TOEICの勉強法!私のおすすめ勉強法 リーディング編

 

TOEICの勉強をしたいと思っているけれども、リーディング教材などで何を選べばいいのかよくわからない、それに勉強法やコツがいまいちつかめない…。

と思っていらっしゃる方に、筆者おすすめのリーディング教材や勉強法をお伝えしていきます。

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TOEICのリーディングとはそもそも何を求めているのか

TOEICのリーディング問題は三つのPart、Part5から7にわかれています。

Part5は短文補充問題で、センテンスの中に欠落している動詞、名詞、副詞、イディオムなどを選んで解答する問題です。

Part6は長文穴埋め問題16問となり、穴の開いた文章を埋める4つの答えから最適なものを解答していきます。

Part7は単一文書・複数文書の組み合わさった読解問題で、大半の受験者が一度は躓き、時間ロスを味わう難所となります。

特に複数文書で構成される問題では、今はやりのSNSやEメールをふんだんに取り入れた、読解に時間のかかる文章が用意されており、一筋縄ではいかないことがわかります。

引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests.html

このことから考えると、TOEICリーディングで求められる実力と言うのは、基礎的な文法事項をしっかりと獲得し、かつ常識的な文章読解ができる実力、ということになるでしょう。

それでは、それらを涵養できる教材にはどのようなものがあるのかを見ていきます。

教材その1:生きたビジネス英語を学べるもの

TOEICのリーディングで求められる英語力とは上述の通り基礎的な文法と常識的な文章読解ですが、実は一つだけTOEIC独特のクセがあります。

それは、新聞記事やビジネス書面に使われるような、海外で実際にビジネス上使われる情報に絡めた問題内容になっていることが多い、と言う傾向です。

例えば短文問題のPart5ですが、出てくる問題文は「どこそこの企業の良いところは〇×と言う製品を早期に採用した先見性である」とか、「新しいプロジェクトマネージャーはあの会議の中にいた誰々である」と言ったような「ビジネス情報伝達」であることが多く、それ以外の長文においては、メールによる発注問い合わせであったり、クレーム対応であったり、追記であったりします。

つまり、最上のテキストは、海外で生活して直に仕事する上で接する文面たちです。

いきなり身も蓋もないことを言ってしまいましたが、実際に考えてみると、海外との折衝を行うような部署でもない限り、このような文面に接することはなかなか難しいのが現状です。

ならばどうすればいいのか…近道の一つに、TOEICの内容を専門に取り扱う雑誌がありますので見てみます。

例えば、TOEICプラスマガジンと言う雑誌は、文法問題などを豊富に採用しているほか、リーディングの各Partを分析した対策問題などを掲載しているので、初心者から中級者向けの良心的な雑誌と言うことができます。

筆者も900点以上を獲得する過程で伸び悩んだときはこの雑誌を使用しました。なかなか心地の良い心地だったと記憶しています。

引用:https://www.lint.co.jp/pub/pm.php

次に、英字新聞。こちらはまさしく生きた英語を学ぶ上で最良のテキストとなります。特に経済面を読むことが一番効果的です。

ニューヨーク・タイムズやガーディアンなど、フリーで読めるウェブ媒体の新聞もあるので、そちらの定期的な読み込みをお勧めします。

初心者の内は、日本のニュースを英字で伝えるジャパンタイムズや、新聞の内容を訳付きで紹介する教材もあるので、併せて活用してみるのもいいでしょう。

教材その2:文法テキスト

もちろん、読みの回数が増えたとしても、個々の文法項目がおろそかになってしまったのであれば、戦いの最中に正確な技を繰り出せない格闘家も同然、テストには敗北してしまいます。

特にPart5に関してこれが言えますが、Part5の問題は落ち着いて正確な知識を用いれば貴重な得点源にすることができますから、しっかりお基礎的な文法を復習したいものです。

基礎文法の学習を効率よく済ませる教材としては、少し古いテキストになりますが、ALL IN ONEがお手軽でお勧めです。

お値段は2000円そこそこでありながら、あらゆる文法項目と基礎単語を一冊に収め、チャンツというネイティブがよく区切りがちなタイミングを例文に表記しているため、語のまとまりを意識しながら学ぶことができます。

勿論、高校までの参考書を利用して学習していくこともできますが、それだけではどこを効率よく学習すればよいかわからない場合も多いので、ここは一括型テキストに頼り、幾らか時間を節約してしまったほうが良いでしょう。

専用問題集も販売しているので、テキストの内容をフォローした反復学習が可能です。

教材その3:単語テキスト

TOEICに出る単語は基礎的な物以外はビジネス単語が中心になりますので、それに合わせた単語力の増強を図らなければなりません。

文法が格闘の技に例えられるとしたら、単語は基礎体力の様なもので、文法だけ成長しても読めない単語が出てきたときにそこで解答の足が止まってしまい、息切れにも似た状態に陥ってしまうでしょう。

そのような勿体無い事態を防止するために、積極的に語彙力強化を行っていく必要があります。

語彙力強化を行うにあたってやはり外せないのはキクタンシリーズです。

点数別に収録語彙にグラデーションがあり、自分の習熟度に合わせて段階を踏みながら学習していくことができます。

初級者なら500語レベルから始め、徐々に600、800、990とステップアップに利用してください。

リーディングの勉強法:先ずはとにかく文法メインで

さて、テキストを紹介したところで、勉強方法に話を移しましょう。

TOEICのリーディング勉強は間違いなく文法に比重を置きます。

と言うのも、先述の通り、リーディングパートが始まった時点でのPart5をできるだけ落とさず、かつPart6をできるだけストレスなく乗り越え、Part7に余裕を持って望めるようにするのが定石だからです。

また、文法が理解できていると、咄嗟に理解できない問題に触れた時、ルールに則ったロジカル思考で解答を導けるほか、この記事ではリーディングに話を絞りますが、果てはリスニングパートにおいても文章の予想ができるようになるという利点があるからです。

では、どのように学習するのか。あらゆる勉強に通じることですが、インプットとアウトプットの繰り返しが主要な戦術になります。

公式問題集でも文法テキストでも通用する反復勉強法を教えましょう。

例文や問題文について、最初は音読します。次に、問題であれば問題を解き、正解ならそのままに、間違ったところには印をしておきます。またテキストであれば、一回読んだところには印をつけておきましょう。

何個かそれで解答して読み込んだら、次はその日のうちに復習です。

問題集であれば間違った問題に時間を置いて接し、もう一度解きます。解けるようだったら一応印の横に〇を付けます。

テキストの場合はこれとは趣向を変えましょう。一度学習した例文の日本語訳から英文を作り直してみるのです。正確に理解していればやすやすと文章が作れるはずですし、できなければもう一つわかりやすい印をつけて後日再度解く。

このローテーションで1冊終えたら、もう1周して解けるかどうかを確認し、弱点を潰していきます。

リーディング勉強法その2:やはり音読

現代の良い点はCDや音声媒体の作成が容易かつ安価になったことで、その恩恵を受けて音声CD付きの単語テキストや文法テキストが多々溢れています。

そして、外国語の上級者になれる人というのは、必ずと言っていいほど音読に力を注ぎます。

引用:http://kaizin.info/archives/17

多言語学習の達人でもあったトロイ遺跡の発掘者シュリーマンは複数の外国語をマスターする際には必ず音読・会話と日記作成を心掛けたという逸話がありますが、彼の時代よりも下がった私たちにはあらゆるメディアが残されていますから、これを使わない手はありません。

面倒だと思っても単語の発音や文の音読を繰り返すことで、自然と文法が思い出せたりするようになりますので、くじけず数週間ほど続けてみてください。

終わりに:コツは「適当」

リーディング学習について駆け足で流れを追ってきましたが、ここで重要なコツを提示するとすれば、それは「完璧に覚えきらなくてもよいから、思い出せる力をつける」ということです。

それこそ無数に存在する文法や単語について、完璧に全てをやり切ろうとすると息切れを起こしてしまいます。

ここは一つ完璧主義を捨て、忘れても思い出せたらいいや、くらいの気持ちで気軽に、しかし根気よく学習を続けてください。千里の道も何とやら、必ず結果はついてくるはずです。