TOEICの勉強法! TOEICスコア900、英検1級、英語講師歴16年の管理人がお伝えする最良のTOEIC勉強法を紹介!

TOEICの勉強法!シャドーイング解説

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TOEICの勉強法で、なかなかリスニングの能力が伸びずに悩んでいる、あるいは後半部パートの問題が解けなくて悩んでいるという人に耳寄りな学習法、シャドーイングについて今回はお伝えいたします。

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はじめに:シャドーイングとは

皆さんはシャドーイングと言う英語の勉強方法をご存知でしょうか。

istock_boyreading引用:http://denisesimoncoaching.com/wp-content/uploads/2014/10/iStock_BoyReading.jpg

もともとは吃音などの障害を持っている人が言葉を滑らかに話せるようになるような訓練をするために、話された内容をすぐに復唱しようとする治療・研究方法のひとつとして、1950年に確立された方法です。

この手法はやがて第二言語を習得する際に組み合わせて使用することで非常に効果があると言うことがわかりました。

そこで、外国語などを学習するために、シャドーイングを組み合わせていくことが実施されました。

これが何と幅広い層に一定の効果を上げているのです。

一般的に、リスニング学習におけるシャドーイングは、音声教材などを流しつつ、その内容をすぐに後追いして読み上げていく、と言う手法のことを指します。

英語音声が終わるまで待つのではなく、間髪を入れず、即座に音声を復唱していきます。

もともとの綴りはshadowing、「影となるように音声に併走しながら」と言う意味ですから、その方法は名前にも表れています。

shadowing引用:http://kingib.org/wp-content/uploads/2013/09/shadowing.jpg

同時通訳など、高度の英語運用能力を誇る人々なら必ず通る訓練方法で、何十年も研究されている方法です。

筆者もリスニングの実力を向上させるときにはこちらの方法で学習し、一気に50点以上のスコアアップが望めました。

実際に音声を復唱していくと言うのを聞くと、義務教育から高校までで強制的にやらされていた英語の音読のようですね。

何だか敷居が高そうに感じますし、英語が苦手な人にはちょっと拒否反応を引き起こしそうな学習方法です。

しかし、難易度を調節することで誰にでもできる学習方法であることは確かです。

それでは、以下、シャドーイングでどのような効果が見込めるのか、難易度は習熟度にあわせてどのように変えていけばいいのかを書いていきます。

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シャドーイングの効果その1:英語が立体的になる

シャドーイングをする上でどのような効果があるのか、その言葉と方法を聞いただけではなかなか理解できない人も多いかと思います。

ここで、シャドーイングの効果を確認していきましょう。

まず、英語の音声とスピードに慣れることができます。

どのようなことにも言えますが、最初に物事を学ぶときは、上手な人や正しいとされる物事の内容を真似て、それを正しく再現すると言う作業が必要です。

数学で言うなら例題を解くこと、体育で言うなら優れたデモンストレーションをそのまま再現するように真似することがこれに当たるでしょう。

通常、英語学習をする非ネイティブは、ネイティブのテンポと発音を最初から理解することができません。

よく「ペラペラと英語を話す」と言う表現が使われることがありますが、それは英会話が通常の日本人には「ペラペラ」としか聞こえてこない、と言う意味でもあるのです。

例えるのなら、立体的なイメージとして伝わってこない、頭になかなか入ってこないと言う感じです。

引用:http://mandarincompanion.com/wp-content/uploads/2016/04/reading-excitement.jpg

シャドーイングをすると、とにかく自分で音声を発するので、今までにわからなかった英語の輪郭がはっきりと掴めるようになってきます。

例えば、どのような場所で音声にストレス、強勢が加えられているのか、息継ぎや「you know」「uh」などの言葉で次の言葉を探す瞬間が使われるのか、どれくらいの単語の量が1秒で話されるのか、と言うのを、感覚で掴めるようになっていくのです。

これができるようになると、英語の聞き取り能力が格段に変わります。

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シャドーイングの効果その2:その場で英語が理解できる

次に、話される内容を即座に理解できるようになっていくということです。

不思議なことですが、英語をシャドーイング学習していると、ある程度の単語のまとまりが、イメージごと脳内で浮かび、その内容を日本語に訳さなくても直接理解できるようになっていきます。

もう少し具体的にいうと、英語を聞いていきながらイメージが脳内に浮かび、そのまま理解して記憶に留め、理解したり思い出したりできるようになるということです。

これはどういう利点があるかというと、TOEIC受験者の方ならおわかり頂けると思うのですが、リスニング後半partのスコアアップに寄与します。

TOEICテストのリスニングは後半になるに従って会話が高度に、読み上げ速度はより高速になっていきます。

speaking引用:https://englishcentralblog.files.wordpress.com/2015/05/speaking.png

ネイティブスピーカーの速度になっていく、と考えてもよいでしょう。

そうなると、学習が浅い受験者の方々はわからない音声などがでてしまうと「えっ、今のはなんだっけ」と考えている間に読み上げ音声が進んで先に終わってしまい、なんとなく追いつきながら、解答に近そうな選択肢を選ぶような状況に押しやられます。

どんどん聞き取りたい内容が耳から漏れていくと言う状態です。

この状態を、シャドーイング学習が大きく改善することができます。

聞いている英語が文節ごとに映像としてイメージできるようになっていくので、そのイメージが短期的な記憶として解答の一助になり、選択肢を見るだけで自然に正答の答えが選択できるようになるのです。

これは筆者も不思議に思ったことではあるのですが、例えるのであれば、脳の思考過程が日本語から英語に切り替わっていると言うことができるでしょう。

物事の理解、イメージの発想が日本語から英語になるのですから、英語で試験内容が記述されているTOEICのような本格的な英語の試験に際してはまさに理に適った学習方法であるのです。

シャドーイングの効果その3:リーディングの速度が上がる

さらに意外なことではありますが、シャドーイングをすることで、英語のリーディング速度が上がります。

しばらくシャドーイング学習を繰り返して英語の長文を読んでみるとこれは実感できるのですが、英語を直接発音して理解できるようになっているため、リーディングも飛躍的に速度が上昇し、英語を読んでそのまま文章の内容が頭の中に整理されていくのです。

筆者の経験から考えると、シャドーイングをすることでリーディングの速度は1.5倍くらいの速度に向上していました。

reading-speed引用:https://ias.org.in/wp-content/uploads/2016/03/reading-speed.jpg

リーディングの速度が上がると言うことは、こちらもTOEIC試験には好影響です。

特に、part7等の長文問題を解く時に効果が高いでしょう。

シャドーイング経験なしの受験生がもたついている間に、さらさらと問題を読んで解答し、うまくいけば見直し時間さえ確保できるようになるのです。

具体的なシャドーイング学習方法

さて、いいことずくめのシャドーイング学習ですが、ここでどのように取り組めばいいのかを少しお話します。

まず、音声スクリプトが載っている英語教材を用意します。

TOEICで言えば公式問題集で構いません。

学習の順序としては、初心者であれば、「音声を一度聞きながら問題を解く」、「もう一度音声を再生する」、「それを追いかけながら真似していく」「最後にもう一度、音声のスクリプトを見ながら音読する」と言う方法で生きましょう。

中級以上の方は、問題を解きながらシャドーイングをしてもよいでしょう。

シャドーイングの最後に、必ず「スクリプトを見ながら音読する」と言う作業を実施してください。

シャドーイングだけでは意味の分からないところをなんとなく後追いしてインチキな英語を話しているだけになってしまうことも多いのです。

文法的に正しいスクリプトを読み、間違っているようなら読み直し、着実に向上させていきましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。TOEIC試験ではシャドーイング学習を実施することで飛躍的なスコアアップを期待できますので、自宅など声を出しても問題のない場所で取り組んでみてください。かならず効果はある筈です!

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