TOEICの勉強法!やる気を結果につなげる戦略的勉強法
英語の勉強をやる気はあるが続かない。
途中で目的を見失いやすい。
やる気だけで結果が出るのか不安。
そんな人に継続してやる気を維持し、結果につなげる勉強法を御紹介します。
継続してこそ本当のやる気
英語の参考書を見たり、こういう記事を読んだりする人は「やる気」はあるのだと思います。
学ぶ速度を上げるためにはやる気が何よりも大切で、多少大変なことがあっても乗り越える原動力になってくれます。
一方で、結果が伴わないと「やる気」の空回りということになってしまい、疑心暗鬼の末にやる気を失って、英語から遠ざかってしまうことになります。
やる気を継続するためには何よりも結果に結びつけることが必要です。
結果に結びつく方程式さえ身につけてしまえば、語学力はあるタイミングで飛躍的に伸びます。
具体的な目標を作る
英語が好きだから英語を勉強するというのも良いのですが、成果を実感するためには実際に使えそうな用途と結び付けた具体的な目標が必要です。
例えば、「英語でプレゼンができるようになる」等であれば、周りの人に成果のほどを評価してもらいやすいと思います。
プレゼンの構成でライティング/リーディング力が付きますし、実際に話すことによってスピーキング/リスニング力が付きます。
例えば、プレゼンの質疑応答について次のような受け答えを目標として見ましょう。
Q: Regarding point A on slide 5, you said the market has been shrinking. What do you think causes that situation?
A: Based on what we’ve learned from environmental analysis, saturation of smartphone market is primary cause of it. Because huge portion of our revenue has come from smartphone vendors.
ポイントは質問に対して「何を持ってこう考える」と答えられるようになることです。
さもないと、再度「なぜ、そう思うのか」ということになり延々と質問が続きます。
現状とのギャップを把握する
具体的な目標ができたら、現状との差を見ます。
この現状との差(ギャップ)が「課題」になります。
目標と現状のギャップがわからないと、それを埋めるための対策を立てることもできないので、このプロセスは非常に重要です。
例えば、「英語でプレゼン」の場合に現状が「時系列の説明がネイティブに伝わりにくい」のであれば時制の使い方に課題があるのですし、「プレゼン後の質疑応答がスムーズにできない」のであれば聴き取りと文脈解釈に課題があります。
先の例で説明しますと、現状は次のような状態だったとします。
Q: Regarding point A on slide 5, you said the market has been shrinking. What do you think causes that situation?
A: Yes it’s shrinking!
相手の言っていることを繰り返すだけで、かつ時制もおかしく、原因を述べるまで行き着いていません。これが課題になります。
ギャップを埋める対策を具体的に出す
課題に対して対策を出していきますが、対策も「リスニングの練習をする」というような抽象的なものではなく、「言われたことを理解した上で、主張の理由も付けて回答できるようにする」のように具体的にする必要があります。
抽象的なままですと、成果が出ているかどうかも実感できないからです。
先の例をもう少し対策として詳細化すると、「聴き取った内容からイメージを組み立てて、主旨と文脈を解釈する」「主張とその背景を論理的に組み立てて回答する。」という2つの要素に分けることができます。
2つの要素に分けたら、それぞれ個別に練習をしていきます。
それぞれについて説明します。
<聴き取った内容からイメージを組み立てて、主旨と文脈を解釈する>
一言で言うと絵と音声を結びつける練習です。
海外ドラマやニュース等で映像を観ながら音声を聴くことによって、脳内にイメージと音声の組み合わせを作ります。
次に音声だけを聴いて、おおよそのイメージが頭の中にできるかを確認します。
できるようになったら、主旨と文脈を書き出す練習をします。
これで、音声を聴くだけでイメージが思い浮かび、文脈を導き出せるようになります。
<主張とその背景を論理的に組み立てて回答する。>
これは能動的なアクションなので、少し多めに時間をとって勉強しても良いかもしれません。
「論理的に」ということを簡単に言うと、「AだからB」と言うことが必然的に言えると言うことです。
例で説明します。
A: The structure became obsolete because of new way of building.
新しい工法によって、その構造は旧式になった。
B: The structure became obsolete because of him.
彼のせいで、その構造は旧式になった。
Aは誰もおかしいと思いませんが、Bは何のことかよくわかりません。
Bの場合、論理的ではないと言います。
言い換えると、「論理的」とは誰が聞いても「そうだよね」と言える根拠を示すことです。
効果を確認する
すぐに効果は上がらないと思いますので、1月後に学習の成果を確認します。
確認の仕方は定性的なものと定量的なものがあります。
「なんとなく理解できるようになったみたいだ」という定性的なものでは成果を実感できないと思いますから、「聴いた英文のうち70%は理解できるようになった。」という定量的な測定にした方が良いと思います。
この数字の70%のところを80%、90%と上がるようにしていけば良いのです。
注意して欲しいのは、70%→80%と80%→90%を目指すときの勉強法は変える必要があるかもしれないということです。
例えば、70%→80%までは1か月で達成できたのに、80%→90%は2か月経っても達成できないということがしばしば起こります。
正答率が高くなっても解けない問題というのは難易度がいので、同じ勉強法では得点できないのです。
悩む必要はありません。
例えば聴き取りの文脈解釈では時・場所が明言されていない場合は少し難易度が高くなります。
例で説明します。
Thank you for joining this meeting today and purpose of the meeting is to let you all of you know what managements have decided under company’s financial situation.
As many of you might know we’ve decided to cut cost by 20% in order to avoid red situation.
We won’t work overtime as of today.
That’s the only thing we can do now after we’ve taken any measure possible to reduce expenditure.
最初の1行があるのとないのではずいぶん理解度が変わるのではないでしょうか。
この行の意味を解釈して、全体の主旨・文脈を理解できるレベルが80%だとしたら、最初の1行がなくても、文脈を類推し質問に回答していくレベルが90%です。
80%のレベルまでは書かれていることを読み込んで理解すれば良いですが、90%では聴きながら欠けている背景を補完して文脈を読み解く練習が必要です。
このようにレベルが上がることによって、見えてくるものが違ってきます。
見えなかったものが見えてくると言った方が正しいかもしれません。
見えてきたものは新しい課題ですから、それに対策をしていけば良いのです。
それが、「やる気」が「結果」につながり、次の「やる気」を生む方程式です。
まとめ
具体的な目標を立てて現状とのギャップに対して具体的な施策を打つことにより、それまで気づかなかったこと・見えなかったことが見えるようになります。
その新たな課題に対策をしていけば、さらに見えなかったものが見えるポジティブスパイラルを築くことができます。
是非、「やる気」を失わないように工夫をして勉強を続けて下さい。