TOEICの勉強法! 800を目指すにはどうする?
TOEICの試験経験もある程度はしてきた、点数も最初から見るとだいぶ上がってきた、でもなかなか上級者のレベルには行けない、800点を超えることができない…そう思っている人も多いでしょう。
この記事では、そのような人のために、どうすればTOEICで800点以上を取れるようになるか、目指すにはどのような方法を取ればいいのか、を書いていこうと思います。
この記事のContents
TOEICスコアとできることの目安
まず、TOEICテストにおける800点というレベルがどの程度のものなのかを再確認しておくことが重要です。TOEICを主催するETSのホームページから800点を超える人が持つ能力の目安を抜粋します。
引用http://www.toeic.or.jp/toeic/about/result.html
・英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。
・職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。
いかがでしょうか。
なかなか抽象的ですが、日常的なことからやや込み入った内容までを英語で理解して英語でアウトプットできる、と言うのが800点の実力と言えます。
もう少し具体的にイメージすると、以下のようになるでしょう。
・海外ニュース記事やアマゾンのページを直接見て直接理解できる。
・5W1Hをベースにした日常会話よりももう少し上の重文複文を駆使した会話に慣れている。Youtube等の動画サイトで英語の動画をそれなりに理解しながら字幕なしで聞ける。
日本語のフィルターを介さずに英語で直接コミュニケーションができる能力、それが800点を求める上での大きな指標となるのです。
それでは、以下の項目で、どのようにしてその実力に近づき、800点獲得を実現するべきか、具体的な勉強法を検討していきましょう。
自分の現状を把握する:苦手分野をスコアからチェック
どのような勉強や資格試験についても言えることですが、目指す基準に対して自分の立つ位置を確認し、目的到達にどれだけの努力が必要なのかを正確に知る必要があります。
TOEICテストの良い点として、一度受けた試験のスコアがある程度明確に「公式認定証」として返却されてくるということが挙げられます。そのスコア表には必ず現時点での弱点などが記されているはずです。
個人個人の弱点はそれぞれ十人十色ですから、ここでは一般的な「800点にたどり着けない人」の多くが抱えるTOEICテスト上の弱点を、こちらもTOEIC公式サイトのTOEICスクエアから、スコア目標と現在の比較アプリを使って調べてみましょう。
引用:http://square.toeic.or.jp/program/mokuhyo/dekirukoto-search/score/summary/19.html
この内容に沿って、能力別の弱点を列挙していくと、以下のようになります。
リスニング…アナウンス、電話口応答、プレゼンの理解、ニュース、議論系の理解が弱い
リーディング…報告書、契約書、英語新聞記事、政治討論記事などの理解が弱い
スピーキング…基本的な5W1Hの日常会話以外の全てがおおむね弱い
ライティング…説明文、企画書、報告書などを書く能力が弱い
インターアクション…ビジネス上の議論や質疑応答に対する力が弱い
このうち、TOEICテストのメインは一応リーディングとリスニングなので、上記の中で該当する二分野に的を絞ってその対策を練るように考えていくことにしましょう。
リスニングに関しては、英語を一度日本語に落とし込んでから考えないと話の内容が理解できないという点が弱点になります。一方、リーディングに関してですが、論理的な展開の高度な文章になっていくと理解する速度が落ちてしまい、それで定められた時間内に正しい内容を読み取れなくなっていく傾向があると考えられます。
これらは英語の中級者にはよく見られることで、学習の教材等にも日本語ベースの参考書を使っていて、英語の内容を日本語で理解するということになれてしまい、英語を英語のまま直接インプット・アウトプットすることに進めない状態にあると考えて良いでしょう。これが800点超えに向けて把握すべき弱点です。
計画を立てる:どうやって苦手分野をつぶすか
さて、これまでの調査で800点未満のTOEIC学習者の弱点は「英語を英語としてダイレクトに扱うこと」であることはわかりました。
ではどのようにすれば英語を直接扱う、すなわち英語を日本語のフィルターなしで理解できるようになれるのか、という気づきが生まれます。
この問いに対する答えは、端的に言ってしまえば「日本語を使わずに英語に触れる」というものです。
別の言葉で言い換えるのであれば、「強制的に英語を英語として扱わなければならない状況に自分を追いやる」、「英語圏への留学生のような環境を整える」とも言えます。
具体的に考えていきましょう。
引用:http://square.toeic.or.jp/kyouzai/store/pr/08/index.html
まず、リスニングについてですが、こちらはとにかく一日に英語を聞く絶対量を効率よく増やさなければなりません。
筆者がおすすめするのは、まずTOEIC公式問題集を手に入れ、一通りそれを解いた後でも構わないので、そのCDを何回も暗記するほどに聞く、できればシャドーイングなどで自分でも音読する、という方法です。
公式問題集は間違いなく実際の試験のガイドラインとして機能するように作られているので、その内容は完全に理解できるようになることができてこそ、より上の問題に対応できるようになります。
ちなみに、筆者は900点以上を保有しておりますが、TOEIC公式問題集のCDを試験前に100回以上聞いてシャドーイングしていた経験があります。
次に、リーディングについてですが、こちらも公式問題集の特に難しいセクションであるpart6-7の問題を繰り返し解くことが大事です。
また、それに合わせてもう一度基礎的な文法を繰り返し学習していくという足場固めも重要になってくるでしょう。
基本事項をおさらいしながら高度な内容に触れることで実力は間違いなく向上します。
更に、英字新聞などを一日必ず数記事読み、内容を英語でまとめる、と言う作業を行うとより効果的です。
これは必須ではなく努力目標としても構いませんが、筆者は今でも必ずこの作業をしています。
数ヵ月続けたあと、かなり英語を英文で理解する時間が早くなったので、お勧めです。
実行する:スキマ時間を有効に、反復こそ語学の王道
さて、どのように勉強すればいいのか、にはある程度の道筋ができました、それではそれをどのように実行していくのか、というのが次の課題になります。
語学と言うのは数学などと同じように訓練しなければ必ず学力が下がる分野だ、とはよく言われることです。
反対に言うと、継続と反復を繰り返せばそれに応じて学力が向上する、ということでもあります。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E6%9B%B2%E7%B7%9A
エビングハウスの忘却曲線にもあるとおり、復習する回数が多いほど記憶は定着しますから、TOEIC学習も同じように細かい反復を繰り返す必要があります。
そこでオススメなのが、一日の空いた時間に二、三回学習する時間を作り、同じことを繰り返すという方法です。
例えば公式問題集のCDの特定の問題5個ほどを聞く、これを三回繰り返す。
同じことを別の問題でも行います。
問題集には限りがありますから、それを一周してしまえばもう一回反復する、という作業を繰り返すのです。
これを数ヵ月繰り返すと、いやでもTOEICの内容は覚えてしまいます。
リーディングも同様に、問題集を区切って一日に数回勉強し、それを一巡させてしまう、何周もする、と言う方法がよいでしょう。
同じことを繰り返すのには根気が必要ですが、800点を超える人は例外なく一般的なレベルでできることよりも上の苦労をしていますので、ここは頑張っていただきたいところです。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
800点をTOEICで獲得するということは、今までの努力ではたどり着けなかったような、「英語を英語で理解できるようになる」と言う高みに上る学習になります。
かなりの根気と努力が必要になりますが、決してできない努力ではないので、自分を励ましつつ頑張ってください!
引用:http://switch-box.net/wallpaper-rock-climbing-photo.html