TOEICの勉強法!1ヵ月で700をどう超える?
1ヶ月でTOEIC700点を目指す人は、既に500~600のスコアをお持ちの人が多いでしょう。
TOEIC受験が初めてでも、英語が得意で自信がある人でなければ、いきなり目標を700には据えられないものです。
TOEIC700は、英検では2級から準1級の間のレベルに該当します。
それほど英語の自信はないけれど、必要に迫られて700を取得しなければいけない!という人は、これから紹介する1ヶ月で700を突破する勉強法はきついと感じることでしょう。
しかし、きついと感じるレベルの人でも必死でやり遂げれば、1ヶ月で初めてのTOEIC受験でも700を叩きだすことは不可能ではありません。
早速、具体的な勉強法をお伝えしていきます。
この記事のContents
苦手分野の把握
TOEIC700点突破の鍵は、苦手分野の克服・・・とはよく言われることです。
得意分野で点数を稼ぐという方法では、もはやTOEIC700越えは難しく、オールマイティに得点する必要があります。
苦手分野がリスニングかリーディングで偏っている人は、特に苦手なセクションを中心に勉強が必要です。
留学など海外在住経験がない日本人は、リスニングを苦手とする人が多いです。
有名大学に通っていて、勉強熱心で優秀な方なのに、TOEICのリスニングが全然ダメ・・・という生徒さんがいました。
TOEIC問題集を隅から隅まで学習していて、努力の塊のような生徒さんだったので、リーディングは高得点が取れていました。
1ヶ月間ひたすらリスニング対策を行ったところ、700どころか一気に800スコアを達成しました。
このように、TOEIC700を目指す素地のある人が苦手を克服すると、飛躍的にスコアが伸びることが多いのです。
Which is your weak point, Listening or Reading?
苦手分野は、リスニングかリーディング、どちらでしょうか。
ご自分の苦手分野を把握した上で、1ヶ月間、ここで紹介する勉強法の当てはまる分野を集中的に勉強してください。
特に苦手分野に偏りがない方は、どちらのセクションも同様に勉強していきましょう。
リスニングの勉強法
■リスニングが全般的に苦手な人
とにかく、リスニングが始まると緊張してしまって、どんなに集中しても全然わからない・・・
という人は、根本的な問題を解決していかないと、いくら問題演習を重ねてもなかなかスコアは伸びません。
リーディングは得意なのにリスニングがまるでダメ、という人は意外と多いのです。
そんな人は、机上の英語の学習が多く、これまで正しい発音の英語を耳から聞く機会が少なかったはずです。
今の学校英語教育ではだいぶ改善されたものの、まだまだ教師のレベルは高いとはいえません。
ネイティブスピーカーの音声を毎回生徒に聞かせてリピートさせるのではなく、間違った教師の発音で生徒にリピートさせる教師が多いのです。
すると、中学レベルのごく簡単な英語の発音まで正しく覚えることができず、リスニングで苦労することになるのです。
この根本問題を修正するためには、NHKラジオ英語講座の活用が効率的です。
既にTOEIC500~600レベルの人であれば、基礎英語3とラジオ英会話、実践ビジネス英語といったプログラムが適しています。
基礎英語3はちょうど中学3年レベルに合わせているのでリーディングは簡単ですが、簡単な単語の正しい発音を耳から覚える良い練習になります。
ラジオがなくてもパソコンでNHKのホームページから、前週分をいつでも無料で聞くことができます。
1ヶ月間毎日、現代的な英語で上手く構成されているNHKラジオ英語講座を中心に勉強しましょう。
■スコアが停滞している人の勉強法
単語一つ一つの正しい発音とアクセントは把握しているのに、長い英文が流れるとポイントをつかめず解答できない・・・
そんな人は、リスニング問題を解く基礎はできているので、ナチュラルスピードの英語に耳を慣らしていくことが必要です。
2016年5月末から変更のあった新しい問題形式では、登場人物が3人になるような、より複雑な英文リスニング問題が出題されます。
TOEICスコア700を取得するためには、全般的に得点しなければいけないので、問題演習のほかリスニング能力そのものを伸ばす勉強法を取り入れましょう。
おすすめは、英語のニュースを毎日聞くことです。
CNNなど海外のニュース番組を自宅で見ることができれば一番良いのですが、それが難しい場合にはNHKの夜9時のニュースをリモコンで英語音声にすることができます。
英語字幕はないため、何を言っているか最初はさっぱりわからないでしょう。
それでいいので、とにかく毎日毎日聞くようにしてください。
ニュース映像と合わせて見ることで、拾える単語が徐々に増えていきます。
母国語を習得するときは、誰かに意味を教えてもらうのではなく母国語のBGMを聞いていくうちに自然と言語が身に付いていきます。
大人になってからも、毎日毎日映像と共に音声を聞くことで、自然な言語習得が子供程とはいきませんが、ある程度は可能なのです。
1ヶ月間毎日ニュース英語を聞いて耳が慣れると、TOEICのリスニング問題がゆっくり聞こえるようになります。
リーディングの勉強法
TOEIC700を一ヶ月で達成するためには、最も出題数が多いPart7の攻略がポイントとなります。
TOEIC600までは、解けそうな長文に注力して点数を稼ぐことでクリアーできても、700、800、さらにその上を目指すにあたっては、全ての長文で満遍なく得点することが必要です。
正確に速読する力を培うための勉強法は、一つ一つの単語や文法にとらわれず、毎日とにかく量を読むことです。
単純なスコアアップであれば、TOEICで出題数が多いビジネス文書を中心とした問題演習が効率的です。
英字新聞やTIMEといった英語の報道週刊誌の定期購読もおすすめです。
わからない単語をすべて辞書で調べようとすると、時間がかかるだけでなく、勉強がなかなか進まず挫折の要因になります。
和訳がない英字新聞などを読むときは、とにかく全体に目を通していきましょう。
その中でわからない単語が出てきても、前後の文脈から推測して読み進めます。
もちろん、気になる単語は負担にならない程度に辞書で意味を調べればよいでしょう。
辞書で確認した意味は、できれば新聞などに書き込んでしまうと記憶に残りやすくなります。
新聞に出てくる英語は、繰り返し使われることが多いのです。
調べた意味を書き込んでおくことで、後から「この単語さっき出てきたのに忘れてしまった」となって再び辞書を広げずに済みます。
It was alleged that policemen had accepted bribes.
その警察官はわいろを受け取ったと言われている。
上記の英文で出てくるallegeは、難解な単語と感じるかもしれませんが、英語のニュース記事を読んでいると毎日のように目にする単語です。
証明することはまだできないけれども、そう主張する、という意味です。
英語で説明すると、to state something as a fct but without giving proofとなります。
裁判ではまだ有罪になっていない、容疑者の逮捕などに使われる単語です。
1ヶ月間で多くの英文に触れることによって、TOEIC700点達成のために必要なこうした語彙が蓄積されていきます。
まとめ
TOEIC700点を1ヶ月の勉強で突破するためには、本気で英語の勉強に取り組むことが必要です。
ただ、これはチャンスでもあります。
1ヶ月間という短い期間でも、「毎日」沢山の英文を聞き、読むことで確実に英語力は向上します。
短期間だからこそ、勉強の成果を実感できるのです。
英語脳は、鍛えれば鍛えるほど吸収が早くなっていきます。
1ヶ月後のTOEIC本番で700という目標を達成した後も、そこで満足せず継続して英語を学習することをおすすめします。
700の壁を打破すれば、800、そして900突破も決して遠い道のりではないからです。
英語は何歳から始めようと、海外経験の有無にかかわらず、勉強を続ければ必ず極めることができます。
It’s always possilbe to achieve your biggest goals as long as you put your mind to it and put the work and time into it.
⇒ TOEICの勉強法と試験の概要を紹介!