TOEICの勉強法!お金をかけないスコアアップ
語学の学習にはお金がかかるもの‥。
その通りです!
ただし、かけた額に応じて英語が上達するかというと、そんなことはありません!
というのが私の経験からわかったことです。
大金をかけなくてもTOEICのスコアをアップさせる勉強法をご紹介します。
この記事のContents
費用対効果
矢野経済研究所が発表した
”語学ビジネス市場に関する調査結果 2015”
https://www.yano.co.jp/press/press.php/001415
によると、2014年度の国内語学ビジネス総市場規模(主要14分野合計)は前年度比100.5%の8,131億円とのことです。
もちろん、英語以外の言語も含んでの数字ですが、ビール市場規模が1兆8千億円であることを考えると、すごい数字です。
大人の方は居酒屋でも家でもビールを飲むと思いますが、その半分位のお金は語学にかけているわけです。
1人当たりにすると赤ん坊も含めて7,000円弱のお金を語学にかけているのです!
私も高校・大学と語学教材に随分お金をかけましたが、社会人になってからはほとんどお金をかけていません。
一方、能力はどれだけ伸びたかというということで、比率にしてみると
学生時代:社会人時代 = 1 : 50
です。
かけたお金の比率は
学生時代:社会人時代 = 50 : 1
くらいでしょうか。
私に限って言えば、投じたお金と獲得した能力の間には相関は全くなかったのです。
特に結婚してからは、生活費と貯蓄にお金が吸い取られてしまい語学勉強にお金をかけることができなかったのです。
ある意味、そういう状況が良かったのかもしれません。
時間もお金もなかったので、あまり無駄なことはしなくなったのです。
つまり、意識的にお金をかけないということは考えていなかったのだけれど、結果的に、お金をかけなくても済んだということです。
お金をかける・かけないに関わらず、語学を勉強する上で、押さえておかなければならない優先課題というものがありますので、それをまず見ていきましょう。
英語上達のポイント
・会話スピードに慣れる
英語独特の語順で長々と話されても言葉が拾えることです。
・早く読む (音読しない)
文章を音読するのではなくて、目読します。
・文脈を理解する
どういう場面で誰が何を伝えたいのかを理解します。
今までの感触だと、お金がかかりそうですね。これらの課題に対する解決策を次に述べていきます。
その中で、お金をかけるか・かけないかは大きな問題ではないということを感じ取っていただければと思います。
素材を生かす
最初にポイントを申し上げます。
語学学習では何にお金がかかるでしょうか?
参考書・問題集・音声教材・講義といろいろあります。
”参考書・問題集・音声教材”はコンテンツで、いわば素材です。これをどう使って生かしていくかは使う人次第です。
”講義”は限られた時間に、限られた内容を教えるものです。
語学を太平洋に例えると、琵琶湖に相当する面積の内容を講義しているということです。
したがって、受講者が講義をきっかけとして、講義以外の時間でどれだけ工夫して勉強しているかが重要なのです。
ですから、
”コンテンツをどう生かして勉強していくと、TOEICでハイスコアを狙えるか?”
という視点で、以降の説明をしていきます。
・会話スピードに慣れる
”慣れる”というのは”聴く + 理解する + 返事を考える + 話す”のスピードが日本語と英語でほぼ同じになることです。
日本語で会話する時のことを考えてみてください。
聴き取りと並行して、理解しつつ、返事を考えて応えていませんか?
英語も同じようになれば良いのですが、そのためには頭の回路が英語対応になる必要があります。
一度にはできないので、早口の英語でも聴き取れるようにし、次に理解の速度を上げます。
早口で聞き取るためには、英語素材の再生速度を上げることにより練習できます。
理解の速度をあげるには聴こえた単語をきたままの語順で理解するようにします。
私の場合はPodcastでCNNニュースを2倍速で聴いていました。
内容理解度は50%前後で割り切っておけば、1年もすれば速度には慣れます。
英語の順番で理解していくための勉強としては、再生速度にこだわらず、内容を確実に聞き取れるようになるまで、繰り返し聴きました。
素材しては、”7つの習慣”等のオーディオブックを使っていました。
最近ではiBooks, iTunes Uで無料の音声素材がありますので、そちらを利用しても良いでしょう。
映画、テレビ等の動画素材も利用すると、イメージと音声が結びつくので、理解が促進されます。
動画素材で気をつけていただきたいのは、再生速度が1.2倍くらいが良いということです。
映像が音声に追加されていますので、脳が単位時間あたりで処理する情報量が多くなります。
あまり再生速度を上げすぎると、脳が処理しきれず、勉強にならないので、ご注意下さい。
・早く読む
多くの国で、人々は小さい頃、国語の音読で勉強を始めます。これは速読の時には障害になります。
目読は目でみたものをそのまま脳に伝えて理解する方法で、慣れが必要ですが、練習すれば誰でも慣れます。
頭の中に言葉をこだまさせる必要がなくなりますので、慣れるとこちらの方が良いという人もいるかもしれません。
単語を1つ1つ読むのではなく、2~3語まとめてみるところから始めて下さい。
慣れてきたら、1行ずつ見るようにして下さい。
1~3ヶ月我慢して続けると、横方向の往復で文を読むのではなく、上から下へ流れるように読めるようになっているはずです。
少なくとも前よりは早く読めているはずです。
注意することは文章の意味が理解できていないと思ったら、”見る”スピードを下げることです。
”脳で音読”モードには戻さないでください。
この時に使うコンテンツはKindle, iBooks内にあるものを見ていただければ、フリーの英文が使い切れないほどあります。
最初は自分の関心のある分野から始めてください。
・文脈を理解する
これが一番大事なのですが、一言で言うと”漫然と読む”からの卒業ということです。
英文に関わらず、文章を読むときは”書き手は誰に対して、何を言いたいのか”を意識しながら読むことを心がけてください。
5行程度の文章を読んだ上で、1行にサマリーにして、”要するに”で表現する訓練をするのが良いと思います。
コンテンツを使った例で言うと、
Reuter等のニュース記事を読むときは、タイトル部分を隠して本文を読み、記事の趣旨を1行でまとめてみます。
まとめた趣旨と隠していたタイトルが近い内容か否かで、文章の趣旨把握レベルがわかります。
1行で表現できていて近い意味であれば、言葉が多少ずれていても構いません。
要するにというのは、英語で”in a nutshell”とも言い、日常会話でもビジネス会話でもよく使います。
相手の言うことを聞き返す時に”Let me confirm”, “Let me paraphrase”, “Correct me if I’m wrong”ともよく使います。
この要約する能力はTOEICに限らず、英語を使う上では非常に重要になってきますから、是非習得して下さい。
以上が、コンテンツはほぼ無料で、使い方を工夫した勉強法です。
まとめ
これまで、ご紹介してきました通り、”ポイントを押さえた上でコンテンツをどう活用していくか”が重要なのであって、お金をかける・かけないは二の次です。
有料で良い教材があることも確かですが、インターネットの普及によって良質なコンテンツが無料で手に入るようになりました。
さらに、それらのコンテンツは教材用ではなくて、実用目的で配信されているので、TOEIC対策にとても向いています。
お金をかけないと言っても、スマホ等の情報端末は持っておくと、外出先でも勉強できるので、さらに便利です。
私が英語を勉強し始めた頃は、このような便利なツールはなかったです。
今は中国語他の語学勉強に活用している次第です。
皆さんも、是非フリーのコンテンツと文明の利器を活用して、TOEICのスコア・アップを実現して下さい。