TOEICの勉強法!一日のスケジュール
TOEICの勉強を始める人が必ず陥る、一日のルーティーン設定での迷い。これから同じことを毎日繰り返していくんだけれど、さてどういうスケジュールにすればよいのか…と悩む人は多いはずです。この記事ではそのルーティーンについて語っていきます!
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はじめに:TOEIC学習はルーティーンを回す根気でOK
TOEIC受験をする上で一番必要なのは根気です。学校の試験のように強制力はなく、大学受験や国家試験などのように人生がかかっている、というべきプライオリティもありませんから、自然と反復する気持ちが弱くなってしまいます。
しかし、大学受験のような膨大な範囲、あるいは国家試験などの高度な専門知識と技術を問うものと比べれば、TOEIC試験こそ、その何分の一に当たるくらいのちょっとの根気と努力で点数を高めることが出来る試験であるということができます。
結論から言ってしまえば、TOEIC受験は公式問題集を丁寧に解き、その内容と出題パターンを覚え込めば高得点を臨むことができるのです。
そのために、一日の勉強をルーティーン化してしまうことは必須です。
一日の中で行動ルーティーンを設定し、それに従った流れを毎日根気よくこなしていくこと。この覚悟を持つことができれば、鬼に金棒です。
しかし、ルーティーンを設定する上で重要なのは、一日の中でできることを決めるために時間の範囲をまず決めてしまうことと、それにしっかりと沿った学習計画を立てることです。
では、以下でその方法などを見ていきましょう。
ルーティーンのつくり方:時間を決める
ルーティーンを決める際、最初に考慮することは、まずどこまで自分の体がついていくのか、体力と相談して決めるということです。
明らかに自分の体力に無理を強いるような、睡眠時間を削りすぎるようなスケジュールは、例え皆さんが若いとしてもあまりお勧めはできません。
最低6時間以上は睡眠時間を確保できるようなルーティーン作成を心がける必要があります。本当を言うと6時間でも少なく、8時間の睡眠が理想ですが、そのあたりは自分のできる範囲で調整してみてください。
次に、朝の活動、昼の活動、夜の活動、と一日の時間を三つの範囲で区切ります。
朝は起床から通勤、通学、昼は昼食、休憩、夜は帰宅、食事、就寝と言うリズムが一般的かと思いますが、この中に一つずつ学習のルーティーンを組み込んでいきます。朝なら起床後と移動時間、昼なら昼食後の休憩時間、夜なら移動時間と就寝前、と言う形です。
可能であれば、比較的時間が取れそうな夜は30分から1時間くらいの勉強時間を確保することが理想です。
実はこのルーティーンには意味があります。人間の海馬は特定の行為や行動を反復することで記憶の強度を高め、思い出しやすい記憶と設定することが知られています。
このため、一日に何回も英語に触れることで、自然と英語の技術が上達するという仕組みです。
また特に、夜の就寝前、朝の起床後は、睡眠時間中に整理された記憶が再編されており、思い出すことで強化されることが実証されているといいます。この時間をルーティーンに組み込まない手はないですね。
引用:http://image.slidesharecdn.com/random-150531194955-lva1-app6891/95/-33-638.jpg?cb=1433101836
15分から30分程度でも構いませんので、各時間で融通を利かせ、ルーティーンに取り込んでみましょう。昼は休憩したい、と言う方は、昼時間を抜いた朝と夜だけでも構いません。体が嫌がる無理までしてルーティーンを決めてしまうと、結局ルーティーンが続かなくなってしまいます。
最小限のルーティーンで最大の効果を上げる、これをモットーに頑張りましょう。
ルーティーンの道具:公式問題集をベースに
さて、ルーティーンの時間は決まりましたので、次はルーティーンに使うテキストを考えていきましょう。
TOEICはなんといってもETSと言う会社が作成する試験ですから、そのETSが市販している公式試験問題集を利用するのが第一です。これに含まれている200問を全て理解できるようにしていきましょう。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=6vNwhzu-Yww
また、それに付随して、公式問題集準拠の単語集を適宜辞書がわりに使い、わからなかった単語などを調べることをおすすめします。
余裕が出てきたら、英英辞書などを利用して、英語を言い換えるフレーズの知識を増やしていくのも良いでしょう。こちらはあくまでも初級や中級を脱した、スコア600を確保できるような人向けに限ります。辞書の内容を理解できないようでは本末転倒です。
公式問題集に関しては、解けた問題と解けなかった問題に区別をするため、解けたら○、解けなければ×、解けたけれども正解までの記憶が怪しければ△、というようにマーキングしていきましょう。後でルーティーンを実行していく際に役立ちます。
ルーティーンの実施内容:狭く、確実に
さて、ルーティーンの時間と内容は決まりましたので、次は実施方法に移ります。
ここでは少し時間軸をずらし、夜の時間帯から話を進めていきます。
まずは夜、帰宅したり勉強する場所に移ったりした後、自分で定められた時間を確保し、それを二分割します。前半で問題を解き、後半で復習するためです。
公式問題集を開き、定められた時間内で解ける問題数を解いてみてください。試験本番ほどシビアに計算せず、1問1分と時間を設定して考えてみましょう。30分でも30問、15分でも15問解けるはずです。
次に、問題の答え合わせと復習です。前述のように解答の正否でマーキングをします。この時必ず解答は読み、なぜ間違ったのか、をメモしておくと良いでしょう。自分専用の間違いノートなどを作るのもおすすめできる方法のひとつです。
解いた分の復習が終わったら、まずはその部をそこまでと切り上げ、寝る前まで通常の日常的なことをこなします。
就寝直前になったら、今日の解答で間違ったところをもう一度チェックします。この時正解部分はスキップしてよいでしょう。間違った部分で特に気になったところを復習し、リーディングであればわからなかった単語、リスニングであれば聞き取りにくかった単語や言い回しの部分をチェックし、なぜできなかったのかをもう一度調べてください。
引用:http://warpstar1117.net
さて、睡眠後目が覚めたあと、日常的な行動の前にまず昨日の間違ったところを再度チェックします。5分から10分で構いません。できれば夜の「なぜ間違ったのか」という思考過程をトレース確認しておくと記憶に残ります。わからなかった文法事項ももう一度チェックするのです。
朝の移動時間は単語集、キクタンなどの音声教材を使い、単語を覚える時間にしても構いません。筆者であればリスニング教材を聞きながらシャドーイング(後追い音読)する時間などに当てますが、これは各自の移動時間によって違いが出てきますので、比較的自由に設定して良いかと思います。
昼食から昼食後の休憩に時間を取れる人はここで前日の問題分の復習を済ませたものとし、今日の夜にやる分の問題範囲を決めておくと後半の時間に余裕が取れるのでお勧めです。昼に休みたい人はかえって英語のことは忘れて仮眠してもよし、とにかく休みきってください。
メリハリがルーティーンの鍵となります。
そして、夜になれば最初に戻ってまた問題を解き…といった感じで一日を回してみてください。あっという間に公式問題集200問が一回り、次回は一回り目で間違ったところからルーティーンしていく…という形に出来るかと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はTOEIC受験ルーティーンワークとして、一日にできることを具体的に書いてみました。この時間構成による学習のルーティーン化は、内容を文法やリスニングに特化させて自分で工夫することも出来るかと思います。ぜひチャレンジしてみてください。