TOEICの勉強法!短時間を続ける方法
毎日まとまった勉強時間を取ることができない。
または、まとまった時間で勉強するのは苦手‥‥
そんな方々が毎日コツコツ勉強するためのコツをご紹介します。
この記事のContents
まとまった時間はなくなる?
社会人になると、公私共々用事がどんどん増えて、自分のために使える時間がどんどん減っていきます。
勉強時間についても同様です。
私の例で言うと、社会人になった翌年に結婚しましたので、会社では仕事をして、休憩時間も同僚との話に時間を取られ、家に帰ったら家族と話をして、休日は家族と出かけるというサイクルに入りました。
決まった時間枠で、まとまった時間を期待することは非現実的だと悟りまして、毎日少ない時間を活用すると腹を決めたのでした。
腹を決めて取り組んでみたものの、短時間だから”ソフトな勉強法”と最初は考えていました。
実際に進めてみると、単純に時間を短くするのではなくて、幾つか工夫をした方が良いことがわかりました。
ある意味、私は人柱的でハードだったかもしれません。
そんな私の人柱体験から編み出した勉強法を、できるだけ痛くないところを中心に紹介させていただきます。
短時間勉強のポイント
先に述べましたように短時間だからということで安易に考えず、ポイントをおさえなければいけません。
私がポイントと考えるのは以下の4点です。
・時間を見つける
時間がないという中でも、勉強時間を何とか見つけ出します。
物事の捉え方を変えることによって、捻出します。
・使える聴覚・視覚に合わせたコンテンツ
使える感覚器官(目、耳)に応じた教育素材(コンテンツ)を揃えます。
全てが完璧な状態ではなくても、勉強できるようにするための素材を揃えます。
・積み重ねになる
毎日は細かいステップだが、まとまると進捗感が実感できるようにします。
気づいたら、毎日同じところをぐるぐる回っていたということがないようにします。
Edge of Tomorrowというトムクルーズ主演の映画がありました。
http://www.edgeoftomorrowmovie.com/
死ぬと毎回同じ時間に戻って眠りから覚めるというものです。
勉強は積み重ねですので、こうならない仕組みが不可欠です。
・すぐに片付ける
勉強で何か疑問が出てきた時に先送りにしないようにします。
宵越しの疑問は持たないということです。
では、それぞれの達成に向けてどのように取り組んだかを具体的に解説します。
時間と教材を細分化して再構成する
・時間を見つける
ここが勘所なので丁寧に説明します。
20世紀末、我々は沢山の空き時間を持っていませんでしたか?
恋人と待ち合わせ時間、テーマーパークのアトラクションの列で並んでいる時間、有名ラーメン店の席待ち、取引先との待ち合わせ時間、通勤時間‥。
その時間は何をしていましたか?
本を読む、音楽を聴くというのがメジャーなところではないでしょうか。
では、21世紀に入って、その時間はどうしていますか?
スマートフォーンを使ってFacebook, Twitter, Line等のSNSへアクセス、またはゲームをしているのではないでしょうか。
いわゆる”暇つぶし”です。
その時間は”たまたま”できた隙間時間なのだから、”待っている”感を紛らわすために、”つぶす”しかない、勉強向きの時間ではないと思っていませんか?
もし、今、皆さんが勉強時間がないと感じているのであれば、このような考えを変える必要があります。
勉強時間というと、たとえ短時間であっても机に向かって決めた時間枠で集中して‥というイメージがありますが、これを見直すことから始めましょう。
私がご提案したいのは自分の時間と教材(素材)を細分化して、再構成(組み合わせ)するということです。
大きな石ころも大きなままだと嵩張って瓶に入りませんが、砕いて砂にすると隙間なく瓶を埋めつくことができます。
勉強環境を因数分解すると次のようになると思います。
環境=時間量 x 時間枠 x 場所
机で勉強するときのように、全ての条件が揃っていれば良いですが、ここは発想を変えて、どれか1つが成り立っていれば何とかなると考えます。
例えば、10分という勉強時間が確保できるのであれば、毎日決まった時間枠や場所にこだわらなくても何とかなると考えます。
つまり、次のようにこだわりを捨てる考え方に転換できるのではないでしょうか。
①まとまった時間にこだわらない
②決まった時間にこだわらない
③決まった場所にこだわらない
このように割り切ってしまうと、活用できる時間がどんどん見えてこないでしょうか。
家においては、洗濯物を干している時、アイロンをかけている時、食器を洗っている時、掃除している時、部屋の片付けをしている時等々。
会社においては、始業前、昼休みの隙間時間と通勤時間等です。
目(視覚)は当面のタスクに集中しなければいけないけれど、耳(聴覚)はお留守で良いという時間は以外と多いものです。
勉強するには時間を含めた環境だけでなく、教材(コンテンツ)が必要なので、次に素材も分解していきます。
・使える聴覚・視覚に合わせたコンテンツ
分解した時間と条件に合わせて、コンテンツのポートフォリオ化です。
ポートフォリオの考え方と分類は次のようになると思います。
方針:使える聴覚・視覚に合わせる
①聴くだけ ~ 耳だけあれば何とかなる
②見るだけ ~ 目だけあればなとかなる
③聴いて見る ~ 目と耳だけで記憶が定着する
具体例で説明します。
・聴くだけ
Podcast, CNN, Harvard Business Review, Business English Pod, Manager tools (https://www.manager-tools.com/)
Audiobook (有料はiBookから、無料はiTunes) ※iTunes Uは講義形式が多いです。
・見るだけ
Thomson ReutersのiOS App
Kindle, iBookで入手できる有料、無料書籍
・聴いて見る
インターネットが繋がるところではYouTube(英語教材も多数あります)
インターネットが繋がらないところでは、ビデオレコーダーの持ち出し機能を活用
過去に放映されていたドラマの例としては、24, CSI, Heroes, Lost等有名なものが多数ありました。
どうですか?
目と耳の空き具合の組み合わせにはまるコンテンツを用意しておけば、隙間時間さえも英語漬けにできます。
どういう種類の隙間に、どういうコンテンツを入れるかという話をしましたが、次に1日目・2日目という時間軸方向に進めていく上での話をしたいと思います。
・積み重ねになる
時間がないのですから、無駄に同じコンテンツを毎日繰り返すのは避けたいところです。
勉強に取り組んでいる人としては、積み重ねで次のステップへ進んでいるという進捗の実感を持つことが大切です。
つまり、必要以上に同じことを繰り返さずに、次へ進める・再開できる仕組みが必要ということです。
その仕組みの例がマーカーまたは自動的更新です。
そのような仕組みを持っているツールとしては、iBooks, Kindle, Podcast, iTunes Uがありますので、活用をお薦めします。
電子書籍であれば、前回読んだページから自動的に再開してくれますし、Podcastであれば、既読コンテンツは削除され、新しいコンテンツがダウンロードされます。
手間をかけずにコンテンツを進捗できるツールです。
・すぐに片付ける
短時間で勉強する時に最も難しく、かつ、忘れていけないことです。
欧米のビジネスでも重点になっている行動規範であり、英語で
Get things done
といいます。
反対語は
procrastination
と言って、先送りの意味です。
勉強していると疑問点が必ず出てくると思います。類義語、同音語、慣用表現等々ありますね。
実例で言うとadaptとadoptの違い等です。
疑問が出た時に先送りにすると、どうなるでしょうか?
そもそも毎日短時間で勉強しようとしているのに、先送りしたら、翌日は疑問解決 + 次の勉強で、倍の時間がかかるかもしれません。
1週間もすれば、まとめの長時間勉強が必要になるでしょう。
これでは本末転倒なので、やはり疑問が出てきた時に解決するのが一番です。
幸いにも現代はインターネットがありますので、オンライン辞書等で調べれば答えはすぐにわかると思います。
どうしてもすぐに解決できなかった時はメモをしておいて、当日の24時までに片付けるようにして下さい。
昼休みに勉強して疑問が出て、始業までに間に合わなかったならば、帰宅時の電車の中で解決すれば良いのです。
そうやって、”宵越しの疑問は持ち越さない”という習慣をつけていれば、積み重ねで必ず能力がつきますし、達成感もあると思います。
まとめ
短時間での勉強を効果的・効率的に進めるには、見えていなかった時間を開拓して、その時間条件にフィットするようなコンテンツを揃え、無駄無く進捗する仕組みを使いましょう。
さらに、勉強で出てきた疑問はその日のうちに片付けてしまいましょう。
現代人は時間を有効に活用するツールを手に入れたのですが、未だ使いこなせていません。
時間活用に対する意識が発展途上だからです。
そして、人間自身だけで使いこなす方法は見出す必要はないのかもしれません。
これからの10年間はAI(人工知能)が飛躍的に進化すると言われています。
今はDeep Learningと言って、AI自身が学習する仕組みを進化させていますが、次に来るのはDeep Teaching/Mentoringになると思います。
その仕組みが発展すると、教育分野と生徒の特性に合わせた時間の活用方法が提示されて、それに応じたコンテンツも提供されるようになるのだと思います。
人間がコンピュータに教えるのではなくて、コンピュータが人間に教える時代です。
とは言っても、ここ数年は個人の努力・工夫がTOEICスコアを上げることは間違いないと思いますから、皆さんも継続して勉強を進めて下さい。