TOEICで900点を取る勉強法! リスニング編
誤解を恐れずに書くと、英語が得意な人は巷に溢れています。
TOEIC800点台は、ビジネス業界にはザラにいます。
でも、「TOEICスコア900以上」となると、途端に人数は減ります。
英語の能力を証明する唯一の国家資格である通訳案内士も、TOEIC880点以上であれば国家試験一次試験の英語科目が免除されます。
このことからも、TOEICスコア900点以上であれば、「英語力はビジネスレベルです」と堂々と言えるスコアであることがわかります。
英語上級者の証ともいうべく、「TOEICスコア900以上」を目指す人のためのリスニングパートの勉強法をこの記事ではご紹介します。
とはいえ、TOEIC900を視野に入れている人は、すでに自分で確立した勉強法があるケースも多いでしょう。
この記事は、最後まで読んでいただくだけで、TOEICリスニングの得点力がワンランクアップするような内容構成にしています。
読んで損はさせませんので、ぜひ最後までお目通しくださいませ。
上級者こそ弱点をしることが大事
Do this, because it is the only way of discovering how that boundary should be moved forward.
上記の英文は、オランダ出身のコンピューター科学者Edsger W. Dijkstraの言葉です。
和訳すると、次のようになります。
「あなたの本質をできるだけ高めなさい。
日常的な問題に時間を無駄にせず、自分の能力を最大限発揮して取り組むようにしてください。
これが、自分の限界枠を広げるために有効なことなのです。」
TOEIC800を超えてくると、自分は英語が得意なのだというプライドが自然と芽生えてきます。
プライドは、時に英語を素直に学ぶ姿勢を邪魔します。
英語がわかり始めて好きになってきた頃は、貪欲に英語を学んでいたのではないでしょうか。
もう一歩で英語を極めることができる英語上級者だからこそ、謙虚にかつaggresive(積極的)に、最高峰まで上り詰める気概が必要です。
You have to be aggressive to be a success.
成功者となるためには、積極的にならなければいけない。
まずは、TOEIC公式問題集などで、リスニングパート1~4を通して解いてみましょう。
採点をして、自分の弱点を知って受け止めることで、優先して勉強法に取り入れるべき箇所が見えてきます。
TOEIC Part3 の上級者向け勉強法
TOEIC900点越えを目指す、英語上級者の人ならPart1とPart2は簡単に解けるでしょう。
すべての英文が一度しか流されないことに注意して、集中して取り組めば全問正解も可能なはずです。
そうはいっても英会話は苦手、そんな人はPart3の対策に力を入れましょう。
Part3は、全39問の会話問題です。
TOEIC900点を突破するためには、感触としては満点を狙いましょう。
満点を狙うのは、どうしても1問2問は、集中力が途切れたりうっかりミスで失点してしまうからです。
放送される英文が流れる前に、問題用紙に記載の設問英文に目を通しておくことは、基本中の基本です。
What/How/When/Which/Where/Who、何・どうやって・いつ・どれ・どこ・誰、に着目して、何が問われているのか把握しておきます。
英語上級者は、リスニング力を確実にアップさせるシャドウウィング勉強法を行いましょう。
シャドウウィング勉強法とは、英文を聞き取って紙に書き出し、正しく聞き取ってスペルも書けているかを確認するものです。
TOEICの頻出表現を含む、次の英文が流れたとします。
We’re quite impressed by the latest range of smartphones.
(最新のスマートフォンのラインアップを見て、私たちは感動しましたよ。)
日常会話表現ではありますが、最上級(the+形容詞est)や複数の意味を持つrange(並び、向き、幅など)などが出てくるので、上手く書き取れない人もいるでしょう。
シャドウウィング中に、キャッチできない英語表現が出てきた場合は、面倒がらずにその単語を辞書で調べて例文を書き出します。
この音読と書き出しは、英語上級者になるまでは勉強法に取り入れている人が多いのですが、中・上級者になると途端に妙なプライドが邪魔をするのか、辞書を使わなくなる人がいます。
たしかに、上級者レベルになるといちいち辞書で調べなくても前後の表現から推測したり、何となくわかってしまうものです。
しかし、辞書を引いて正しい英文の中での単語の使い方をインプットしていかなければ、TOEIC900突破に必要な語彙力は向上しません。
先ほどのrangeの例文を、音読して、書き出してみましょう。
This beauty salon offers a range of treatments to soothe the body.
(この美容サロンは、身体を癒すためのさまざまなトリートメントを提供しています。)
ここでは、「品揃え」という意味なので、a range of treatmetnsでも、一つのトリートメントという意味ではなく、さまざまなトリートメント、となるのですね。
他にも、同じ意味でa good range of(かなりの品揃え)/a new range of(新型の)/an interesting range of(興味深い品揃え)といった英語表現があることに気づかされます。
このように、辞書は英語上級者にとっても宝の山です。
新しい英単語・熟語と出会ったときは、億劫がらずに辞書を要チェックです。
TOEIC Part4の上級者向け勉強法
私も同じような失敗をすることがあるよ。
壁の落書き(graffiti)ですが、日本でも駅や美術館の説明書など、あちこちに英語があふれていますので、立ち止まって読むようにすると英語を英語のままに理解する能力を鍛えることができます。
上級者レベルになると、少し時間を与えられれば正しく英文を読み解き、自分でも英文を作ることができますが、これをいかにスピードアップするかがTOEIC900越えをするための要です。
TOEIC Part4も、Part3と同様に選択肢と問題の英文が問題用紙に印字されています。
説明文の英文リスニング問題で、アナウンスなどのわりと長い長文が1度だけ放送されます。
読まれる英文が長いので、内容もそれなりにあります。
問題は3問続くので、本文が読まれる前に問題を把握しておかなければ、英語上級者でもポイントを逃してしまいやすいのです。
ここでも、読み上げられた英語を書き取るディクテーションによる勉強法が有効ですが、一文ずつ丁寧に正確に聞き取る能力だけでは全問正解は難しいのがこのPart4です。
記憶力と、問題文と選択肢の英文を早く理解する速読力を養うためには、ある程度まとまった長さの英文を聞いて内容を英語で説明する、書き出す勉強法が有効です。
こんな勉強法は、マンツーマンの英語のネイティブ講師と一緒にやらないとできないのでは?と思うかもしれませんが、安価で一人でもできるんです。
NHKラジオ英語講座の「実践ビジネス英語」のテキストは、書店で500円程度で購入できます。
ネット環境があれば、NHKラジオ講座のホームページから、前週分をいつでも無料で聞くことができます。
1日分の英語レッスンの文量は、Part4問題よりもかなり長いので、十分トレーニングになります。
長文が読まれる前に、ネイティブ講師が聞き取りのポイントを英語で説明するので、それを耳で聞き取り、リスニングに挑みます。
和訳を見ずにリスニングでポイントを聞き取ったことを、一度音声を止めてから(音声を止めないと、どんどん解説に進んでしまうので)書き出してみます。
それから、読まれた本文と和訳と照らし合わせてみると、自分がどの部分を聞き逃していたか、どこがポイントだったのかを確認、認識することができます。
たとえば、What does the woman want to do?(その女性は何がしたい?)というのが問題文だったとしましょう。
This article says there’s presentation on successful company strategies tomorrow, which she’d really like to go, however…
(記事には、成功する企業戦略に関する発表が明日あると記載されていた。彼女はそれに参加したいのだが・・・)
このように、長い一英文の一部に答えが入り込んでいるパターンも多いです。
The woman wants to attend a presentation.
(女性は発表に参加したいと思っている。)
と聞き取りポイントの答えの英文を作ることができていれば、TOEIC Part4で回答となるであろう、「Attend a presentation」も容易に選ぶことができるはずです。
まとめ
役立つ英語表現、英文リスニングのパターンもご紹介しましたので、「そうだったのか!」と思うことがあれば、ぜひ二度、三度と口に出してこの機会に身に付けてくださいね。
Practice makes perfect.
習うより慣れよ、です。
It’s good practice for you to explain things in English.
英語で物事を説明するのは、良い練習になります。
訪日外国人が急増している日本では、観光地での日英二か国語の表示は当たり前のこととなってきています。
まず、英文の説明に目を通してから、次に日本語を読む、という練習をあちこちで繰り返していると、それだけでかなり英語の速読力がついてきます。
これは英語上級者ならではの勉強法ですので、ぜひ意識して日常生活において取り入れてみてください。