TOEICの勉強法!文法はどう取り組むべきか?

TOEIC攻略本と称して、巷に参考書・問題集が溢れており、たくさん買い込まれている方もいらっしゃるのではないかと思います。

問題なのは、そういう参考書だけで勉強してもなかなか高得点につながる気がしないことではないでしょうか。

詳細な問題内容自体は巷の参考書に任せることとし、本記事では英文法にどう取り組んでいくかという勉強法をご紹介します。

TOEICは実用英語試験で、英語検定試験と比べて実践的な内容になっています。とはいえ、数々の攻略本の登場でそこそこの点数はとれるようになってきていました。

しかし、2016年の試験変更では、より広範囲の読解・判断力が必要となる設問が多く出題されるようになりました。

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新形式問題導入に伴う問題構成の変更点

引用: http://www.toeic.or.jp/info/2015/i025/i025_01.html

短文穴埋め問題が減り、長文系の問題が増えているからです。

文を”線”ではなく、”面”で捉える力が要求されるようになったと言えるでしょう。

ここは腹をくくって、”本当の英語を覚えるんだ”ということで進む方が気が楽になります。

文法書や語法参考書を読んで30%位理解したら、現実に使われている文を通じて、徐々に覚えて行くという方法のほうが良いと思います。多少、(カタツムリのように)時間がかかるように見えて、結果的には前に進めているのです。

少し時間がかかるのであれば、楽しい勉強法でないと続きませんから、ここでは少しでも楽しく、モチベーションが持続するような方法をご紹介します。

文法勉強のポイント

ここで、出題される文章の傾向を振り返ってみましょう。

・社内連絡

・コミュニティ内連絡

・就活連絡

・雑貨販売

・カスタマーサポート

・営業時間告知

・ニュース記事

要するに日常で使う文章がほとんどなので、それが英語になっただけと捉えて気持ちを楽にしましょう。

ここで考えてみてください。日々使うものなのだから、日本語では既に使っていますよね?ということは、それを英語に置き換えるステップを追加すれば、勉強になっていませんか?

あとは持続できるようにモチベーションを持たせることです。

本記事ではその方法として”勉強する”→”使う”→”確かめる”という手順を紹介していきます。

YAMAHAの音楽教室モデルは誰でもご存知だと思います。

練習する(勉強する)だけでなく、それをコンサート等で発表する(使う)場を提供して、改善点を振り返り(確かめる)ます。

その改善点をふまえて、次のコンサートではもっと上手に弾くというモチベーションが、さらなる練習につながる、いわゆるポジティブスパイラルです。

私が紹介する勉強法はこれに近いもので、日々の生活や仕事の延長で、できるような方法です。

したがいまして、毎日2時間、3時間がっつりと机に向かって英語に取り組む時間がないようなビジネスマンでも使えるのではないかと思います。

実際、私がそういうビジネスマンです。

では、これから、それぞれのポイントをご紹介します。

勉強する

”勉強”=”楽しい”と言うイメージが頭に刻まれている方は幸運です。

でも、ほとんどの方がそうではないかもしれません。

他の人が著した文法書や問題集を読んでいるうちに意識が遠のいていくのはこのためです。

逆に自分が見つけた参考情報を基に勉強していけば、”探す”という行為に積極的に脳を使っているので、無意識にはならないでしょう。

この時のポイントは”実用的かつ効率的”ということです。

”実用的”でないと、勉強した時しか覚えていないので、脳の海馬から大脳皮質へ長期記憶として定着しません。

”効率的”でないと、成果が見えるまでに時間がかかり、モチベーション低下につながります。

例えば、先に挙げた7つの傾向文をカテゴリとしましょう。

1つのカテゴリの”社内連絡”を月曜に覚えたら、火曜日は2つ目のカテゴリの”コミュニティ内連絡”を覚えるというようにローテーションしていけば、広さも確保しつつ、深さを増していけます。

この方法だと、スーパーのチラシ文章はOKだったが、消費者のクレーム対応文章はノーマークだったというようなことが起きにくくなります。

ここで使う文章は、英語の勉強を目的として作られたものではなく、情報の伝達自体を目的とした実用的なものであることがポイントです。

だから、旅行や出張に言った時にも役立つのです。

具体例を示します。

・社内連絡

仕事でよく使うので、とっつきやすいのではないでしょうか。

社会人になって、初めて仕事メールを書こうとする時、皆さんはどうしましたか?

インターネットで検索しませんか?

もちろん、英語のサイトもあります。

例えば、foundletters.comというサイトにメール作例が豊富にあり、社内メールはこちらにあります。

会議の召集からプチ謝罪文までバリエーション豊かです。

どのパートに役職や日付を入れたらよいか等もわかりやすくなっています。

中には給与額通知というのもあります。

思わず見入ってしまいますし、仮想的とはいえ、素行不良でマイナスポイントがついたこの方の先行きを憂えずには入られません。

・営業時間告知

テーマパークや動物園に行く時にまず気にするのは何ですか?そうです、開園時間ですね!

”営業時間”の英語は”Open date & time”ではなくて、ただの”Hours”です。

例えば、国立動物園の開園時間情報がこちらにあります。

場所(Grounds/Concessions/etc.)毎に時間が表示されているタイムテーブルがあり、TOEICでもよく見かけるタイプです。

おや、表の中にあるConcessionsというのはなんでしょうか?

Googleで検索すると、”譲歩”と出てきますね。

”通常の営業時間よりも、お客さんが譲歩してくれるなら、この時間帯でお願いします”という意味でしょうか。

そんな訳ありませんね。

GoogleでConcessionsを”画像”検索してみてください。飲食物の売店だとわかります。

こういう些細なことも、実際のタイムテーブルを見ておかない気付きませんね!

実用文を使って勉強する際のポイントをまとめておきます。

・ローテーションする

1つのカテゴリで見ておくのは1日せいぜい5つ位です。

翌日には次のカテゴリに進んで、広さも確保するようにして下さい。

社内連絡であれば、”会議連絡”で5事例程度読んだら、次回には”昇進連絡”関係に進んだ方が良いですし、営業時間告知の場合は、動物園だけでなく、次回にはレストランやスーパーマーケットのタイムテーブルも見ておいた方が良いでしょう。

・キワドイところに注目する

例えば動物園の”Concessions”のように自分がわかるか/わからないかの際(キワ)にある言葉が非常に大事です。

使われるTPO(Time/Place/Occasion)によって意味が変化するものです。

ネイティブなら当然知っているとはいえ、英語を外国語として学んでいるEFL(English as a foreign language)の人たちは、とても誤解しやすいのです。

使う

勉強したのを使うのは難しくありません。

ある意味楽しむべきところです。

ここで大事なのは間違いを恐れずにメールを書いたりして、使ってみることです。

逆に言うと、間違っても良い使い方をしてください。

仕事メールで使うのでしたら、宛先は海外の取引先ではなくて、同僚にするべきですし、プライベートメールでの宛先は海外の恋人候補ではなくて、親友にするべきでしょう。

どうしても相手のいない人は日記にするか、自分相手にメールを送るというのでも良いと思います。私も最初はそうしていました。

ここで課題になるのが、何を書くかです。英語を使い始めて、日本人が困るのはこの”話題”です。

良い方法があります。

CNN.comのような海外ニュースサイトのヘッドラインを読んで、そこから連絡文を作ってしまうのです。

例えば、NASAが火星探査向けの宇宙飛行士を募集しているという記事がありますが、それに対する以下の趣旨のメールを英語で書くのです。

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関係各位

以下の通り会議を開催しますので、ご出席願います。

1、会議の目的

・火星探査計画に伴う事業ならびに技術中期計画の見直し

2、議題

・NASA火星探査計画概要

・探査要件と当社技術分野

・アクションアイテムの確認

・技術要件の整理

・競合分析

・対応計画

・次回会議日程の確認

経営企画室

鈴木

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また、Universal Studio HollywoodのHarry Potterの館がオープンしたのを友達に知らせる次のような文を書くのも良いです。

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ジミーへ

ハリーポッターの館ができたんだって、タイムテーブルをみると、初日だけは6:00pmまで開演しているんだって。

1:00pmにSimpsons近くの売店前で待ってるね。

よろしく

ケリー
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前出のサイトを参考にすれば、どちらも英訳できるはずです。

次のステップにも関係しますので、皆さんで英訳に挑戦して見てください。

ポイントは

①できるだけ記憶に残りやすいとがった話題をピックアップして、

②それに対する自分のアクションを考え、

③関係者や友達に知らせる情報を具体的に作成することです。

ただし、先にも述べましたようにリアルな人に送るか否かは、よく考えましょう。英語ができる人とは別の意味での注目を集めてしまいます。

確かめる

ここが文法の勉強法の要と言えるところです。間違った文法のまま英文を乱発しても、自分も周りもハッピーではありません。

英作文をして、それが正しいかを確認する時にとる手段は何でしょうか?

Google等で文節を入力して、他人の英文で確認することが多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。その英語は本当に正しいのでしょうか。

Future of English Reportによると、英語を母国語としている人は約3億7千500万人、英語を第2言語としている人も約3億7千500万人、英語を外国語として学んでいる人は約7億5千万人です。

つまり、英語を使っている人の75%は、文法についてはちょっと怪しいか結構怪しい部類に入るかもしれないということです。

インターネット上でもほぼ同じ比率であるということが、World Internet Statisticsのデータによってわかります。

インターネットで例文を検索して、サイトのアドレス部分をよく見ると、ドメイン部分最後が.comじゃなくて、.jpとか.kr, .twとなっていることがあります。

また、.comだからネイティブとは限りません。どうしても使う場合は誤訳のリスクをふまえる必要があるでしょう。

文法も語法も、紙辞書や電子辞書を使うのが正確で良いのですが、パソコン中心の場合はMicrosoft WordのスペルチェッカーまたはオンラインのGrammar Checkerで文法レベルのチェックはできます。

ただし、人称や時制といった文法以外の語法レベルのチェックはできないので、これらは辞書アプリを使って、内容を把握することが必要です。

例えば、”Deal with it”を”Deal to it”と書いても、文法チェッカーではエラーが出ませんから、辞書の用法で確認する必要があります。

また、TOEICでもよくある図表等の呼び方は独特のところがあるので、標準的な呼称を覚えておくと、手堅くて応用も聞きます。

こちらにISO(International Standard Organization)/IECの規格書の書き方があり、図表を構成する書くパーツの呼称が例示されています。

ちょっと長いので、必要なところだけを参照すると良いと思います。製品カタログに製品性能が記載されることがありますが、ISO規格にならうことが多いので参考になります。

以上見てくると、”確かめる”のは大変そうですが、既出の文法・語法・調べる勘所が蓄積されてくると、確かめる時間も短縮できる、学習効果の高いところですので、頑張ってみて下さい。

終わりに

これまで述べてきた勉強法のポイントは“実用性”です。実用性を高めた学習を継続することによって、TOEICの点数も後からついてくるはずです。

外国語でコミュニケーションできるのは楽しいことです。

楽しいことはできるだけ楽しく覚えるのが良いですし、それが結果につながります。

それが客観的にどの位なのかを測るためにTOEICを受験するのだと思います。

つまり、TOEICのために勉強するのではなくて、勉強した結果をTOEICで試すのだと思います。みなさんが、実用英語を勉強され、旅行や仕事をもっともっと充実させることを願っております。