TOEICの勉強法!600点を超えた時を経験者が語る
この記事では、TOEICの勉強法について、600点以上のスコアを持っている筆者が、600点を超えた時どのような勉強をしたのか、その時の体験談も踏まえて、どのような勉強をしたのかをお伝え致します。
引用:https://www.euro-fusion.org/2012/01/inconel-600/
この記事のContents
はじめに
TOEIC試験で600点を超えた点数を獲得したことがある人はどれくらいいるのでしょうか。
総得点990点のこの試験で600点を超えると言うことは試験全体の6割を獲得すると言うことです。英語初心者にとってはかなり高い壁であり、英語を専門にする人や就職活動中の人であれば取っておくことで有利になる点数でもある600点ですが、900点以上を取った筆者にもこの点数を獲得したことがあります。
その時の体験談などを、当時の経験などを踏まえて、この記事で語っていくことにいたします。
受験時は大学生だった
筆者がTOEIC試験を受験しようと決意したのは、もう10年以上も前、某大学の学部2回生の冬頃です。
この頃、TOEIC、英検、TOEFLと言った資格試験が就職活動のエントリーシートや履歴書に載っていると優位に立てるという学生部の触れ込みもあり、多くの学生が受験していたと記憶しています。
わけても筆者の所属していた人文系学部の英語系学科では、英語関係の仕事につく人間が獲得しておくべき資格としては英検二級以上が推奨されていましたが、なかでもTOEIC730点以上を獲得した学生には、英語読解関係の専門教科において無条件で「優」の成績が認定されると言うインセンティブが存在していました。
このため、意識の高い学生や、自分のスケジュールに合わせて試験期間中に楽をしたい、すなわち手っ取り早く優を取って他の試験に時間を回したいと言うものぐさな学生まで、TOEICの受験に勤しんでいたと記憶しています。
また、授業のリスニング力育成学科で、ケンブリッジ大学が出版していたTOEIC試験リスニング問題冊子を使い、実際の模試のようなスタイルで講義をしていたことも、TOEICに抵抗がなかった理由の一つです。
筆者は大学入学とほぼ同時期に英検二級に合格し、2回生の夏頃に英検準一級も獲得していたこともあって、そろそろ上の試験を目指そうと考えていました。
勿論、TOEICで単位認定されることもインセンティブの一つではありましたが、個人的には英語をできるだけ極めていこうという生涯的な目標の一環としてTOEICを受験したいと言う気持ちが芽生えていたことをおぼろげながら思い出すことができます。
また、海外留学の客観的基準として重用されていたTOEFLの受験が当時住んでいた地域では行われず、首都圏などの大都市でしか行われなかったと言うことも、TOEICに受験をシフトした結果に繋がっていたと回想します。
(今では合格していますが)英検一級合格を最終目標としていたこともあり、TOEICはその合間に受ける試験としてちょうどいいな、と言う意識もありました。
当時はまだパーソナルコンピューターやインターネットが現在ほど普及しておらず、クレジットカードを持っていなかった筆者の試験の申し込みは学生生協や書籍で試験料を代納して、試験団体に別途申し込みハガキや封筒を郵送すると言うものでした。
今ではあまり見られなくなりましたが、地元の駅の傍にあった書店の資格試験申込書コーナーで、青色のTOEIC受験申込書を手に取り、赤い申し込み用紙に記入したものです。
引用:http://2.bp.blogspot.com/-e_HXwrkJFwk/UyrZwNDYFdI/AAAAAAAAeYU/2POFOrkqxIc/s800/tatemono_honya.png
受験対策は公式問題集がメイン
さて、受験の対策ですが、当時でもそれなりにTOEICの試験対策問題集は多数発行されてはいたものの、やはり「公式ガイド&問題集」は欠かせない試験対策問題集でした。この問題集を買って学習することを試験対策の基本にして、受験対策を始めました。
引用:https://www.amazon.co.jp/TOEIC%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89-%E5%95%8F%E9%A1%8C%E9%9B%86%E3%80%88Vol-2%E3%80%89-Chauncey-Group-International/dp/4906033334/ref=sr_1_40?s=books&ie=UTF8&qid=1471175842&sr=1-40&keywords=toeic+%E5%85%AC%E5%BC%8F%E5%95%8F%E9%A1%8C%E9%9B%86
大学の講義で使われていた前述のTOEICのリスニング問題集は、当時の筆者にとって大きな助けになりました。
と言うのも、当時はまだTOEIC試験の研究が発展していなかったために、大型書店や大学生協などで購入できる書籍もそこまで多くなく、また値段もそれなりに財布に厳しいものだったからです。そこで、大学のリスニング教材が置いてあるフロアに通ってはカセット(!)教材を利用して問題文を解く、と言う学習を繰り返しました。自宅にはラジカセを用意し、CD教材を繰り返し聞いて勉強したものです。
昔のTOEICは解きやすかった
当時、大学でTOEICの受験対策講義とリスニング対策を担当していたカナダ人講師に教わったことですが、「TOEIC試験には解き方のコツがある」と言うものです。例えばリスニング問題に関して言えば、ほぼ全般において、「和製英語は使われない」「読まれる問題文を繰り返すような単語は正解ではない」「5W1Hを見極めろ」と言うところです。
これはどういうことかと言うと、英語を英語として理解せず、あらゆる国の言葉で勝手に翻訳・内面化してしまっている言語は絶対に正答ではないことです。
また、問題文に読まれるような英語に脊髄反射のように反応して「それが正解だ」と短兵急に選択するような、英語を全く理解できていないような、或いは相手の言いたいことを正確に理解できないような選択は弾かれると言うことです。更に、5W1Hを理解できないような英語学習者も弾く、と言うことでもありました。
その上、その当時のリスニング問題は写真問題が現在の形式と比べて比重が多く、20問もあり、今述べたようなテクニックを使えばかなりの問題を解くことができたのです。
勿論、筆者もこの手法を使うことに躊躇しませんでした。
受験当日までの日々は中々にハード
しかし、幾ら解きやすかったとは言え、当時大学生活とアルバイトとを並行させていた筆者にとって、TOEIC試験の学習はそれなりに厳しいものでした。通常の講義もあり、仕事もある。その中で確実に学習を積み上げなければならない、ということで、どこかで学習量の帳尻を合わせなければいけません。
筆者が編み出したのは、学部生によくある光景である「内職」、すなわち一般講義の中で明らかに試験期間の復習だけで単位が獲得できる、またはレポートメインでも単位が取れる講義では、TOEIC試験のリーディング問題をやってしまう、と言うことです。
90分ある大学の講義の中で30分以上をリーディング試験学習に割けたこともあり、この作戦は功を奏しました。中には内職禁止と言う教授や講師も多かったので、内職をする際は講堂の後ろ側に席を取り、必死にテキストを見せないようにしながら解答をしていたことを思い出せます。
引用:http://habamaoh.com/wp-content/uploads/2015/01/study-900×600.jpg
こうした学習を積み重ね、多い時は3時間、少ない時でも1時間はTOEIC試験の勉強に注ぎ込んでいたという計算になります。無駄な時間の浪費が許されない学生時代ですから、とにかく詰め込めるだけ勉強時間を確保していました。
試験当日、頭が真っ白になる
さて、こうして試験の当日になりました。自信はある程度あったものの、最初に受ける試験ですし、今ほど英語力も磨かれていませんでしたから、やや緊張していたことを覚えています。
いざ試験が始まる時間になると、問題は持ち帰れず、音声は二度放送されないので聞き漏らせないことなどがアナウンスされ、どんどんと緊張が高まってきた覚えがあります。
試験が開始されると、英語音声でリスニングが始まります。
最初の写真問題は大丈夫だったのですが、質疑応答からだんだんと理解速度が遅れ気味になり、ナレーション問題に入るあたりで一問遅れ、そのまま次の問題に移る、と言う悲しい事態に。
このズレがおそらく多くの選択肢を不正解に導いてしまったと今では考えます。そのままリスニングセクションが終わってリーディングに移動した瞬間に頭は一時真っ白になり、時間に追われながら最後まで解答できない…と言う結果に終わってしまいました。
引用:http://www.lifehacker.jp/assets_c/2014/11/141114failures-thumb-640×360-81277.jpg
おわりに:試験結果
さて、そうして惨憺たる状態で終わった筆者のTOEICですが、一か月後に送られてきた試験結果は645点でした。最初の試験にしてはなかなか上出来だった、とは思いましたが、今から考えるとやはり受験テクニックに頼り過ぎ、基礎充実の準備時間が少なかった、と言う反省点が浮かびます。それでも600点を超えられたのは、それまで英検などで培っていた部分があったからだと思います。皆さんは是非基礎をしっかり学び直して試験に挑むようにして下さい!