TOEICの勉強法を紹介!
国際化が進む現代では、いろいろな場面で英語力が求められています…。
なんて決まり文句はよく聞きますよね。
かといって、実際のところ、「国際化」なんて言われてもピンとこない…
国際化だから英語!英語ならTOEIC! なんて理由では受けないですよね。
英語試験を受ける人が増えているのは事実ですが、その大半の目的は、就職、昇進など。
そりゃ、よほどの英語好きでない限り、求められもしない英語試験を受けようなんてなかなか思いませんよね。
「TOEICの勉強法」の管理人の私は、英語講師歴16年ですが、英検やTOEICを受けた理由は、「拍を付けるため」でした。
ぶっちゃけ言ってしまえば、「生徒や保護者にアピールするため」ですね。
TOEIC900以上と英検1級を取りましたので、そこそこアピールには使えました。
「持ってて良かったTOEIC! 持ってて安心TOEIC!」とまでは言いませんが、高スコアで持っているにこしたことはありません。
TOEIC試験についての細かな説明は、下のページを参考にしてください。
詳しい説明はそちらを見てもらうとして、ここでは、私の教えていた経験+自分で勉強した経験を踏まえて、TOEICの勉強法のコツをお伝えします!
TOEICの勉強法のコツ
TOEICの勉強を進めていくうえで、重要なポイントを6つにまとめました。
それぞれを見ていきましょう。
① TOEICの勉強法を考える前に
あなたはなぜTOEICを受けるのですか?
就職? 昇進? 自己満足?
まずこれが大きいです。
どんな勉強をするにも、モチベーションが保てなければ続きません。
どんな理由でもいいんです。自分がそれに真剣になれるなら。
「みんなが受けてるから何となく…」だけはやめましょう。
お金と時間の無駄です。
② 何点取りたい?
合否で決まる英検と違い、TOEICは5点刻みのスコアで出ます。
900点以上を狙わない限り、全問解く必要はありません。
絶対に解く問題、捨てていい問題、それを分けるのが目標点の設定です。
就職や昇進で特定スコアが求められているならそのスコアに合わせた勉強法を考えていきます。
③ あなたはどのレベル?
②と前後することもありますが、まずは自分のレベルを知る必要があります。
といっても、実際のTOEIC試験を受ける必要はないので、公式問題集のような模試で概算スコアが出るものを、時間をしっかり測って解き、スコアを出します。
自分のレベルがわかれば、あと何点スコアアップすれば目標点になるのか、それが明確になります。
④ 得意不得意を確認
全部で7つのパートに分かれるTOEIC。
自分のスコアが分かるということは、もっと取れるパート、もうちょっと取れるパート、けっこう精一杯なパート、など、自分が点の取れたパート、取れなかったパートがわかるはずです。
1問約5点だと考えて、どのパートを上げれて、何問正解すれば目標に近づくのかも明確になってきます。
長期間で考える場合は、苦手パートを克服して高得点を目指していきますが、短期間の場合は、取れるパートをもっと取れるようにします。
苦手な部分にはちょっと目をつむって、得意な部分をもっと得意になりましょう。
⑤ 特定のパートの点数を上げる
リーディング、リスニング、それぞれ分かれていますが、特定のパートの点数を上げるにはテクニックが必要です。
各テクニックはそれぞれの解説ページを参照して下さい。
全てのパートで共通するのは、「何回も解く」です。
まず解く、答え合わせをして間違えたところを再び解く、解説やスクリプトを見ながらもう一度解く…
1つの問題で、間違えたものは最大3回解きます。
正解した問題でも、実は単語の意味や文法の意味がイマイチだったものは、解説やスクリプトを見ながら確認しましょう。
自分がスコアを上げたいパートの問題を、上記の方法を使って大量に解きまくります。
英語講師としての経験、自分が受験した経験から言わせてもらうなら、最終的に一番モノを言うのは「量」です。
なんだか根性論みたいになってきましたね。
でも、「テクニック」は効率を上げるもので、「テクニック」をいくら磨いても、「量」がなければ、そのテクニックを活かしきれません。
「量」をこなすことで、問題に慣れ、テクニックを最大限に活用できるようになります。
⑥ 仕上げは模試
最後はひたすら模試を解きましょう。
全体的なペース配分や、自分の集中力の持続具合などを見るのに、時間を測って模試を解くことが一番です。
最後は気合い?
順を追って解説しましたが、ポイントになっているのは、モチベーションと量です。
スポ根漫画みたいですが、結局は「多くの量を続けた人」が勝つんです。
効率良く量を続けるなら、良い教材に頼りましょう。
おすすめは「スーパーエルマー」。
多くのTOEIC高得点者を生んだ「聞き流すだけじゃない」リスニング教材です。
リスニングの量をこなし、習慣づければ、高得点は届かないところにはありません。
TOEICの勉強法でこれはやめとこう
経験的に、これがやめておこう、っていうTOEICの勉強法を紹介します。
ボキャブラリーに集中
ボキャブラリーは必要です。
単語力は全てにおいて生きてきます。
でも、それだけに集中するのはお勧めしません。
なぜか? 面白くないからです。
なかなか成果が見えにくいのがボキャブラリーなので、ちょろっとやっても効果が実感できず、なかなか続けられないんです。
いろんな問題を解く中で、わからない単語をしっかり調べることで、それを語彙対策としましょう。
いろいろな教材に手を出す
本屋やインターネットでTOEICの教材を探せば、びっくりするぐらいいっぱい出てきます。
よく問題集を買うだけで満足してしまう人もいますが、それは論外なので置いておくとして、あれこれ手を出すのはやめましょう。
絶対に押さえておきたい公式問題集は必ず買います。
でも、他の教材は選びにくいですよね。
模試があり、各パートごとの対策があり、それがレベル別にわかれていたり…
極論でいえば、公式問題集と、模試を数冊でOKです。
解説はできるだけ詳しく載っているものを選びます。
私がTOEIC対策用に購入した本と言えば、公式問題集と模試が10冊ぐらいです。
その他の教材のリスニング用や長文読解用は、本ではなくインターネットや朗読CDを活用したので、それはテクニック的な部分なので、割愛します。
まず1冊本を買ったら、それを徹底的に解きましょう。
次の本を買うのはそれが終わってから。
パート別は、自分のレベルがわかり、得手不得手がわかってからです。
それでも、同じ値段ならパート別より模試を買った方が全体的にはお得です。
間隔をあけ過ぎず、過去の栄光は気にしない
「昔英語が得意だったんです。」「学生の頃、1年間留学していました。」
と言っても、何年前の話ですか?という人は、TOEICを受けるときは要注意。
あくまで個人的な感覚の話ですが、1年間留学した人が、帰国後1年間全く英語を使わなかったとしたら、ほとんど元に戻っていると考えていいでしょう。
TOEICを受ける時も、「自分は昔センター試験でリスニングで満点だった」なんていっても、間隔が空いていれば意味がありません。
そんな人に限って、自分が得意なところの勉強をおろそかにしたまま本番に臨み、失敗します。
テスト2ヵ月前に1ヶ月間めいっぱい勉強して、残りの1ヵ月何もしなければ、もともと何もしなかったのと変わりません。
TOEICを受けるときは、昔がどうだったかは気にせず、受ける日付から逆算して、間隔が空かないようにして取り組んでいきましょう。
最後に
最初に述べたように、TOEICを受ける方は、それぞれいろいろな事情があると思います。
私も「拍を付けるため」とは言いましたが、この根底は、「英語が好きだから」です。
自分が好きな英語を、もっとたくさんの人に使えるようになってもらいたいですし、英語を楽しんでもらえるようになってほしいです。
一見分野違いの職業でも、英語が使えると便利です。
例えば、インターネット業界などは、あちらさんがもとなので、もちろん最新情報や詳しい情報はアメリカから。
英語が使えれば最新情報が手に入ります。
もちろんそれだけじゃなく、株価でも、自動車情報でも、映画情報でも、面白サイトや動画配信サイトなどなど。
インターネット上に流れている言語の量は、英語が日本語の約4倍!
ということは、英語が使えれば、4倍の情報が手に入るということになります。
TOEICは英語試験の中では最も難易度が低いものなので、英語勉強のスタートとしては最適だと思います。
TOEICの勉強を足がかりに、英語を身につけて、幅の広い人生を送りたいですね!
TOEICの勉強法はたくさんありますので、当サイトの各カテゴリーを参考に、自分に合った、続けられるTOEICの勉強法を見つけてください。