TOEICの勉強法!大学勉強との連携で、スコアアップする勉強法 リスニング編

大学入学で受験は終わり、「キャンパスライフをエンジョイするぞ」という方も多いのではないかと思います。
できれば、会社の仕事も引き続きエンジョイできるように在学中スキルを付けておきたいものです。
中でも有力なスキルが英語だと思います。
ここではTOEIC対策に有効な勉強方法を中心にご紹介します。

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進化し続ける大学

大学では通常、専攻分野というものがあります。
自分の専攻分野を深く調べようとすると、英語で調べる必要が出てくることがあります。
以前であれば、図書館の奥の棚にひっそりとしまわれていた英語書籍を借りて調べたものです。
今では、英語の情報は論文公開とともにインターネット経由でアクセスが可能です。
21世紀の情報化された大学で、英語のリスニングを勉強する方法を解説します。

大学勉強の特徴

大学勉強は次のような特徴を持っています。

・専攻分野がある
専攻分野があるということは専門的に掘り下げる領域があるということですので、英語についても専門用語・表現を覚える機会です。

・一般教養分野もある。(単位制なので、網羅的になっている)
一般教養分野は、日常会話や一般ビジネス表現を学ぶ機会となります。

・自由度がある。
自由度があるというのは自分の裁量が最大限生かせるということです。
自習時間もあると思いますので、自由に勉強ができます。

・学ぶ仲間がいる(講師、教授、学友)〜 質問できる人がいる
共通の目標を持つ人を先輩・後輩問わず仲間とすると、1人よりも心強く勉強することができます。

・環境(時間や場所、施設)も勉強に適している
そもそも勉強するために通っているのですから、英語の勉強においても適した環境のはずです。

続いて、大学勉強をTOEIC対策にどう役立てるかを理解するために、TOEICスコア700超の受験者達の弱点を見ていきましょう。

受験者レベルと弱点

国際ビジネスコミュニケーション協会ではTOEICの各スコア別に長所と弱点を公開しています。

引用:http://www.toeic.or.jp/toeic/guide04/guide04_02/score_descriptor.html

対策をする上では、長所よりも弱点のほうが参考になります。
リスニングについて、レンジとしてはスコア275~370を想定し、到達しなければならない目標は次のようになります。

<目標>
・趣旨、目的、基本的な文脈の理解する
・文詳細を理解する

そして、弱点(課題)を要約すると次のようになります。
<課題>
・難しい語彙
★広い範囲にわたる情報の関連付け
・複雑な構文
・否定構文
・情報が繰り返されない
★言い換え
・難しい文法

★印をつけたものが、大学勉強に関連させた方がより対策できるものです。

勉強のための情報ソースとしては、インターネット上で大学のサイトを探すのが良いと思います。
いくつか例を挙げておきます。

Stanford University

引用:https://www.stanford.edu/

スタンフォード大学のホームぺ時ですが、大学の概要から入学、授業、研究内容が公開され、非常に充実したホームページになっています。
研究内容の概要やオンライン講義のサンプルビデオもあります。

Massachusetts Institute of Technology

引用:http://web.mit.edu/

マサチューセッツ工科大学のホームページです。こちらも入学、授業、研究等の項目がありますが工科大学のため、理系ではない人には一見、難しく見えてしまうかもしれません。
この大学のビデオ素材は次のアドレスに集積されていて場所はわかりやすいです。
http://video.mit.edu/
講義ビデオも観ることができます。
当然ですが、大学関係者以外が閲覧できるものと、できないものがありますので、注意して下さい。
画質は良くないですが、音質はそれほど悪くなかったです。

大学のホームページに加えて、iTunes Uにはフリーで閲覧できる世界中の大学の講義ビデオがありますし、Podcastでも講義音声と一部のビデオが入手できますので、活用してください。

個別の課題に入る前に共通の枠組みを説明しておきます。
特にリスニングは音声でしか情報が入ってきませんので、この枠組みを頭に想定しておくことはスピーディな理解をするためにも不可欠です。
英語というのは論理的な組み立てをする言語ですから、世間話でない限り、一定の構造を持っており、大学の講義や論文ではその傾向が顕著になります。
基本構成は次のようになります。

– abstract
概説
– background
研究の背景、何で研究することになったか
– aim or purpose of research
研究の目的
– method used
使用した(検討、計算、実験)方法
– findings/results
結果、発見
– conclusion
結論、結果から導き出されたこと

論文の場合はabstract(概説)が入ります。
プレゼン等の説明でも簡単に入ることがあり、説明する項目を単純に列挙するだけの”descriptive abstract”と、聴き手にとって意味のある話か否かを伝えるための”informational abstract”があります。
新しい話で、関係者に積極的に聞いてもらいたいのなら、後者を選択します。

このように構造があって、教授の講義や学生のプレゼンがされるのだということを覚えておいてください。

では、それぞれの課題について、大学勉強に関連させた取り組みを説明します。

広い範囲にわたる情報の関連付け

これは先に説明したabstractの中に、次にありますように殆ど含まれています。

• Purpose, methods, scope, results, conclusions, and recommendations
• Highlight essential points

そして、abstractの長さがPart7としてはちょうど良い長さになります。
音声で説明するときは”abstract”ではなく、”introduction”という形になります。

In a collaborative environment such as designing products, people actively communicating and working together to establish design goals, search through design and hardware problem spaces, determine design constraints, and figure out a design solution.
The steps involve in the early stage of design process is very critical to have better mutual understanding and collaboration among designers.
However, most computer hardware and software do not provide sufficient support in the early stages which is often chaotic.
The vertical desktop display is not designed for multi-user, face-to-face interaction and is not relevant to group conversation.

難しそうに見えますが、作業環境の研究に関する話です。
設問は次のようになります。

Part7-Question:
What is a primary issue of the environment?
A) There is no food supply.
B) Desk and chair are not located properly.
C) Neither hardware nor software is enough for collaboration.
D) Desktop computer is placed on stage.

言い換え

言い換えといっても、講義やレポートで頻出しますので、意識していれば覚えるのはそれほど難しくありません。
いくつか例を挙げます。

objective = purpose = 目的
例) Purpose of this report, Objective of the experiment.
レポートの目的、実験の目的

take into consideration = take into account = 考慮する
例) Temprature and humidity need to be taken into consideration when it comes to evaluating results of experiment.
実験結果を評価するときは、温度と湿度を考慮しなければならない。

affect = impact on = influence on = 影響を及ぼす
How IoT and AI will affect human life in a future.
人類の将来に対するIoTとAIの影響の及ぼし方
The changes of chemical composition caused great impact on that compound.
化学組成の変化はその化合物に大きな影響をもたらした。

「目的と結論、そしてそれが他のことに対してどう影響するか?」というのが研究の基本ですから、これらの言葉をできれば毎日使うようにして下さい。

まとめ

社会人とは違って、学生の時は会話の機会はあまりないのかもしれませんが、リスニングの機会は自らが作り出すことができます。
特に自分の専門分野の勉強を英語でしておくと、論理的に整理する力も付きますし、その考え方が社会人になっても役に立ちます。
もちろん、TOEICにも活かせますので、「このレポートのここはTOEICの設問的だな」ということを時々頭に浮かべながら、勉強を進めてみてください。