TOEICの勉強法!当日の過ごし方と心構え

試験当日は何かとバタバタして落ち着かないものです。適度な緊張感と安心感をバランスさせ、当日の試験に臨む方法をご紹介します。
まずは、緊張しない
いくら頑張って勉強しても、緊張で頭の中が真っ白になっては元も子もありません。
特に、TOEICのように時間がタイトな試験は30秒でも真っ白になると大きなロスです。
そういう意味で、緊張し過ぎないこと大事なことですので、本論の前に対処法を説明します。
TOEIC試験に向けて、一生懸命勉強をしてきたので、何としてもハイスコアを獲得したいところです。
しかし、その気合が緊張を誘発するのです。
ここは気持ちを切り替えて、
“TOEICをきっかけにして良い勉強ができた、スコアの良し悪しに関わらず勉強を続けていこう。”
位にテンションを下げておけば、緊張しません。

これは私が実際に試してみた方法です。
では、本論に入りましょう。

この記事のContents

心技体で対応する

中高大学受験ですと、直前まで単語帳や問題集、ノートを見るということをしてきたと思います。
これは頭脳という人間の一部分に対して働きかけるというアプローチですが、心と体は繋がっていますので、体に対するケアも必要です。
大人になると家と学校の往復だけでなく、誘惑も含めていろいろなことがあります。
ですから、意識して頭脳(心)以外も整えるという取り組みが必要になるのです。
本記事では、心、体に技を加え、”心技体”を準備の軸とします。
心技体とは心、体、技を調和させて、ことに臨むということです。

本記事では次のように対応させます。

(心) 頭脳
(技) 直前テクニック
(体) 体調

それでは心技体によって当日の準備をする上での目指すところを次に見ていきましょう。

心技体の目指す状態

・頭脳状態を最適に(心)
覚える・思い出す・考えるが最も早くできる状態です
試験前に覚えたことを思い出して、考えた上で回答するために必要です。
”覚える”というのは試験前だけでなく、試験中も短期記憶能力として必要です。

・体調を崩さない(体)
絶好調である必要はありません。著しい頭痛・腹痛・歯痛がないことです。
体がだるいと頭脳にも影響するので、心と共にケアしておく必要があります。

・自己暗示(技)
聴く、読むが素早くできることを意識付けすることです。
練習を十分にした上で、できた時のイメージを定着させます。
次に、目指す状態へ到達する、あるいは近い状態まで持っていく方法について解説します。

目指す状態への到達方法

・頭脳状態を最適に
最低でも気試験開始3時間前には起床している必要があります。

人間の脳は起きてから3時間で活性化します。

さらに逆算すると、起床の7時間前には床に入ってください。

海外出張をする方は時差ボケをご存知体験があると思いますが、朝一番から始まる会議では英語脳に切り替わっていないため、話すのも聴くのも、うまく行かなかったのではないでしょうか。

TOEIC試験でも同じことが起きます。

ネイティブでない限り、英語を扱う時は、普段よりも頭の回転を速くして対応すると思います。

寝不足で起床と睡眠の境界が曖昧になると、この回転が速くならないのです。

朝起きたならば、英語放送のラジオまたはPodcast等を聴いて、英語脳を覚ましてください。家族にも英語で挨拶です。

食事は炭水化物含めた糖質も摂取するようにしてください。

脳は欲張りなので、糖欠になると、働きが鈍くなります。

ただし、摂取する量は適量にして下さい。

ごはんを3杯も4杯も食べると、胃のほうに血流が行ってしまい試験に集中できなくなりますので、ご注意ください。

その後、会場へ向けて出発すると思いますが、電車やバスの中では居眠りをしないようにしてください。

試験の3時間前に起きた苦労が水の泡となってしまいます。

眠らないようにするためには、電車の中では座らずに立つとか、一緒に行く人がいるなら話をしているのが良いと思います。英語で会話できれば、なお良いです。

以上を実施していただければ、頭脳は活性化した状態で試験会場へ臨むことができると思います。

・体調を崩さない

こちらは脳と違い、絶好調である必要はありません。

あまり調子が良すぎると落ち着かない人になってしまいますので、平静を保てる程度のコンディションが良いと思います。

体調を整えるためには前日の行いが鍵を握ります。夜8時過ぎたら食事をとらない、寝る前に飲酒をしない、カフェインをとらない、スマホを見すぎない、夜通し勉強しない。

ただでさえ緊張して寝付けない傾向があると思いますので、飲酒やカフェイン等の睡眠阻害物は摂らないようにしましょう。

夜遅くに食事をとらないというのも、翌朝に胃もたれをさせないために必要なことです。

朝食は先に述べましたように、炭水化物を含めて普通にとっておけば大丈夫です。

会場に向かう時に、電車を利用している場合は、駆け込み乗車や乗り換え時のダッシュは止めましょう。

躓いて、足や手を打撲してしまったら、試験に影響します。

私の友人で、テニスの試合に向かう電車に駆け込み乗車をして、ドアに手をはさまれて、当日の試合に出場できなかった人がいます。

皆さんも十分に注意をして下さい。

会場に着いたら試験が始まるわけですが、注意しなければならないことは、試験時間の長さです。

説明を含めて2時間半超ありますので、水分のがぶ飲みはしないようにしてください。

具合が悪くならない限り、試験中にトイレに行くことはできません。

特に夏場等、喉が渇きやすいときは要注意です。

・自己暗示

暗示というと胡散臭いですが、練習をしたことが試験中に最大限発揮するための、最後の詰めという位置付けで受け取って下さい。

したがって、前勉強・練習があって初めて効果を発揮します。

TOEICでスコアが伸びない方々が試験終了直後に叫ぶのが ”時間が足りなかった~”です。

リスニングにおいて試験に追い立てられ、リーディングにおいて、問題文の読み込みに手間取ると、時間が足りないということになります。

リスニングにおいては聴き取りや理解のスピードが遅く、リーディングにおいては問題文の趣旨把握に時間がかかっているということです。

問題文に対する理解のスピードが遅いと、その後に来る設問を理解して回答する時間も削られてしまうことになり、ドミノ式にペースが崩れてしまいます。

対策は必須で、次のようにすると良いと思います。

リスニングについては、会場に着くまでの間、”高速再生”英語で耳と脳を鳴らしておくのが良いでしょう。

私の場合、適正な倍率は1.5倍です。直前まで、高速で聞いていれば、試験内容説明のナレーションがとてもスローに聞こえてくるはずで、その後の問題文も比較的楽に聴き取れるはずです。

リーディングについては、家を出るまでの間に英文ニュース等で、意識して早く趣旨をつかむ練習をして下さい。

タイトルやヘディングを隠したまま、記事本文を読んで1行で趣旨を表現します。

作った趣旨が、隠していたタイトルと一致していれば、趣旨を掴む力が付いていると言えます。

これは、練習すればするほど効果が出るので、当日に練習することにも意味があるのです。

会場に着いて、机に付き、問題用紙しかない状態になったら、深呼吸をして”自分は英文が早く読めた”と頭で繰り返して下さい。

過去形で語るところがポイントです。

 未来系だと希望を言いっぱなしですが、過去形ですと速く読むことを完了していますので、”趣旨を掴めたイメージ”のところも湧いてくるはずです。

 

まとめ

準備は前日から始まっており、特に体調を整えることに気をつけて下さい。

当日は心技体を全て整える日です。それぞれに対して予定していた準備を行って下さい。

その他、基本中の基本、持ち物は忘れないようにしましょう!

以下に持ち物リストがあります。

http://square.toeic.or.jp/prsw/400-695/simulation/05.html

”Failing to prepare is preparing to fail”

という言葉通り、準備は試験本番と密接な関係にあります。準備を怠らないで、試験に臨みましょう。