TOEICの勉強法!中級者のためのパート別対策 Part5編

TOEICでは初級から中級の架け橋とも言える400点から600点前後の皆様。この皆様が受験する上で、各Partをどのように学習をしていけばいいのか、その注意点はどこにあるのか、などをこの記事では書いていきます。今回はPart5対策です!

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はじめに:Part5を笑うものはPart5に泣く

TOEIC公式試験におけるPart5は、公式HPの文言を引用すると、「短文穴埋め問題 30問 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。」というものです。

このPartは他のPartに比べるとそこまで難しくはありません。問題文は問題冊子の中に書かれていますし、一か所だけ空いている空欄に適切な形の単語を埋めるだけです。

引用:https://pbs.twimg.com/media/Cb5hRBhUEAAVRM_.jpg

その単語も、大まかに言ってしまえば高校程度の文法力があれば簡単に答えを導くことができますし、英検1級などで出されるような、英語圏の人でもそうそう知らないような英単語に出会うこともほとんどありません。

ですから、中級前後の受験生の皆様は、ここで少し気が抜けてしまうことも多いかと思います。

気持ちはわかるのですが、しかしそれでは甘いのです。

よくよく考えてみましょう。30問あるこのPart5ですが、気を抜いて一問にゆっくり時間をかけてしまうと、後半に残る膨大なリーディング問題、明言すればPart7と言う大きな山を登りきる制限時間が尽きてしまうことになります。リーディング問題は100問あり、その制限時間は75分。単純計算すれば一問45秒しか時間はないのです。

引用:http://gaishishukatsu.com/wp-content/uploads/2014/01/shutterstock_111171971.jpg

その上、後半に行けば行くほど道の険しさ、すなわち問題の情報内容と難易度が高くなっていきますから、本当を言うと45秒をPart5の問題一問一問に割くことすら実際は下策となってしまいます。

例えるのなら、起伏の激しいランニングコースの中間部分、なだらかな下り坂がこのPart5だと思ってよいでしょう。ここで精一杯、確実に解答速度を上げ、後半への解答時間に余裕を作っておくことが高得点につながります。

ですから、この記事では、皆さんがどれだけ速く正確にPart5の解答を行い、後半に余裕をつなげていくか、ということをテーマとして、どのようにそれを達成すればよいのか、実際にサンプル問題を解きながら話を進めていくことにいたします。

 

Part5は電光石火

さて、Part5の出題傾向ですが、基本的には以下のように分かれます。

第一に、正しい品詞を選ぶ。

第二に、正しい人称・数の一致を選ぶ。

第三に、正しい時制を選択する。

第四に、文章に見合う内容の語句を選択する。

このうち、最初の三つは明らかに高校生レベルで対処できる問題も多いことから、そのような問題に出会った場合は早押しクイズのように迷うことなく正答を選んでマークします。解答時間は30秒以下が目標です。それ以上かけることは後半の道で使う時間を大きくロスしてしまうことに繋がります。

具体的に問題を見てみましょう。公式サンプル問題のPart5、No102を例に解いてみます。

引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample06.html

まずは問題を読むのに10秒です。この「読む」には、意味を取ることと文法構造を理解することの両方が含まれます。

「Jamal Nawzadなる人物がトップセールスをたたき出した( )彼は二年前に営業部門に配属になった」と言う内容が読めれば、そこでもう解答はほぼ終了です。

選択肢にはdespite、except、since、duringと言う前置詞や接続詞が並んでいますが、この中で問題文に挿入可能であるのは実はCのみです。

これは文法知識から自然に読み取れます。問題文の前半が現在完了形で描かれ、後半が過去形で描かれている以上、過去形の方が過去の一時点として現在進行形の前半を引っ張る形になります。

そのような内容を持つのはこの選択肢ではsinceのみですし、通常現在完了形の文で多用されるhave+過去分詞+sinceという定型文を記憶していればすぐに正解にたどり着けるのです。

ちょっと待って、duringの方は使えないの?という人もいるかもしれませんが、duringは「一定の期間」を示す単語で、それ自体では現在完了形とのつながりを作ることができないのです。それに、ago「前」と言う単語とduring「その間」という単語は意味がうまく通じないために、不自然となります。このためにduringを正答に選ぶことはできません。

この問題は最初に上げた四分類のうちの最後に該当するものです。解答までの道のりは、文章理解が10秒、選択肢の吟味が10秒、解答のマークが5~10秒というところで片付けられるはずです。

文字通り電光石火、できるだけ無駄を省きシャープに解答することがこのPartの肝になります。

そんなに速く解けない…という方もいらっしゃるでしょうし、そういう方が大半なのが中級者前後の状態だと思います。そこで、どうすればその速度を身に着けられるのかを話していこうと思います。

 

基本の文法力と語彙力とが全てを決める。

Part5で出題される問題はほとんどが前述の「文法と語彙の基礎力」に由来するものですから、端的に言ってしまえば、これらを確実にするような勉強法を取ることが望ましいでしょう。

理想とするのは、問題文を読みながらすぐに英文の内容を理解し、その文法構造までも瞬時に識別できる能力です。

日本語に置き換えて考えてみましょう。「どこに駅があるのかを教えてほしい」といった文を穴埋め問題文にして、「どこ」が空白になるとします。このときに選択肢が「いつ、なに、どこ、だれ」であったとすれば、常識的に考えて「だれに駅があるのか」と言う答えを導いたりはしません。

このような、文法的には初歩的ではあるものの、絶対に外してはいけない知識については、反射的に正答を選べる能力が必要です。

少なくともPart5の一問一問に40秒以上の時間をかけず、30問をバッサバッサと薙ぎ払いながら先に進んでいける文法知識と語彙が備わっていれば、Part5はそこまで恐れるに足りません。

稀に900点以上を目指す人レベルのかなり難しい、一般ではあまり使われないようなビジネス用単語などが出ることはありますが、それでも8割以上は正解することができます。

この文法知識と語彙力については、とにかく反復練習することが必要です。中学から高校までの文法は一通り修了していたとしても、そこから更にもう一度、もう一回り、苦手な部分も含めておさらいし直しておくことが有効です。

引用:http://二重まぶた自力情報館.com

特に、品詞に関する知識、人称と数、時制、文法ごとに必ず使われる副詞や形容詞の句などは何度も反復して覚えておく必要があります。

というのも、これらは実際、日本人が英語を学ぶ時に一番苦労する内容でもあるからです。日本語にはない人称の概念や時制の部分ができないと言う人は多く、それが中級者と上級者を分ける分水嶺にもなっています。

もう一度文法事項をおさらいするのは新鮮味がなく味気ないものに感じるかもしれませんが、苦手な部分だけでも我慢して何回か復習すると、驚くほど理解が進み、解答時間も短縮できるようになるので、ぜひ復習しましょう。

 

ビジネス語彙を増やしておく

基本事項の復習に合わせてもう一つ重要なのが、ビジネスなどに使われる語彙を増やしておく、というものです。

引用:http://moimoi7777777.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_022/moimoi7777777/Fotolia_4971078_M.jpg?c=a1

Part5で出てくる問題はマーケティングの結果、新店舗のオープン、人事異動、誰かの昇進や降格、新しい営業目標など、かなり実際のビジネスに即した単語を使用しています。そのため、大学一回生などではちょっと理解に苦しむような、未知の単語が増えていることもよくあるのです。

これの対策のためには、やはりTOEIC専用の単語を掲載した単語集などで語彙力増強に励んでおくことが重要です。

語彙力があれば、若干の文法知識の穴も、意味だけで補填できるようになります。そうなれば失点を減らすことができますから、高得点を狙うことができるでしょう。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。Part5は基礎ができていればかならず得点につなげることができるうえに、スピードを緩めずにどんどん後半部分の余裕を作れる部分でもあります。しっかり基礎事項の復習と語彙力の増強を行ってのぞみましょう!