英語には大別して4種類のアクセントがあるのですが、これが試験で出される際には、必ずそのアクセント間で勘違いしそうな言い回しを出してきます。

特に気を付けるべきなのは英国英語とオーストラリア英語です。

例えば先ほどの英国英語、scheduleの発音を「シェジュール」とする代表的な違いは、必ずリスニングの会話文で狙われます。

オーストラリア英語の独特の母音使いも、わざとそれにからめ、似たような発音で間違った内容の選択肢をぶつけてくることが多くなります。

公式問題集でリスニングを解いていくときには、発音でわかりにくい、紛らわしいアクセントが出た問題を解いた後に、必ずスクリプトを確認しましょう。

わかりにくかったアクセントの発音は、できれば発音して、辞書の発音などと比べ、違いを理解するようにして下さい。

おわりに

いかがでしたでしょうか。TOEICリスニング問題では発音の違いに意識を配ることでかなりのスコアアップを期待できます。積極的に音声教材を耳にして、耳慣れない英国・オーストラリア英語発音が出てもびっくりしないような耳を育てていきましょう

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