TOEICの勉強法!スマホを駆使し通勤・通学時勉強で800超え リスニング編
スマホ・タブレットの機能を通勤・通学時間に集中して使い倒し、800を超えるリスニング勉強法をご紹介!
2007年にiPhoneが発売された時のキャッチフレーズは次のようなものでした。
”Your life in your pocket.”
電話とネットワーク機能を備えたこの小さな情報端末は、その後の世界を変えました。
このスマホを活用した英語リスニングの勉強法をご紹介します。
【スマホは生活の一部に】
音楽・写真・動画という日常視聴するコンテンツがコンピュータ並みの性能を持つ小さな端末に納まり、いつでもどこでも楽しむことができるようになりました。
10年前、電車中における人々の行動は「眠る」「新聞を読む」「漫画を読む」「文庫本を読む」「参考書等、本を読む」「友達と話す」等でした。
そうそう、大きめのノートパソコンで仕事をしていたビジネスマンとかもいらっしゃいました。
今はどうでしょうか?
9割以上の方が、スマートフォーンを操作しているのではないでしょうか。
街を歩く時も片手にスマートフォーンを持っている人が多いです。
もはや体の一部になっているのではないかと感じるほどです。
いつも自分と一緒で、音声・動画・テキストを初めとした様々な情報を持つことができる。
いつでもどこでも勉強したいEnglish Learnerにとって、これほど便利なツールはありません。
ここではスマホを駆使して、TOEICのリスニング対策に役立てる方法について解説します。
スマホの特徴
まず、最初にスマホの特徴を英語勉強を踏まえながら把握しておきましょう。
・機動性、機能性、ネットワーク
スマホはどこにでも持ち運ぶことができる機動性があり、使う場所を選びません。
また、後から必要な機能を自分で追加できる機能性・拡張性を備えています。
さらに、音声・写真・動画等のデジタルコンテンツを送受信したり、アプリをダウンロードするネットワーク機能を持っています。
この特徴によって、いつでもどこでも、好きな機能やコンテンツを使うことができます。
自宅やオフィスのパソコンで何かをしようと思ったら、操作する人がパソコンという機械のそばまでいかなければなりません。
スマホの場合は、機械の方が人に付いてきてくれるということです。
・更新性
アプリ、コンテンツともに更新することができるので、自分仕様に近い形にできます。
例えば、語学勉強において、単語学習中であれば、辞書アプリやボキャブラリ・コンテンツを入れておくことができます。
実用的な英語を学習したいのであれば、英語のPodcastや電子書籍ダウンロードして視聴できます。
さらに、これらのコンテンツを更新し続けることができます。
この更新性をうまく活用することにより、飽きない英語学習が可能となります。
・継続性
これは「中断に強い」といった方が良いかもしれません。
スマホは電話機能があり、すぐポケットやバックに出し入れできる便利なものです。
これを違う面から見ると、着信があったり、電車の目的駅に着いた等で、操作を中断することが頻繁にあるということです。
スマホはそういう中断操作を前提に作られていますので、音楽・動画や読み物の中断した時の状態を保存しておき、次に使う時に中断したところから復帰してくれます。
電車の中でリスニングの練習をしていたら、友達が乗ってきたので、イヤフォンを外して楽しく話し込むというのは、皆さんも経験があると思います。
この時、中断・再開時の面倒なことはスマホに任せておけば良いということです。
続いて、このスマホをTOEIC対策にどう役立てるかを理解するために、TOEICスコア700超の受験者達の弱点を見ていきましょう。
受験者レベルと弱点
国際ビジネスコミュニケーション協会ではTOEICの各スコア別に長所と弱点を公開しています。
対策をする上では、長所よりも弱点のほうが参考になります。
リスニングについて、レンジとしてはスコア275~370を想定し、到達しなければならない目標は次のようになります。
<目標>
・趣旨、目的、基本的な文脈の理解する
・文詳細を理解する
そして、弱点(課題)を要約すると次のようになります。
<課題>
・難しい語彙
★広い範囲にわたる情報の関連付け
・複雑な構文
・否定構文
★情報が繰り返されない
★言い換え
・難しい文法
★印をつけたものが、スマホに関連させた方がより対策できるものです。
課題に対策するにあたり、共通の準備としてPodcastおよびiBooks等からAudiobookを入手しておくことをお薦めします。
Podcastは聴きたいコンテンツを登録しておけば、自動的に更新してくれるものです。
Audiobookは書籍を朗読したものを音声ファイルとしてスマホへダウンロードできるもので、iBooks等で入手可能です。
どちらも、有料版もありますが、無料コンテンツも多数あります。
Podcastの再生時間は長くても数十分で、登録されているコンテンツを聴ききってしまうと、次のコンテンツが登録されるまでは待つ必要があります。
Audiobookの再生時間は数時間が普通ですので、Podcastのコンテンツが更新されるまでのつなぎとして使うことができます。
PodcastとAudiobookを併用することによって、継ぎ目のないリスニング練習ができます。
なお、Podcastは途中で更新が止まってしまうものも多いですから、できるだけコンテンツの蓄積されてそうな、あるいは、更新頻度の多いものを選んでください。
更新が止まっても、過去に遡ってしばらくは聴けますから。
では、それぞれの課題についてスマホに関連させた取り組みを説明します。
広い範囲にわたる情報の関連付け
Podcastが更新性がありますので、同じものを二度と聴かないという使い方をお薦めします。
1本あたりの再生時間が意外に大切です。
あまりに長すぎると全体像を把握できなくなりますので、できるだけ短いものを選ぶの良いと思います。
次のコンテンツが英語の勉強にはお薦めです。
BBC The English We Speak
http://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/the-english-we-speak
1本あたり3分前後ですので、集中して聴けると思います。
最初に世間話があって、中盤は英語の使い方の勉強で、最後に世間話の続きです。
実はこの最初と最後の世間話のところが、TOEICのPart2, Part3対策に生かせます。
発音はブリティッシュアクセントです。
あっという間に終わってしまいますが、短いので1回聞いただけで全体像を把握できるようになると思います。
情報が繰り返されない
1回きりの練習をするのですから、更新性のあるコンテンツを使用して、使い切りが良いと思います。
ニュースは毎日配信されますので、向いています。
BBC Global News Podcast
http://www.bbc.co.uk/programmes/p02nq0gn/episodes/downloads
BBCが提供するニュースです。
ヘッドライン → 概要 → 詳細の順に説明されるので、わかりやすいと思います。
次々に読み上げられて、本当に1回しか流れてこないので、練習になると思います。
途中でフォーカスされたニュースがいくつか流れ、このニュースは他と違い、数分の時間がさかれ、現地レポートもあります。
現地レポータとアンカー(司会)との会話もありますので、Part2, Part3, Part4の練習になると思います。
発音はブリティッシュアクセントです。
ABC World News Tonight David Muir
http://abcnewsradioonline.com/world-news-podcast/
アメリカ、BBCが提供するニュースです。
ヘッドライン → 概要 → 詳細の順に説明されます。
アンカーと現地レポータとの会話はほとんどなく、ニュース当事者または記者音声の引用だけになります。
発音はアメリカンアクセントです。
言い換え
同じ意味を別の単語あるいは連語で置き換えるというのは英語でもよく起きます。
特にビジネスではストレート、婉曲、厳格等、使い分けます。
ビジネスも踏まえて、最適のコンテンツが次のものだと思います。
Business English Pod
https://www.businessenglishpod.com/
最初にビジネス(ケース)会話があって、その後に解説があります。
キーフレーズについて、意味は同じで、言い換えたフレーズを5種類ほど、必ず挙げてくれます。
例えば、部下に提出してもらった資料の修正依頼をしたい時の言い回しの例です。
1) Hey, Thank you for the report. It’s well summarized. Can I ask another thing to add…
2) John, The material you compiled is amazing. I should have told you but I found some items need to be improved. May I ….
3) What you’ve written on your report is excellent. And I think we need to finalize it together at my desk. Do you have a moment ….
これは相手を気遣って、最初は褒めて、次に改善点を指摘するという定番です。
課題と対策の解説はここまでで、次に注意していただきたいことを説明します。
注意すること
歩きスマホ、つまり歩きながら操作するのはくれぐれも控えてください。
自分も周りの人も危険ですので、操作する時は安全なところに立ち止まりましょう。
また、ヘッドフォン、イヤフォンも両耳を塞ぐタイプタイプものがありますが、電車の中では良いのですが、外でかけるのは控えましょう。
最近のハイブリッド車や電気自動車は非常に音が静かで、後ろから近づかれても気づきません。
片耳タイプタイプものが安全ですし、騒音の中でも聴き取る力も付きます。
まとめ
エンターテイメントやメールだけでなく、語学学習のツールとして、スマホを使いこなすことによって、通勤通学や誰かとの待ち合わせ時間さえも、勉強時間に変える事ができます。
せっかく新しくできた勉強時間ですから、ポイントを押さえた上で、有効に活用して下さい。